晴れ、ときどき更新



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2022.9.23
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#1621 夢の中

イチモンジチョウは、翅の表側よりも裏が綺麗です。
蝶の神様がお考えになられたのか、素敵なデザインだと思います。

午眠中のところを、マクロレンズで写します。
間合いを徐々に詰めますが、逃げる様子もなくて、
指で掴めそうな距離に近づいても、なんの反応もありません。
熟睡をしているようなので、静かに写させてもらいました。

撮影が終わるまで、微動だにしません。
たぶん、甘い蜜の花園にいる夢を見ているのです。


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■■■ 2022.9.25 ■■■
#1622 紅白並んで

彼岸の頃に咲くので名付けられた、ヒガンバナです。
仏教で天国の花を意味する曼珠沙華、マンジュシャゲという別名もあります。

白いものはショウキズイセンとの交配種で、シロバナヒガンバナとも呼ばれますが、
正式名称は、シロバナマンジュシャゲらしいです。
バナバナと2回も出てくるのを、避けたのかもしれません。

かつては、見かけるものは赤ばかりでしたが、
紅白で揃うと、おめでたい感じがするからなのか、
両方を一緒に植えるところが、このところ増えている気がします。


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■■■ 2022.9.27 ■■■
#1623 ミーティング

クヌギの葉にいるのは、アカスジキンカメムシです。
孵化をして間もない初齢幼虫で、まだ5ミリくらいしかありません。
大人になると、#1585のようになります。

4匹と3匹で、ふたつのグループに分かれて、
お互いに顔を突き合わせたままで、動かずにいます。
どのように生きていくべきか、相談をしているのかもしれません。

散歩の帰りに、再び様子を見てみると、
7匹でひとつの塊になり、全員で話し合いの最中のようでした。


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■■■ 2022.9.29 ■■■
#1624 慣れてはいても

夕暮れ時、カワウが羽を乾かしていると、
手漕ぎボートの親子が、スマートフォンを片手に近づいてきました。

このあたりにいる水鳥は、いじめられた経験がないので、
仲間のつもりでいるのか、あまり人間を恐れません。
カメラを向けられても、むしろポーズをしています。

女の子が握手をしようとすると、さすがにやめてよという感じで、
ポチャンと池に落ちて、泳いで消えました。
慣れてはいても、そこまで心を許してはいないようです。


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■■■ 2022.10.1 ■■■
#1625 青いどんぐり

夏の余韻が残る日が、まだ続いてはいるものの、
30℃を超えるような日は、もうほとんどなさそうです。
多少は暑いですが、贅沢を口走るとばちが当たります。

コナラの木の下に、どんぐりが落ち始めました。
いまの時期は、青いものが半分ほど混じりますが、
ほどなく、すべて茶色になるはずです。

10月に入り、本格的な秋を迎えます。
これからは散策がしやすくなり、紅葉も楽しみです。


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■■■ 2022.10.3 ■■■
#1626 ほぼ枯れ葉

枯れ葉のような蛾、アカエグリバがいました。
葉脈までもが表現された、見事な擬態をしているものの、
脚が見えるのが、ほんの少し残念です。

えぐれたような翅が名前の由来で、大きさは3センチくらいはあり、
左側が頭で、顔つきは鳥のようです。
基本的には褐色が多くて、この個体は色が濃いかもしれません。

幼虫の食草は、アオツヅラフジですが、
成虫は桃や葡萄の果実を好むために、害虫とされています。


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■■■ 2022.10.5 ■■■
#1627 どこの世界にも

名前の通りに、交尾中のオンブバッタがいます。
下にいる雌が、後ろ脚をばたばたさせて、
背中にいる邪魔者を、落とそうとしているみたいです。

いい加減にどきなさいよ、と言われているようで、
しばらくすると、雄はのそのそと歩いて降りたのですが、
その瞬間に、彼女はピョンと跳んで消えました。

残された彼氏は、ひとりでぽつんとしています。
どこの世界にも、いろいろとあるのかもしれません。


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■■■ 2022.10.7 ■■■
#1628 寒気襲来

2日前には30℃まで上がり、蒸し暑さを感じていたのに、
あれよあれよという間に、一気に18℃も下がりました。
この日の最高気温は、12℃しかありません。

一応は、哺乳類の体を成してはいるものの、
爬虫類みたいな生き物である自分は、この変化についていけません。
夕方には布団に入り、早々に寝てしまいました。

本格的な寒さが訪れる前に、できるだけ出かけておいて、
冬の間は、のんびりと暮らしたいと思います。


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■■■ 2022.10.9 ■■■
#1629 いつもよくいる

昆虫の発生数は、その年により増減をしますが、
コンスタントに出会うのは、ヒメジャノメです。
地味なために、外敵や人間に狙われにくいのと、
幼虫の食草が多様で、いたるところにあるからかもしれません。

ぼけている紫色は、ヨウシュヤマゴボウです。
外来種でよく育つので、こちらもよく見かけます。

蝶を写す時には、目にフォーカスをすることを基本にしつつも、
翅が手前にある場合は、紋様に合わせることも多いです。


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■■■ 2022.10.12 ■■■
#1630 卵を抱いて

このあたりでは最大級の蜘蛛、イオウイロハシリグモです。
体長だけで2センチ以上はあるので、かなりのインパクトが感じられます。
あちらこちらと歩きながら獲物を狙い、巣は張りません。

お腹の下には卵囊があり、子供が出てくる少し前まではこの状態です。
8本の脚以外に、手のような役割をする触肢と呼ばれるものがあり、
それを使いながら、ひしと抱いています。

いつもは俊敏でも、さすがにそうはいかないようで、
撮影をしている間、ほとんど動かずにいました。


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