■■■ 2023.9.5■■■
#1801 返り討ち
ウチワヤンマとギンヤンマが、同じ場所を縄張りにしていました。
前者は主に杭の上で見張り、後者は常に飛びながら監視をします。

種類が違うので、お互いに干渉をしないのかと思いきや、
ギンヤンマのほうは気になるようで、たまに相手に急接近を試みます。
そして本気で捕えて食べるつもりなのか、ついに背後から襲いかかると、
もつれ合いながら転落をして、どちらかが池に叩きつけられました。

水面で苦しんでいたのは、なんと攻撃を仕掛けたギンヤンマです。
しばらくするとカルガモが来て、食べられてしまいました。



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■■■ 2023.9.7 ■■■
#1802 自然のレフ板
記録的な暑さの夏も、ようやく過ぎつつあるようです。
この高い気温が来年以降も続くのか、気になります。
東京で40℃の声を聞くのも、そう遠くはないのかもしれません。

秋が近づくにつれて、いろいろな実が色づき始めました。
エノキは最初は緑で、それが黄色になり、
さらに赤く変化をして、9月には黒く熟します。

池の水面が光を反射して、木の葉を照らします。
まさに自然のレフ板、銀レフくらいの強さがありそうです。


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■■■ 2023.9.9 ■■■
#1803 ハッカン
公園を歩いていると、見たことがない鳥がいて、
がさがさと落葉をかき分けて、木の実を探していました。

かなり慣れているようで、すぐ目の前に来て、
モデルさんみたいに、ポーズまでしてくれます。
野鳥なのだろうかと調べてみると、やはり違いました。

中国の高地に棲む、キジの仲間のハッカンです。
日本の自然界にはいなくて、飼われているものだけなので、
誰かが何かの理由で、ここに放したのだと思います。


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■■■ 2023.9.11 ■■■
#1804 庶民派
ナツアカネが、池のほとりで休んでいます。
自分が子供の頃は、ごく普通にいましたが、
このところ、激減しているようです。

♯1771のアキアカネは、羽化をすると避暑に向かい、
夏は標高が高い場所で過ごして、涼しくなると戻るのに対して、
こちらは庶民派で、地元に定着をしたままです。

名前とは違い、秋が深まるまで見ることができて、
雄は成熟をすると、体が全体的に赤くなります。


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■■■ 2023.9.13 ■■■
#1805 不幸な出来事
池のベンチで休んでいたら、首筋に何かの感触があり、
咄嗟に払いのけた瞬間に、チクリと痛みが走りました。
あたりを見ると、アシナガバチが水面に落ちています。

小学校の低学年の頃に、草むらで遊んでいて、
顎の先を刺されてから、これが人生で2回目です。


蜂としては、たまたま人間に止まり、
手で押さえつけられたので、反撃をしただけかもしれません。
たぶんこれは、お互いに不幸な出来事なのだと思います。


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■■■ 2023.9.15 ■■■
#1806 よいところがありません
ワルナスビという名前を付けたのは、あの牧野富太郎さんです。
このひどいネーミングには、それなりに理由があります。

輸入される牧草とともに、明治時代に持ち込まれた外来種で、
いくら取り除いても繁殖力が強くて、わずかな地下茎で増えるため、
いまでは、日本の津々浦々にまで生えています。

葉の主脈には棘があり、不用意に触れると刺さり、
ナス科ですが、毒があるために食べることができず、
人間からすれば、よいところが見当たらない植物かもしれません。


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■■■ 2023.9.17 ■■■
#1807 地味になりました
オナガガモの雄を、しばらく見かけませんでしたが、
背中の感じからして、どうやらこの子です。

ほんの2ヶ月ほど前までは、まだ冬の装いのままで、
♯1376や♯1782のような、派手な繁殖羽でいたものが、
いつの間にか、地味な夏の姿に換羽をしていました。

同じ仲間がいなくて、さりとてカルガモたちとも交わらず、
相変わらず、ひとりで池を泳いでいます。
それなりに、悠々自適に暮らしている感じです。


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■■■ 2023.9.19 ■■■
#1808 暑い日はシャワー
この日は予報通り、午後から豪雨になりました。
大量の雨粒が水面を叩き、池が沸騰をしているかのようです。
稲妻が走るのと同時に、頭上で雷鳴が響いて、
ひさしぶりに、自然の恐怖を感じます。


土砂降りの中を、カワセミが飛んで来ました。
これほどの凄い雷雨は、初めての経験かもしれません。
何かを探すかのように、しきりに空を見上げています。

ずぶ濡れなのは、まるで気にせずに、
むしろ、天然のシャワーを楽しんでいるみたいです。


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■■■ 2023.9.21 ■■■
#1809 1羽と1匹
日光浴をしているアカミミガメのところに、カルガモが来ました。
知り合いなのか、お互いに気にしていない感じです。

夏でも羽毛で暑くありませんか、とカメが聞くと、
甲羅を脱いだほうが涼しいですよ、とカモが答えたのかどうか、
そのあたりは、定かではないものの、
顔を見合わせて、会話をしているかのようです。

池に落ちた枝の上で、一緒にくつろいでいる姿を見ると、
こちらもまた、ほのぼのとさせてもらえます。



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■■■ 2023.9.23 ■■■
#1810 自然の爆弾
ドスンと音がして、トチの木から実が落ちてきました。
もし1メートル先を歩いていたら、間違いなく脳天を直撃です。

ピンポン球よりもひと回り大きくて、そこそこの重さがあるので、
頭に当たれば気絶はしないまでも、目から火花が出るのは確実です。
散歩をしていても、ぼんやりはできません。

3つに割れた中にあるのは、栗によく似た種子で、
ひとつだけのこともありますが、これは2個入りでした。
灰汁が強いので、食べるためには手間がかかるそうです。



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