■■■ 2023.7.28■■■
#1781 性格ではなくて
このあたりでは数が少ない、ネアカヨシヤンマがいました。
#1774のヤブヤンマと、外見や生態が似ていて、
暑い盛りの昼間は木陰で休み、夕暮れになると飛び始めます。

名前にネアカとついた由来は、性格が明るいからではなくて、
翅の付け根の色が理由なのだそうですが、よく見れば少し赤いだけで、
そのようなトンボは他にもいるので、どうなのだろうという気もします。

背景が煩雑になるのを避けるために、絞りを開け気味にしつつ、
頭からお尻の先までピントが合うように、アングルを選んで写しました。



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■■■ 2023.7.30 ■■■
#1782 たぶんそれなりに
マガモとともに、今年もオナガガモの雄が1羽だけ残りました。
カモはカモでもカルガモとは言語が違うのか、一緒にいることはなくて、
いつもぽつんとしていますが、それなりに幸せそうです。

いまの時期は地味に換羽をするはずが、相変わらずそのままで、
一年を通して、冬と同じ姿で過ごすつもりのようです。
渡りをしないと、生え換わる機能が上手く働かないのかもしれません。

この写真は午後6時半、ほぼ日没の時刻です。
薄暗くてもフラッシュなしで撮れるとは、よい時代になりました。


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■■■ 2023.8.1 ■■■
#1783 片ヒゲのカミキリムシ
カミキリムシは、立派なヒゲが魅力で、
個人的には、昆虫では最もテンションが上がる被写体かもしれません。
自分の頭にも、あれほど大きな突起がついていたら、
どうしようかと思いますし、たぶん邪魔です。


このキマダラミヤマカミキリは、右の触角が途中から欠けて、
付け根のあたりが、黒く変色をしています。
もしかすると、羽化をする時に傷めたのかもしれません。
やはり気になるようで、前脚で持ちながら歩いて、
ほどなく飛びましたが、方向感覚は大丈夫なのだろうかと心配です。



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■■■ 2023.8.2 ■■■
#1784 乳房雲
瞬く間に空が灰色に変わり、突然の豪雨になりました。
萎れていた植物たちには、恵みの水です。

散歩はできなさそうだと思い、うつらうつらしていたら、
1時間ほどで嵐は過ぎて、風も止んだので、
カメラバッグを肩に、いそいそと出かけました。

このところ外出をしても炎天下ばかりなので、雨上がりは新鮮です。
自然の打ち水で気温が10℃も下がり、気持ちよく歩けます。
見上げると乳房雲が出て、遠雷が響いていました。



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■■■ 2023.8.4 ■■■
#1785 南から来た蝶
最高気温が37℃を超えて、蛇口をひねるとぬるいお湯が出てきます。
風呂を沸かすのにガス代が節約できると、喜んでばかりもいられません。
エアコンが一日中フル回転なので、電気代の請求書がおそろしいです。

ナガサキアゲハは南方系の蝶で、以前はこのあたりにいませんでしたが、
日本全体が熱帯化しているので、もうどこでも暮らせるかもしれません。
しかしさすがにこの暑さは厳しいのか、木陰で休んでいます。

これからは、さらに見たことのない昆虫に出会えそうで、
それはそれで嬉しいような、なんとも複雑な心境です。



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■■■ 2023.8.6 ■■■
#1786 ひさしぶりの大物
このあたりにも、かつてはそこそこいたクワガタですが、
雑木林がなくなるとともに、ほとんど姿を消してしまいました。
それでも運がよければ、1年に一度くらいはお目にかかれます。

今年は当たり年なのか、すでに3匹もお会いしていますが、
樹液が出ている木のところで、というわけではなくて、
枝で休んでいる時に、たまたま遭遇をしたものばかりです。

このノコギリクワガタは、かなり立派だと思います。
幼虫時代の栄養状態で、大顎のサイズは決まるそうです。



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■■■ 2023.8.8 ■■■
#1787 コサギも巣作り
池のまわりには、たくさんのハシブトガラスがいましたが、
オオタカが来てからは、かなりの数がどこかへ消えたようです。

いたずら好きな鳥がいなくなるとともに、あたりが静かになり、
子育てがしやすい環境へと、変化をしたのかもしれません。
2年ほど前からは、アオサギが営巣をしています。

その様子を見て、ここは安全な場所だと感じたのか、
今年の春には、コサギたちも巣を作るようになりました。
自分が知る限り、この公園では初めてです。



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■■■ 2023.8.10 ■■■
#1788 男のマルタン
♯1774のヤブヤンマ、♯1781のネアカヨシヤンマとともに、
日中は木陰で休み、涼しくなると活動を始めるので、
黄昏御三家と呼ばれることもあるらしい、マルタンヤンマです。

休憩をする時には、地面に近いところに止まることも多いために、
背景が雑然としがちですが、ここでは抜けのよい場所に来てくれました。

雌雄で色がまるで違い、雄はブルーが印象的です。
♯887などでもご紹介をしていますが、すべて正面からの写真なので、
今回は裏から見上げる感じで、あたりの様子も入れながら写しました。



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■■■ 2023.8.12 ■■■
#1789 女性も素敵
マルタンヤンマは、ここでは発生数が少ないですが、
この夏は出現期に歩けば、必ず1匹はお目にかかれました。
もしかすると、当たり年かもしれません。

灼熱の日中に池を散歩する人は、ほとんどいませんが、
ある一角だけは、カメラマンで賑わいます。
多い時には20人くらいが、黄昏御三家を探していました。

ブルーの雄のほうが、人気としては高いようですが、
ブラウンを基調にした雌も、落ち着いた美しさがあります。



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■■■ 2023.8.14 ■■■
#1790 仔犬みたい
終齢に成長をした、カラスアゲハの幼虫です。
クモやカマキリやトカゲ、さらには鳥にも狙われるので、
ここまで大きくなるのは、並大抵ではありません。
蛹に姿を変えた後も、寄生バエなどの敵がいます。

危険を察知して頭を隠すと、着ぐるみの中にいるように見えます。
前脚を揃えて立つと、仔犬みたいで可愛いです。

動かない被写体は、時間をかけて撮影ができます。
ピントを深くするために、f22まで絞り込みました。



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