晴れ、ときどき更新



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2014.10.14
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#221 サルはコシカケられるか

#220で蜘蛛の芸術性をご紹介しましたが、キノコも負けてはおりません。
これはウチワタケだと思いますが、一般にはサルノコシカケと呼ばれています。
円状の模様が、リズミカルで美しいです。
いくつかの個体が集合をしている感じですが、全体で30センチほどの直径があり、
まさに座れるくらいの大きさはありますが、実際に腰掛けたらどうなるのか、
グズリと崩れそうな気もしますが、実際にサルを置いたことがないのでわかりません。
でこぼこがあるので、お尻は痛そうです。

サルノコシカケというネーミングを考えた人は、ナイスなセンスです。
ナイスなセンスという表現が、あまりナイスではないかもしれませんが。


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■■■ 2014.10.16 ■■■
#222 黄色い絨毯

秋になると、虫も植物もメンバーが大幅に入れ替わります。
ウラナミシジミは、やや大きめのシジミチョウです。
アジアやオーストラリアから果てはアフリカまでと、とてつもなく広い範囲に棲息をしています。
日本とアフリカのウラナミシジミは、同じ言語で話せるのか気になります。

セイタカアワダチソウは、アメリカからの帰化植物です。
100年くらい前に、観賞用として輸入されただけのことはあり、
鮮やかな花は美しく、個人的には好きなのですが、
繁殖力が強くて、あちらこちらに広がるので嫌われています。
黄色い絨毯で思い浮かべるのは、春のナノハナと秋のセイタカアワダチソウです。

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■■■ 2014.10.18 ■■■
#223 ややこしや

土の中から、赤いお饅頭のようなものが登場しました。
見るからに妖しい物体は、ドクベニタケかドクベニダマシかチシオハツか。
大きくなると、見るからに立派なキノコになりますが、
キノコは種類が多すぎて、似たものがたくさんあるのです。
それだけに間違えて食べてしまい、中毒を起こす人が多いのかもしれません。

ドクベニタケは猛毒風ですが、実は毒ではないという説もあり、
ドクベニダマシは名前に反して無毒らしいとか、ややこしさにさらに拍車をかけています。

採るのではなくて撮るだけで楽しむのであれば、どのキノコも無害です。

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■■■ 2014.10.20 ■■■
#224 カラスの行水

池の浅瀬でバッシャバッシャと音がするので、見て見ると、
なんと、ハシブトガラスが豪快に水浴びをしています。

カラスの行水というと、風呂からすぐに上がることですが、
30秒くらい水浴びをして、しばらく木の上で休んでから、
またバッシャバッシャとやり、それを3回も繰り返して飛び去りました。
結構、綺麗好きなのかもしれません。

普通のカラスはレンズを向けると逃げますが、このカラスは全然平気。
最近は、人馴れしているものが多いようです。

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■■■ 2014.10.22 ■■■
#225 毛深い花

数としては、それほど多くはないものの、
毛深い人がいるように、毛深い花もあります。

その代表格のひとつは、ガガイモです。
1センチくらいの薄紫色の花に、ビシッと生えています。
イモとありますが、サツマイモやジャガイモの仲間ではなくて、
根元を掘り起こしたところで、何も出てきません。
実の形がイモに似ているのが、名前の由来らしいです。

古事記にも記載がある、由緒のある花とされています。

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■■■ 2014.10.24 ■■■
#226 ななつ星

人間界でも比較的人気がある、テントウムシです。
ナミテントウではなくて、ナナホシテントウのほうが一般的なイメージかもしれません。
高いところに登り、そこから空に飛ぶことから天道虫と名付けられたようで、
転んでばかりいるので、転倒虫なわけではないようです。
英語ではladybugとかladybirdという、ずいぶんとよいお名前をいただいています。

テントウムシの大好物は、アリマキとも呼ばれるアブラムシ。
1日に100匹くらい食べるようで、かなりの大食漢です。
アブラムシから蜜をいただいて用心棒をしているアリとは、いつも戦いを繰り広げていますが、
追われても追われてもしつこく来るテントウムシを見ていると、飽きることがありません。

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■■■ 2014.10.26 ■■■
#227 アンダースローの光

写真は光と影で構成をされますが、端的には光だと思います。
光がなければ、影が現れることもありません。

同じ場所でも、時刻により見え方が大きく変わります。
早朝は、低い位置から射して、
日中とは色が異なるので、見慣れた景色も新鮮です。

朝の散歩は、人が少なくて静かなので、
目が覚めさえすれば、毎日したいと思います。
とはいえ、まるで起きられないのですが。

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■■■ 2014.10.28 ■■■
#228 冬が来る

朝起きると、強い北風が吹いています。
少し前までは、まだ夏の名残りがありましたが、
もう、冬がすぐそこまで来ているようです。
季節の移り変わりの早さに、体も心もついていけません。

このところ、コムラサキの青い実が目につくようになりました。
ムラサキシキブよりも、綺麗に整然と並んでいます。
晩秋になると、実が萎んできて、
さまざまな色に変わり、美しくなります。
それは、人生と似ているのかもしれません。

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■■■ 2014.10.30 ■■■
#229 秋の色

秋になるとよくお目にかかるのが、オオアオイトトンボです。
12月でも時々見かけるので、寒さに強いのかもしれません。

アオと名前についていても、正確にはメタリック感のある緑色です。
大きさは#219のモノサシトンボと同じくらいで、性格も似ています。
のんびりしているのか、はたまた鈍感なのか、
神経質に止まる位置を変えたりしないために、撮影がしやすいのです。

夕方の光を浴びた背景が、主役よりも目立たないようにします。
ボケのバランスを考えて写しましたが、その間も飛ばずにいてくれました。

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■■■ 2014.11.1 ■■■
#230 綺麗になりますが

毎年恒例の、近隣住民による手抜き除草がありました。
見違えるように綺麗にはなりますが、複雑な気持ちです。
雑草と呼ばれていても、人間の都合でそのような扱いをされているだけで、
花をつけているものもあり、抜くのがためらわれます。
テントウムシの蛹もあり、それも一緒に処分をされてしまうのです。

最近は池のまわりも手入れがされて、低木や草が綺麗に刈り込まれています。
しかし、昆虫の卵なども一緒に取られてしまうのです。
カマキリの数が減少をしたように感じられるのは、そのせいかもしれません。
自然にはどれだけ手を入れていくべきなのか、難しい問題です。

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