晴れ、ときどき更新



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2022.10.14
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#1631 飛んで泳いで

夕暮れ時に、池のほとりを歩いていたら、
サトクダマキモドキが、草の中から飛び立ちました。

翅をばたばたさせていますが、重たそうな感じです。
長距離の飛行は無理なのか、すぐに水面に落ちてしまい、
一生懸命に泳いで、なんとか岸にたどり着きました。

体は水を弾くようで、ほとんど濡れていませんが、
疲れたのか、石の上で休んでいます。
驚かさないように近づいて、静かにシャッターを切りました。


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■■■ 2022.10.16 ■■■
#1632 空を見上げて

トチの実は、ピンポン球ほどの大きさがあります。
散歩をする時には、気をつけないといけません。
かなり硬いので、脳天に当たると痛そうです。

厚い果皮の中にある種子は、クリのように複数個ではなくて、
ひとつか、せいぜいふたつです。

地面に落ちた時点で、内と外がばらばらになりやすいために、
綺麗に組み合わされたものは、それほどありません。
これは空を見上げているみたいで、なかなか可愛いです。


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■■■ 2022.10.18 ■■■
#1633 これから秋ですが

エノキの幼木に、アカボシゴマダラの幼虫がいました。
日本にいる蝶では唯一、特定外来生物に指定をされていて、
飼育などは、法律で禁じられています。

通常はイモムシで冬を越すはずが、これはもう蛹になる直前のようです。
いまから秋が本格的になり、気温がかなり下がりますが、
もしかしたら、年内に羽化をするつもりかもしれません。

背中に天使の羽みたいなものがあり、それも素敵なのですが、
やはり顔が可愛いので、正面から写しました。


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■■■ 2022.10.20 ■■■
#1634 少し離れたほうが

本格的な秋を迎えて、フジバカマが咲き始めました。
奈良平安時代の和歌に、すでに詠まれていて、
落ち着いた薄紫色が、和の雰囲気を醸し出していますが、
そもそもは太古の大昔に大陸からもたらされた、帰化植物のようです。

花はちいさくて、咲くと雌しべが飛び出します。
慎ましい感じで、可愛らしいのものの、
派手さはなくて、ひとつひとつが美しいというわけではないので、
近くで見るよりも、少し離れた場所から眺めたほうが素敵です。
そのようなものは、この世には意外に多いのかもしれません。


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■■■ 2022.10.22 ■■■
#1635 秋のアオモンイトトンボ

1年を通してよく見られるトンボは、アオモンイトトンボです。
4月から10月までの間、お目にかかれます。

秋よりも春に現れる個体のほうが、大きい感じがするのは、
冬を越すために、ヤゴでいる期間が長いからかもしれません。
あくまでも、個人的な推測です。

池にいるトンボの数は、全体的に減少をしました。
水草が除去されたので、産卵をする場所がないからかもしれません。
これもまた、独自の勝手な観測です。


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■■■ 2022.10.24 ■■■
#1636 現実はムネアカ

夏の間は元気にしていた虫たちも、秋になると厳しくなります。
クビアカトラカミキリも、本来であればもういないはずが、
このところの10月は暑いくらいの日もあるので、まだ頑張れているようです。

#1424のトラカミキリの仲間で、形は似ていますが、
かなり小柄で、大きさは2センチほどです。
赤いのは首ではなくて胸なので、ムネアカというほうが正しいのかもしれません。

マクロ撮影になり、ピントの合う幅が狭くなるため、
絞りをf22にして、できるだけ全身がクリアに写るようにしました。


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■■■ 2022.10.26 ■■■
#1637 近寄り放題

どこでも見かける、セイタカアワダチソウです。
池のほとりで咲いているところに、ウラナミシジミがいました。

このあたりでは、写しやすい蝶です。
夕方の早くから寝てしまい、蜜を吸うと没頭して動かなくなるので、
落ち着いて、ピント合わせやフレーミングができます。

積極的にボケを使うことは、それほどありませんが、
このシーンでは、よい感じになりました。
自分の頭もボケ気味のようですが、それは困ります。


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■■■ 2022.10.28 ■■■
#1638 雨上がりに

雨上がりに散策をする時には、下を向いて歩きます。
落ちているお金を拾うためではなくて、キノコが目当てです。
神出鬼没なので、そう簡単には見つかりません。

ショウロは松露と書くように、松の木の近くに生えます。
球状のものが多いのですが、これは勾玉のような形になりました。
大きさは2センチくらいと、それほど大きくはありません。

食べられて味もよいそうなので、人工栽培の研究がされていますが、
まだ、実用化はできていないようです。


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■■■ 2022.10.30 ■■■
#1639 マガモの衣替え

10月中旬になると、カモたちが池に現れます。
遠路遙々、北の国から旅をして、
毎年ほぼ同じ時期に姿を見せてくれる、律儀な方々です。

数羽しかいないものの、マガモも来ました。
この雄は、冬に向けて換羽の最中で、
いまはまだ、それほど綺麗ではありませんが、
しばらくすれば、頭の全体が美しい青緑色に変わります。
胴体の模様も、徐々に変化をして、
完成形では、#1510のようになるはずです。


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■■■ 2022.11.1 ■■■
#1640 同じ親子ですが

孵化をした直後は#1623、成虫になると#1585、
そしてこちらはアカスジキンカメムシの終齢幼虫で、この状態で冬を越します。

ちいさい頃の赤い要素が消えて、白と黒のモノトーンになり、
親になると、またまるで違う種類のようで、
不完全変態でこれほど変化が大きい昆虫は、めずらしいかもしれません。

立派な顎髭を蓄えた、目が離れたおじさんみたいでもあり、
いまの時代であれば、黒いマスクをしている人のようにも見えますが、
若干の気持ち悪さがあるのも、否定ができない感じです。


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