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#1634 少し離れたほうが
本格的な秋を迎えて、フジバカマが咲き始めました。
奈良平安時代の和歌に、すでに詠まれていて、
落ち着いた薄紫色が、和の雰囲気を醸し出していますが、
そもそもは太古の大昔に大陸からもたらされた、帰化植物のようです。
花はちいさくて、咲くと雌しべが飛び出します。
慎ましい感じで、可愛らしいのものの、
派手さはなくて、ひとつひとつが美しいというわけではないので、
近くで見るよりも、少し離れた場所から眺めたほうが素敵です。
そのようなものは、この世には意外に多いのかもしれません。
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#1635 秋のアオモンイトトンボ
1年を通してよく見られるトンボは、アオモンイトトンボです。
4月から10月までの間、お目にかかれます。
秋よりも春に現れる個体のほうが、大きい感じがするのは、
冬を越すために、ヤゴでいる期間が長いからかもしれません。
あくまでも、個人的な推測です。
池にいるトンボの数は、全体的に減少をしました。
水草が除去されたので、産卵をする場所がないからかもしれません。
これもまた、独自の勝手な観測です。
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#1636 現実はムネアカ
夏の間は元気にしていた虫たちも、秋になると厳しくなります。
クビアカトラカミキリも、本来であればもういないはずが、
このところの10月は暑いくらいの日もあるので、まだ頑張れているようです。
#1424のトラカミキリの仲間で、形は似ていますが、
かなり小柄で、大きさは2センチほどです。
赤いのは首ではなくて胸なので、ムネアカというほうが正しいのかもしれません。
マクロ撮影になり、ピントの合う幅が狭くなるため、
絞りをf22にして、できるだけ全身がクリアに写るようにしました。
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#1637 近寄り放題
どこでも見かける、セイタカアワダチソウです。
池のほとりで咲いているところに、ウラナミシジミがいました。
このあたりでは、写しやすい蝶です。
夕方の早くから寝てしまい、蜜を吸うと没頭して動かなくなるので、
落ち着いて、ピント合わせやフレーミングができます。
積極的にボケを使うことは、それほどありませんが、
このシーンでは、よい感じになりました。
自分の頭もボケ気味のようですが、それは困ります。
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#1638 雨上がりに
雨上がりに散策をする時には、下を向いて歩きます。
落ちているお金を拾うためではなくて、キノコが目当てです。
神出鬼没なので、そう簡単には見つかりません。
ショウロは松露と書くように、松の木の近くに生えます。
球状のものが多いのですが、これは勾玉のような形になりました。
大きさは2センチくらいと、それほど大きくはありません。
食べられて味もよいそうなので、人工栽培の研究がされていますが、
まだ、実用化はできていないようです。
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#1639 マガモの衣替え
10月中旬になると、カモたちが池に現れます。
遠路遙々、北の国から旅をして、
毎年ほぼ同じ時期に姿を見せてくれる、律儀な方々です。
数羽しかいないものの、マガモも来ました。
この雄は、冬に向けて換羽の最中で、
いまはまだ、それほど綺麗ではありませんが、
しばらくすれば、頭の全体が美しい青緑色に変わります。
胴体の模様も、徐々に変化をして、
完成形では、#1510のようになるはずです。
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#1640 同じ親子ですが
孵化をした直後は#1623、成虫になると#1585、
そしてこちらはアカスジキンカメムシの終齢幼虫で、この状態で冬を越します。
ちいさい頃の赤い要素が消えて、白と黒のモノトーンになり、
親になると、またまるで違う種類のようで、
不完全変態でこれほど変化が大きい昆虫は、めずらしいかもしれません。
立派な顎髭を蓄えた、目が離れたおじさんみたいでもあり、
いまの時代であれば、黒いマスクをしている人のようにも見えますが、
若干の気持ち悪さがあるのも、否定ができない感じです。
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