■■■ 2024.5.21■■■
#1931 横顔ポートレート
池のほとりにいると、マガモが泳いで来て、
陸に上がると、自分のすぐそばに座りました。
ご機嫌がよさそうで、穏やかな表情をされています。

触れるほどの距離なので、マクロレンズに交換をして、
それでも近すぎるために、少し離れます。
絞りは開放で、グラビアのように写しました。

仲間のカモたちと一緒に北へ帰れば、涼しく過ごせるのに、
今年の夏もまた、ここで過ごすようです。



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■■■ 2024.5.23 ■■■
#1932 60円切手の虫
アカスジキンカメムシは、美しさに定評があり、
切手の絵柄として、大抜擢をされたこともありますが、
カメムシがついた手紙を貰うと、微妙な気持ちかもしれません。

色彩が派手で、いかにも気温が高い地域に棲んでいそうで、
やはりその昔は、このあたりにはいませんでした。
昆虫を見ていると、温暖化の進捗がわかりやすい気がします。

それほど機敏に動かないので、撮影は楽なほうですが、
ピントをどこに合わせるかだけは、やや迷いました。


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■■■ 2024.5.25 ■■■
#1933 不憫な名前
ハキダメギクは、あの牧野富太郎先生が命名をしました。
掃き溜め、つまりはごみ捨て場で発見されたのが由来で、
かなり可哀想な名前であるのは、間違いありません。
生活に支障をきたす場合は、裁判所に申し立てをすれば改名できますが、
植物は口がきけないので、言われるがままです。

花びらのようなものは舌状花という、ひとつひとつが花で、
白いひらひらで、虫を呼ぶとされています。
中央の黄色いところは、たくさんの筒状花の集合体です。
すべてを合わせてもちいさくて、直径は5ミリくらいしかありません。


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■■■ 2024.5.27 ■■■
#1934 お目にかかれて
アズマネザサの上に、モノサシトンボがいました。
いつもの年よりも、姿を現すのが早い気がします。

かつては、普通に見ることができたものの、
最近は減少傾向で、今年はどうなのだろうかと心配をしましたが、
とりあえずお目にかかれて、ひと安心です。

池のほとりの、やや薄暗い林や茂みを好み、
葉から葉へ、ふわりふわりと飛びます。
よく休憩をするので、撮影はしやすいかもしれません。


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■■■ 2024.5.29 ■■■
#1935 食べられるそうですが
これからしばらくは、曇りや雨の日が多いようで、
もしかすると、走り梅雨なのかもしれません。

そろそろ、キノコが喜ぶ季節です。
この写真は、切り株や倒木から群れて生えるマスタケで、
左右で30センチほどと、かなりの大きさでした。
サーモンオレンジが、濡れると蝋細工のように輝きます。

生だと毒性がありますが、火を通せば大丈夫らしいです。
それでも食べてみたいとは、いささかも思いません。


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■■■ 2024.5.31 ■■■
#1936 木漏れ日で休憩中
雨を喜ぶのは、キノコやカエルやカッパだけではなくて、
カタツムリも、梅雨を待ちわびています。

傘を片手に公園を歩くと、2匹から3匹はお目にかかれるものの、
やはり、昔に比べると少ないようです。

これは一見したところ、ミスジマイマイみたいな感じですが、
火炎彩の白さからして、ヒタチマイマイかもしれません。
同じ種類でも、殻の模様は個体差が大きいので、
そこだけで判断をするのは、なかなか難しい気がします。


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■■■ 2024.6.2 ■■■
#1937 羽化をした天狗
♯1923は、ゴマダラチョウですが、
そのすぐ近くで、テングチョウにも出会いました。
やはり、エノキの木から落ちたのかもしれません。

名前の由来の通り、鼻みたいな部分が長くて、
翅を開いた表側は、♯698のように橙色の模様がありますが、
閉じた状態の裏面は、保護色で目立ちません。

あいにくの雨模様でも、よい場所で蛹になれたので、
濡れることもなく、無事に羽化ができたようです。


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■■■ 2024.6.4 ■■■
#1938 運命のわかれ道
手前にある四角いものは、外来種の亀を捕獲する罠です。
それをご存じなのかどうか、わかりませんが、
ミシシッピアカミミガメが、その上で甲羅干しをしています。

池に戻る時に外に下りれば、これからも生きられますが、
枠の内側に入ると、そこは地獄の一丁目です。

果たして結末はどうなるのか、見届けたいものの、
こちらも、そこそこすることがあるので、
いまはほとんどない後ろ髪を引かれつつ、その場を離れました。


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■■■ 2024.6.6 ■■■
#1939 日本の美しい花
放映中のNHKの大河ドラマ、光る君への主人公、
紫式部と同姓同名の、ムラサキシキブです。
もちろん元祖は人間で、植物のほうは後から名前を拝借しました。

仁丹のような実は、♯1650でご紹介をしています。
重なりながら成るので、紫重実(ムラサキシキミ)と呼ばれていたものが、
江戸時代に、いまの名前に変化をしたらしいです。

原産地は東アジアで、学名はカリカルパ・ヤポニカ。
日本の美しい果実、という意味です。


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■■■ 2024.6.8 ■■■
#1940 お行儀
ヤブニッケイの木に、アオスジアゲハの幼虫がいました。
♯1648の写真は中齢ですが、こちらは終齢で、
背中にある黒い突起のうち、前方の2対は目立たなくなり、
葉脈に似せているつもりなのか、黄色いラインが入ります。
色も違和感がなく、上手に擬態をしている感じです。

半分だけ食べかけで次の葉に移動をして、なんだかお行儀が悪いです。
もしかすると、先端のほうが美味しいのかもしれません。
もうそこそこの大きさで、お尻の先が透けているように見えるので、
一両日中には、蛹になるのではないかと思います。


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