■■■ 2024.1.22■■■
#1871 雌しべのない花
ウメの木には、雌しべのない花が存在をします。
受粉のために鳥や虫を呼ぶには、数多く咲いて目立つほうがよいものの、
あまりにたくさんの実がつくと、体力的に大変なので、
雄しべだけの偽物も、大量に紛れ込ませているようです。

しかし、自らの意思でそのように進化をしたのではなくて、
たまたまよい結果が得られただけ、という説もあります。
当事者のウメに聞くのは不可能なので、実際のところは不明ですし、
異生物間イタコみたいな人がいて、植物と話せたとしても、
そんな先祖のことはわからないと、一蹴されるだけかもしれません。



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■■■ 2024.1.24 ■■■
#1872 食べにくそう
昨年の暑さと雨の少なさが、もしかすると影響をしているのか、
植物の実のつき方は、全体によくないように感じます。
それでも生り年のカキは、かなりの豊作になりました。
熟すと鳥たちが集まり、特にメジロは大好物です。
甘いので、スイーツ感覚なのかもしれません。

1月も中旬になると、さすがにほとんど食べ尽くされて、
わずかに残るものに来たのは、ヒヨドリです。
枝が細くて揺れるために、不安定で苦労をしています。
日本画をイメージしながら、背景を空に抜いて写しました。



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■■■ 2024.1.26 ■■■
#1873 ギンブナ受難
アオサギが、ギンブナを捕えました。
いまは池の水が少なくて、見つけやすいのと、
一年で最も寒い時期で、魚の動きが鈍いために、
鳥からすれば、チャンスタイムかもしれません。

この写真は、薄暮の頃に撮影をしました。
肉眼では暗いものの、オートフォーカスでピントが合い、
感度を上げても、十分な画質があります。
デジタルカメラの性能が、驚くほど進化をして、
散歩できる時間帯が拡がり、嬉しい限りです。



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■■■ 2024.1.28 ■■■
#1874 モドキという名前
ウメモドキに、たくさんの実がつきました。
葉がウメに似ているというのが、名前の由来らしいのですが、
それほどそうは見えませんし、属する科も違います。

もどきという言葉は、真似るを意味するもどくから派生をして、
まがい物のニュアンスを、時には含むこともあります。
可愛い植物なのに、なんだか不憫です。

白く輝いているのは、ガマの綿毛ではないかと思います。
逆光の中で、明るく柔らかな感じに写しました。



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■■■ 2024.1.30 ■■■
#1875 好奇心旺盛な子
ベンチに座ろうとしたら、先客がいます。
冬になると、山から平地に移動をして過ごすアオジです。

腰をかがめて、おいでおいでをすると、
すぐ目の前、30センチくらいまで近づいてくれました。
以前にもこのようなことがあり、たぶん好奇心が強いのです。

手を出せば乗るかもしれない、などと考えていたら、
なんという鳥ですかと言いながら、すぐそばに人が来たので、
さすがに驚いたのか、飛んで逃げてしまいました。



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■■■ 2024.2.1 ■■■
#1876 大寒を過ぎて
子供の頃は、一年で最も寒いのは2月でしたが、
このところ、月間の平均気温が一番低いのは1月のようです。
ソメイヨシノが咲くのも、近年は4月から3月へと早くなり、
春の訪れが、半月ほど前倒しをされている感じがします。

カンツバキの見頃は、そろそろ終わりを迎えます。
サザンカとヤブツバキの交配種とされており、
花びらは、前者のように1枚ずつはらはらと散り、
見た目の雰囲気は、どちらかというと後者に似ていて、
開花の時期は、両者の中間くらいです。



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■■■ 2024.2.3 ■■■
#1877 身を隠す
ゴイサギの幼鳥であるホシゴイに、ひさしぶりに出会いました。
池の端の茂みに、身を隠しています。

冬になると、20羽ほどの群れでいたこともありますが、
そのうちの1羽が、オオタカに追いかけられて、
命からがら逃げたのを境にして、ほとんどが姿を消しました。
危ない場所にはいられないと、誰もが思うのは当然です。

このところ、少し数は戻りつつあるものの、
目立つ場所は避けて、以前よりも用心をしている感じがします。



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■■■ 2024.2.5 ■■■
#1878 緑のショール
正面から見ると、地味なシジュウカラですが、
背中の緑色がショールのようで、お洒落な感じがします。

後ろ姿が魅力的な人を、その昔はバックシャンと呼んでいました。
昭和37年に生まれた自分は、実生活では聞いたことがないので、
さらに古い時代の俗語で、死語どころかほぼ化石語かもしれませんが、
最近はレトロブームもあり、また使われ始めているようです。

シャンはドイツ語で、綺麗とか素晴らしいという意味で、
そこから転じて、素敵な女性を表すこともあるそうです。



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■■■ 2024.2.7 ■■■
#1879 立春の雪
昼過ぎに降り始めた雪は、夕方から激しくなり、
水分量がかなり多いのか、手に持つ傘がずしりとします。

このような日に、池に来ている酔狂な人は自分くらいで、
ほとんど貸切状態で、のんびりと撮影ができました。

翌朝にはそこそこの積雪となり、様子を見に出かけると、
腕ほどの太さの枝が、重みで折れてしまい、
あちらこちらで、地面に落ちています。
もし脳天を直撃したら、すでに若干おかしい頭が、
さらに変になりかねないので、気をつけながら歩きました。



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■■■ 2024.2.9 ■■■
#1880 冬の二択
夏は出かける前に、虫除けを塗るのに手間がかかりました。
その点においては、冬はありがたいものの、
たくさん着込まないといけなくて、それはそれで面倒です。

いまの時期でもうひとつ大変なのは、お小水の問題です。
寒い中に長い時間いると、間隔が短くなるのはやむを得ないものの、
光の状態がよい時に、なぜか不思議に催してしまい、
このままシャッターを切りますか、それともついに漏らしますかという、
究極の二択を迫られることが、しばしばあります。
オムツをしながら撮影ができれば、楽かもしれません。


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