晴れ、ときどき更新



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2014.9.4
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#201 赤い実ひとつ

ヤマボウシの木に、赤いものがあります。
よく見ると、ちいさな実です。
#156でご紹介をした時は、花盛りでしたが、
あれほど咲いていたのに、ついたのはひとつだけです。
大きさや形は、なんとなくライチのようで、
皮を剥けば、同じように食べることができます。

このところ、晴れの日が続いていますが、
真夏のようには、気温が上がりません。
やはり、9月は秋なのです。


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■■■ 2014.9.6 ■■■
#202 ますますゆらゆら

キハギの花に、ヤマトシジミが来ました。
漢字では木萩と書き、名前の通りに木のような萩です。

ヤマトシジミは、このあたりではよく見かけます。
翅の模様が美しい、可愛いチョウです。

キハギは、少しの風でも揺れますが、
ヨットの帆のような蝶がいると、ますますゆらゆらするので、
ピント合わせとシャッターを切るのを、同じタイミングにして、
エイヤアと、ほとんど気合いで撮りました。


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■■■ 2014.9.8 ■■■
#203 草雲雀

このところ、30度を下回る日が続いて、
ついに今日は、23度までしか上がりません。
人民の睡眠を妨げるほど鳴いていたセミも、昨夜は静かでした。
いなくなると、それはそれで寂しいものです。

その代わりに、秋の虫の声がしています。
クサヒバリは、1センチあるかないかの大きさですが、
遠くまで聞こえる、よく澄んだ声で鳴きます。
その美しさを鳥になぞらえて、名付けられたようです。
この写真は雌なので、鳴きませんが。


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■■■ 2014.9.10 ■■■
#204 撮り逃した傑作

自然を相手にする撮影は、基本的に向こう合わせです。
こちらが思うようには、なかなかなりません。
レンズを交換しているうちに、虫の姿が消えたり、
ピントをもたもた合わせているうちに、鳥が飛んだり、
そのようなことは、日常茶飯事です。
標本やデコイを持ち歩いて、代わりに置いて撮りたくなります。

釣り逃がした魚は大きいと、よく言われますが、
自分が撮り逃したものにも、凄い傑作が含まれているはずです。
そのように思わないと、生きていけません。


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■■■ 2014.9.12 ■■■
#205 水のおへそ

曇りや雨の日が、このところ続いています。
蓮の実の穴にあるのは、雨水のようです。
面白いので、ぱちぱちと写しました。

写真を見ると、気になるところがあります。
水の真ん中あたりに、おへそのようなものがあるのです。
これはなんなのか、よくわかりません。
種と繋がるところが、見えているような気もします。
写している時は、不思議に思わずにいたものの、
その時に気がついて、確認をするべきでした。


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■■■ 2014.9.14 ■■■
#206 初タマムシ

図鑑でしか見たことがないタマムシに、初めて遭遇をしました。
動かなくても目立つ、生き物とは思えない派手な光沢感。
5センチくらいで意外と大きいのにも、やや驚きです。
このあたりに住んで50年ほどになりますが、初の生きたタマムシ。
好物であるエノキは、あちらこちらにあるので、
真剣に探していれば、もう少し早くに見つけられたのかもしれません。

玉虫厨子の装飾にも使われて、美しいとされるタマムシですが、
個人的には、ルリボシカミキリを見た時の喜びのほうが大きいかもしれません。
「なまらなんくるないさ」のほうで、近々ご紹介をします。


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■■■ 2014.9.16 ■■■
#207 白のミズヒキ

今年もまた、ミズヒキが咲き始めました。
この花を見ると、秋の訪れを感じます。
以前はあまり気にかけていませんでしたが、最近はお気に入りです。
食べ物の好みが、年齢とともに変わるのと似ているのかもしれません。

今回の写真は、ギンミズヒキです。
自分としてはめずらしく、ボケを意識的に使いながら撮りました。
前後でボケているのも、同じ花です。
左が前ボケで、右が後ボケで、
ちなみに自分は、天然ボケかもしれません。


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■■■ 2014.9.18 ■■■
#208 ファイティングポーズ

ハエトリグモがいたので、レンズを向けると、
やるかっ!という感じでポーズを取りましたが、すぐに跳んでいなくなりました。
まずは威嚇して、相手がひるんだ隙に逃げる手かもしれません。
大きさが5ミリくらいしかないということもあり、ほんの少しブレてしまいました。

見かけない種類なので調べてみると、マミジロハエトリでした。
確かに、目の上に白いつながりマユゲがあります。
グローブをはめた手に見えるものは、触肢というヒゲです。

ちなみに、マミグロハエトリというのもいます。


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■■■ 2014.9.20 ■■■
#209 現の証拠

デング熱という、感染すると鼻が伸びそうな病気が話題です。
公園に行く時には、虫避けをべたべたと塗らなければいけません。
散歩をしている人も、心なしか少ない気がします。

マスコミで、連日のように取り上げられていますが、
以前から感染者がいても、そうだと気がついていないだけかもしれません。

足元に咲いているちいさな花は、ゲンノショウコです。
昔は下痢止めの薬として使われ、すぐに効果が現れることから、
現の証拠、という名前がついたらしいです。


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■■■ 2014.9.22 ■■■
#210 途方に暮れて

20センチほどのサンショウに、ナミアゲハの幼虫がいました。
この程度の木では、食べ尽してしまうだろうと心配をしていたら、
案の定、たちまちにして葉が一枚もなくなりました。
幼虫たちは、途方に暮れている感じです。

近くに大きな木がたくさんあるのに、なぜここに卵を産んだのか謎です。
全員が育つには無理なサイズだと、少し考えればわかると思います。
昆虫は難しいことができるのに、意外と簡単なことがわからないのが不思議です。

よく考えてみたら、人間も同じかもしれません。


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