■■■ 2024.1.2■■■
#1861 登竜門
1年間に渡り活躍をしたウサギが、お役御免になり、
今年の干支は、辰が担当です。
十二支の中では、唯一の架空の生き物で、
どのような選考基準でメンバー入りができたのか、気になります。

中国の黄河には、竜門と呼ばれる急流があり、
そこを鯉が登り切ると龍になるという故事が、後漢書に記されていて、
それが、登竜門の語源とされています。
自分ならば無理をして遡上はせずに、流れのままに河口へと向かい、
タツノオトシゴになり、温かい海でのんびりと暮らしたいです。



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■■■ 2024.1.4 ■■■
#1862 風のアシスト
縁起がよい初夢のうち、富士と鷹はともかくとして、
奇跡でも起こらない限り、ナスを見るのは無理だと思います。
年末ジャンボ宝くじに当たるほうが、たぶん可能性が高いです。

池の真ん中にある島にいるのは、オオタカの幼鳥です。
ほとんど葉で隠れて、ちらちらとしか捉えられませんが、
時折とんでもない突風が吹き、枝が大きく動くことで、
瞬間的に全身が現れるので、そのタイミングでシャッターを切ります。
いつもは、撮影の邪魔になるような風も、
この時ばかりは、素晴らしいアシストをしてくれました。



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■■■ 2024.1.6 ■■■
#1863 竹は竹
いつもの散歩道には竹林があり、よくひと休みをします。
まばらに生えているのが、この場所のよいところです。

竹というのは、不思議な植物です。
イネ科なので、学問上では草であるのは間違いがないものの、
茎が硬質化をするために、木の仲間として扱われたり、
竹笹類という、特別な区分に入れられる場合もあります。

冬でも葉が元気に青々と繁り、真上に伸びる縁起のよさで、
正月飾りの門松では、主要なメンバーに選ばれています。



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■■■ 2024.1.8 ■■■
#1864 影模様
池を満たすための、地下水を汲み上げるポンプは、
2月下旬に、新しいものと交換されます。
故障をしてから半年ほどで、やや時間がかかりましたが、
冬で蒸発量が少ないためか、完全に干上がらずにはすみそうです。
魚たちは、これで少し安心ができるのかもしれません。

いつもは深くて立てない場所でも、いまならばアオサギが来られます。
水底に沈んでいる落葉が、影の部分だけ見えて、
ややサイケデリックな、面白い模様として写りました。
水の量が元に戻れば、撮影をするのが難しい光景かもしれません。



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■■■ 2024.1.10 ■■■
#1865 地面すれすれから
ヤブコウジは、高さが15センチくらいしかない木です。
ちいさくて可愛いのに、薄暗いところに生えているので、
ほとんどの人は、気がつかずに通り過ぎてしまいます。
落ちたコンタクトレンズを探すように、地面すれすれで写していたら、
何かあるんですかと、声をかけられました。

いくつかある中から、どれを撮るのかを決めます。
実と葉のバランスがよくて、立ち姿が美しいのはもちろんのこと、
引き立てるための、まわりの状況も大切なポイントかもしれません。
ここでは、背景に夕方の光を淡く入れてみました。



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■■■ 2024.1.12 ■■■
#1866 まるまる
枯れたアシに、エナガの群れが来ました。
ちいさな嘴を上手に使い、茎をばりばりと剥がしています。

お目当ては、内部に潜んでいる5ミリくらいの虫で、
ビワコカタカイガラモドキという、カイガラムシの一種です。
そんなちまちましたもので、お腹が一杯になるのかと思いますが、
いまの時期には、大切なタンパク源かもしれません。

ジュリジュリジュリという、独特な鳴き声は美しくて、
まるまるとした姿も、可愛らしいです。



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■■■ 2024.1.14 ■■■
#1867 カラスのお参り
散歩の途中で、いつも参拝をしているので、
正月三が日の初詣は、とりたててしませんでした。

神社仏閣によくお伺いをするのは、信心深いからというよりも、
被写体となる動植物が、境内に多いことに加えて、
助けていただけるのならば、なんにでもおすがりしたいのです。

めずらしく、ハシブトガラスが観音様のところに来ています。
長い時間をかけて、お願いごとをしているようですが、
まずその前に、他の鳥たちへの意地悪をやめなければいけません。



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■■■ 2024.1.16 ■■■
#1868 過ごしやすいですが
正午に散歩に出た時には、なんと快晴です。
天気予報では、夕方から雪になるかもしれないというので、
本当に降るのだろうかと、小首を傾げていたものの、
しばらくすると、次第に空が白くなり、
さらに北からは、灰色の雲が押し寄せてくるのが見えます。
午後3時になると、眼鏡にぽつりと水滴が落ちて、
ほんの数分間、ちいさな氷の粒が降りました。

地球温暖化の影響なのか、過ごしやすくてよいのですが、
冬らしい景色の撮影ができずに、それは残念な気がします。



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■■■ 2024.1.18 ■■■
#1869 いろいろと複雑な心境
ムラサキシキブの実の近くに、ハラビロカマキリの卵がありました。
しばらくして干しぶどうのようになると、小鳥たちが訪れますが、
目の前にタンパク源があれば、喜んで一緒に食べてしまうので、
ここから幼虫になれるものは、たぶんいません。

地球温暖化により、年間の平均気温は上昇傾向です。
2023年の東京は、平年よりも1.8℃も高い17.6℃で、
この数字は、かつての宮崎とほとんど変わりません。
南方系の虫が棲息域を拡げて、新しい種類に出会えるのは嬉しいものの、
ただ喜んでいてよいのか、やや複雑な気持ちがします。



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■■■ 2024.1.20 ■■■
#1870 手負いの鴨
このところ気になるのは、怪我をしているカルガモです。
ふた月ほど前だと思いますが、オオタカに襲われたのか、
眉間に深い傷ができて、左半身に大きなダメージを受けてしまいました。

命には別状がなくて、かなり回復をしてきたものの、
羽が使えないので飛べずに、泳ぐ時は体が傾いている感じです。

群れの仲間と、一緒に行動をしたくても、
ボスのような大きな雄に見つかると、追い出されてしまいます。
食べることはできているのが、まだ救いかもしれません。



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