晴れ、ときどき更新



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2022.9.2
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#1611 真夏にコート

9月に入り、まだ30℃を超える日はあるものの、
いままでとは、暑さの質が異なるようです。
同じ気温でも、やや穏やかな感じかもしれません。

クヌギの幼木に、ニトベミノガの幼虫がいました。
大きな葉を纏うのが特徴で、それぞれの個体でファッションが違うので、
地味な虫ですが、見ていて楽しめます。

ミノムシは、真夏でもコートを着ているので、
熱中症にならないのだろうかと、いつも不思議に思うのです。


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■■■ 2022.9.4 ■■■
#1612 寒暖差

前日の最高気温は33℃でしたが、この日は23℃しかありません。
一気に10℃も下がると、恒温動物の人間でも厳しいです。

これだけの差があると、寒暖差疲労という体調不良に陥る人もいます。
自分もやる気が出ないのですが、考えてみたら数十年前からそうなので、
最近のことではなくて、そもそもの性格の問題かもしれません。

スイレンに似ていますが、ヒツジグサです。
ちいさくて繊細な花には、曇天の光が似合います。
手前にある草のボケを薄く入れて、柔らかな感じに写しました。


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■■■ 2022.9.6 ■■■
#1613 プレゼント

カイツブリはカモとは違い、雌雄の見分けが難しい鳥です。
交尾と産卵の時くらいが、判別のチャンスかもしれません。

捕まえた魚を、配偶者にプレゼントをしています。
かつて、池には大量の外来魚がいたものの、
かいぼりにより、ほとんどが駆除されたために、
いまは、在来種のクチボソやヤゴが狙われているようです。

渡されたほうも、自分では食べずに雛に与えていました。
どこの世界でも、親は偉いです。


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■■■ 2022.9.8 ■■■
#1614 早くもコブシ

コブシの実が、大きく成長をしています。
8月下旬には果実が裂けて、すでに赤い種子が見えているものがあり、
これほど早いのは、自分の記憶では初めてです。

今年の夏は猛暑、そして雨が降り続き、
台風の発生場所やコースも、かつてとは異なるなど、
昔に比べると、気象が大きく変化をしている気がします。

それとともに、植物や動物の生態も変わりつつあるのかもしれません。
この10年ほどの間にも、毎年のように違いを感じるのです。


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■■■ 2022.9.11 ■■■
#1615 後ろ脚ピーン

トホシテントウには、黒い丸が10個あります。
なんのひねりもなくて、わかりやすい名前です。

似ている模様でも、背中がつるつるとしたナナホシテントウとは違い、
背中に細かい毛が生えていて、艶消しに見えます。
光沢があるテントウムシには、肉食系が多くて、
そうではないものは、草食性が多いとされているようです。

後ろ脚を伸ばしたまま、妙な姿勢で静止をしていました。
動かないと、当たり前ですが撮りやすく感じます。


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■■■ 2022.9.13 ■■■
#1616 思わぬところに

このところ、減少傾向のハグロトンボですが、
ちらりほらりと、今年も見かけることができました。

産卵をするのは、流れが緩やかな川とされていますが、
ここでは、池でも繁殖をしているのかもしれません。
個体数が少ないので、これからも生き残れるのか心配です。

トンボがいる葉の付け根に、棒状のものが下に伸びています。
フタナミトビエダシャクという、蛾の幼虫です。
擬態をしているものの、方向がおかしいので気がつきました。


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■■■ 2022.9.15 ■■■
#1617 眠るヒマワリ

背の高いヒマワリを、最近はほとんど見かけなくなり、
このところ、ちいさな品種が主流になりました。

大きなものは、狭いところでは育てにくいのと、
見上げる位置に花があると、観賞が大変だからかもしれませんが、
なんとなく、雰囲気が出ない気もします。

咲いている時期も、変わりつつあるようです。
秋を迎えても、まだ綺麗なことがあり、
いまひとつ、季節感が感じられなくなりました。


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■■■ 2022.9.17 ■■■
#1618 不思議な輪廻

クヌギハケタマバチが産卵をしたクヌギの葉は、異常な形に膨らんで、
フジツボのような突起ができて、虫こぶと呼ばれます。

そこからは、雄と雌が存在をするクヌギハカイメンタマバチが生まれて、
さらにその卵からは、雌だけしかいないクヌギハケタマバチが再び現れるという、
不思議なサイクルを繰り返すと、かつては思われていましたが、
昨年に発表された最近の研究では、やはり別種ではなくて同一種のようです。

ふたつの種が、ひとつの輪廻に共存をするのは、
考えてみればありえないはずなので、当然のことかもしれません。


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■■■ 2022.9.19 ■■■
#1619 少しずつ変化をして

この数年は、台風の影響をあまり受けずにいたものの、
ひさしぶりに、大きいものがいくつか来ました。
かつては、四国や紀伊半島などに上陸をしていたのが、
東シナ海から日本海に向かうケースが、最近は増えている感じがします。
地球温暖化で、進路が北に上がりつつあるようです。

ノカンゾウというと、夏のイメージでしたが、
近年は気温が高いからなのか、いまの時期でもよく見かけます。
まだ蕾がついているので、10月でも咲いていそうです。
植物の営みも、気象とともに少しずつ変化をしているのかもしれません。


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■■■ 2022.9.21 ■■■
#1620 ザリガニ受難

5月に改正外来生物法が成立をして、アメリカザリガニの扱いが変わりました。
捕獲や飼育は可能な一方で、再放流や販売などは禁止となります。

この池でもかいぼりがされて、駆除が行われたはずですが、
完全に水を抜いてはいないためか、撲滅には至りません。
体が濡れていれば空気から呼吸ができて、寒い時期は冬眠で過ごせるのに加えて、
ブルーギルなどの天敵が減少をしたことで、むしろ増えたような気がします。

さきいかを糸で結んで、親子がザリガニ釣りを楽しんでいました。
コツさえ掴めば、誰にでも手軽にできるのが魅力です。


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