晴れ、ときどき更新



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2014.7.5
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#171 雨の止み間に

雨が止んでいる間に、テントウムシが羽化をしました。
このような時に、わざわざしなくてもと思いますが、
以前からもう、この日と決めていたのかもしれません。

羽化直後の淡い橙色の姿は、宝石のようです。
薄く浮かんだ紋様を見ると、黒地に赤のナミテントウかもしれません。
自然の創り出す色や形には、いつも感心をします。

しばらくすると、翅を出して伸ばし始めました。
天気が悪いので、初飛行は翌日かもしれません。


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■■■ 2014.7.6 ■■■
#172 ちいさなちいさなキノコ

梅雨時に歩いていると、あちらこちらでキノコを見かけます。
いかにも毒がありそうな派手なものは、このあたりにはありませんが、
それでも、いろいろな種類を楽しめるのです。

松の老木から生えているのは、シロコナカブリかもしれません。
ちいさなキノコで、これは5ミリほどしかなくて、
暗い林の中で、透き通るような白さが印象的です。

キノコには、雨が上がると一気に萎んでしまうものが多くて、
まさに、雨ならではの被写体です。


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■■■ 2014.7.9 ■■■
#173 カサブランカ

近くの木陰で、純白の花が咲いています。
たぶん、カサブランカです。
日本に自生する百合を、海外で交配させて生まれた、
オリエンタルハイブリッド系と呼ばれる、代表的な園芸品種です。

ぽつんと1本だけあるので、種が紛れて落ちたのか、
どこかの誰かが、球根を植えたのかもしれません。

前日までは、バナナのような状態の蕾が、
ある日いきなり開花をして、その迫力には驚かされます。


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■■■ 2014.7.11 ■■■
#174 濡れまくり

セージの花にいるのは、ナミアゲハ。
胴体から翅から、どこもかしこも濡れまくりです。

これだけ水分を抱えてしまうと、飛ぶことができないのか、
いくら近づいても、逃げずにいます。
彼の目には、カメラを構えた人間が見えているはずです。
あまりに接近すると、可哀想かもしれません。

雨宿りの場所はいくらでもあるのに、どうしてここになのか不思議です。
まさかとは思いますが、楽しんでいたりして。


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■■■ 2014.7.13 ■■■
#175 ひねくれ者

ネジバナはその名前の通り、螺旋状に咲きます。
ひとつの花は5ミリくらいしかありませんが、ランの仲間です。
よく見ると、確かに似た形をしています。

ねじれ方は、右巻きと左巻きの両方があり、
巻き方も、激しいものや緩やかなものなどさまざまです。
螺旋状になる理由は、重心が偏らずに直立をするためかもしれません。

ねじれないものもありますが、ネジバナ界では規格外で、
ひねくれ者であることが、ここでは普通なのです。


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■■■ 2014.7.15 ■■■
#176 初蝉

蝉が鳴き始めて、本格的な夏の到来です。
先陣を切るのは、小型のニイニイゼミ。
名前の由来は、鳴き声からきていますが、
ニイニイとは、とても聞こえません。

用心深い性格のようで、幼虫は泥でカモフラージュをしながら地上に出てきます。
つるんつるんのアブラゼミとは大違いで、まさに泥臭いです。
天真爛漫なアブラゼミは、明るい昼間や目立つ場所でも羽化をするのに対して、
ニイニイゼミは暗めの時間に現れることが多くて、同化できる木の幹を探します。
それほど慎重派なのに、最近は数が減少傾向にあるようです。


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■■■ 2014.7.17 ■■■
#177 そろそろ

平年の梅雨明けは、7月21日のようです。
今年の予想も21日なので、同じになるかもしれません。

梅雨が明けると、本格的な夏です。
8月生まれということもあり、暑さには強いのですが、
年齢とともに、寒暖の差が面倒になりつつあります。

このあたりは、近年は最高で40度近くになることもあります。
最近になり、初めて見かけるような虫もいますが、
地球温暖化の影響で、棲息域が北上しつつあるのかもしれません。


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■■■ 2014.7.19 ■■■
#178 チョウのような

子供の頃に、昆虫図鑑を眺めていて、
是非、本物を見てみたい虫がふたつありました。
ルリボシカミキリと、チョウトンボです。
そのうちのひとつが、近くの池に姿を現すようになりました。
初めて見た時は目を疑い、少し感動をしました。

その名の通り、まるでチョウのようで、
トンボというと、直線的に鋭く飛ぶ印象がありますが、
多少揺れているように、優雅に飛ぶのです。
輝く翅が素敵で、高貴な雰囲気があります。


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■■■ 2014.7.22 ■■■
#179 立派な住人

アカミミガメやカミツキガメなどを対象に、外来種の駆除が行われています。
日本の在来種であるスッポンは、イシガメなどと同様に保護をされているようですが、
この池には、そもそもスッポンはいない気がします。

自分が子供の頃は裸足で水の中に入り、魚やザリガニを捕まえていたので、
そのような恐ろしい亀がいたとしたら、食いつかれては大変なので、
目撃情報があれば、仲間内で大騒ぎになるはずです。
しかし、そのような話を聞いたことがないので、
ペットとして飼われていたものが、放されたのだと思います。
それでもいまは、池の立派な住人です。


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■■■ 2014.7.25 ■■■
#180 梅雨明け

今年の梅雨は、平年並みに明けました。
一気に夏の空気になり、息苦しいほどです。
散歩をしていても、木陰で休む時間を取らないといけません。

撮影しやすそうで難しいのが、スイレンです。
花と葉のバランスがよいものは、意外と少なくて、
美しい花を見つけても、岸から離れたところにあれば、
忍者ではないので、近寄ることができません。
花の色は、赤や黄色などがありますが、
コントラストが際立つ白が、一番美しいようです。


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