晴れ、ときどき更新



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2022.7.3
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#1581 美しくて毒がある

羽化をして間もない、ジャコウアゲハの雌です。
翅は黒一色ではなく、アイボリーの部分が多くて、
弧を描くように並ぶ橙色の模様も素敵で、ゴージャスな感じがします。

一般的な多くのアゲハチョウとは違い、お腹に紋様があり、
ややイモムシ的なので、気持ちの悪さを覚える人もいるかもしれません。

幼虫の食材はウマノスズクサという、どこの誰だというような知名度の低い草です。
この植物には毒性があり、それを体内に取り込み、
そのまま成虫にも蓄積をされるために、鳥に襲われにくいと考えられています。


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■■■ 2022.7.5 ■■■
#1582 巣立ち

森の木陰に、巣立ちをしたばかりのアオサギがいます。
頭の毛が、ぽわぽわしていて可愛いです。

かなり大きくなるまで、親からごはんをいただいていましたが、
さすがにもう、自立をしないといけません。
池の中の落ち葉や枯れ枝を、嘴で掴んでは放しています。
獲物と間違えたのではなくて、狩りの練習をしているようです。

このあたりで生まれて、人間を見慣れているせいか、
警戒心が薄いので、近づいて撮影ができます。


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■■■ 2022.7.7 ■■■
#1583 悪そうな顔 

#1424でご紹介をしたトラフカミキリを、真正面から捉えました。
凶悪な感じで、悪役という面構えです。

この時期になると、ヤマグワの幹の中から羽化をしてきますが、
同じ木にいるものは、タイミングを合わせて一斉に現れて、
その場で交尾を行い、すぐに産卵もするようです。
厳しい自然界では、時間をかけていると危険が多いために、
とにかく、スピードが最優先なのかもしれませんが、
幼虫と蛹の長い期間を、暗いところで過ごしてきて、
ようやく太陽の下に出てきたのに、なんだかつまらない気もします。


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■■■ 2022.7.9 ■■■
#1584 不屈の精神 

#1577のカイツブリが、不屈の精神でまた卵を温めていました。
蛇に襲われたところから、1メートルほどしか離れていませんが、
縄張りの関係で、別の場所には移れないようです。

3日後に見に行くと、巣の影も形もなくて驚きましたが、
付近住民の話によると、無事に3羽の雛が生まれて、
親が背中に乗せて、いずこへかと消えたそうです。
危険を感じると、転居をする習性があるので、
子育てがしやすい環境を見つけて、引越したのかもしれません。
跡形がないのは、古い家を新居に再利用している可能性もあります。


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■■■ 2022.7.12 ■■■
#1585 素敵なカメムシさん 1

カメムシから連想される言葉は、クサイの一択かもしれません。
姿を見かけると、ほとんどの人が鼻をつまみます。

かくいう自分もそうなのですが、その一方で魅力的なものがいるのも事実で、
ここでは臭いことには蓋をして、素敵な方々をご紹介します。
さすがに立て続けではきついので、間を空けながら掲載をするつもりです。

アカスジキンカメムシは、日本で最も美しい種類ともいわれています。
触覚を両手で綺麗に拭いている姿は、なんとなく人間的で可愛らしいです。
大発生をする年もありましたが、このところは滅多にお会いしません。


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■■■ 2022.7.14 ■■■
#1586 宿無し

#1584のカイツブリは、強い風と雨で巣が壊れてしまい、
転居を試みたそうですが、よいところが見つからず、
結局は元のところに戻り、家を建て直しています。

いままでにも、ここで営巣をしたカップルたちがいたものの、
わずかな柳の枝を支えにするのは無理があるのと、外敵に狙われやすい場所なので、
孵化までこぎつけたことはなくて、今回は初の快挙です。

雛たちは、しばらくは親の背中にいる時間が長くなるかもしれません。
姿が見えない1羽は、目玉だけが覗いています。


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■■■ 2022.7.16 ■■■
#1587 最近は少なくて

蝿らしきものをくわえているのは、ウチワヤンマです。
飛翔能力に優れていて、空中で獲物を捕えることができます。
食事をしている間は、周囲に対する意識が薄くなるので、
時間をかけて、被写体と平行になるように写しました。

公園で見かけるトンボの種類や数は、一時期はかなり増えましたが、
この数年は、減少をしているように感じます。
池の整備や、工事による環境の変化、
さらには、昆虫採集をする人が増えたことにより、
個体数が多くはない中で、繁殖がしにくい状況なのかもしれません。


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■■■ 2022.7.18 ■■■
#1588 人気者

かつてのアイドルはカワセミで、しばらく前はオオタカがブームでした。
近年は都市部にも進出をしてきて、たまに見かけますが、
遙か離れた高い場所にいることが多くて、撮影は難しいかもしれません。

ワシとタカは、どちらもタカ科に属していますが、
なんとなく大きいのが前者、ちいさいと思われるものが後者で、
明確な区分けはないようで、意外にアバウトです。

右に見えるのが巣で、直径は1メートルほどになります。
これだけの枝をかき集めるのは、さぞや大変に違いありません。


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■■■ 2022.7.20 ■■■
#1589 寝るしかない

先月のように、35℃を超えることはないものの、
それでも、真夏日が続いています。
もこもこしている猫は、冬は暖かくてよいのですが、
この暑さでは、日陰で寝て過ごすしかありません。

最近は野良猫が去勢をされて、自然界では増えないために、
見かける数が、激減しているように感じます。
販売をする犬猫に、マイクロチップの装着が義務化されたので、
棄てられる子は、これからは少なくなりそうです。
可愛い顔に出会う機会は、さらに減るのかもしれません。


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■■■ 2022.7.22 ■■■
#1590 それほど似ていない

ホタルガは3センチくらいの大きさで、独特の存在感があります。
このあたりではそれほど多くはなくて、会えない年もあるので、
お目にかかれると嬉しくなり、必ず撮影をするのです。

蛍に擬態をしているとされていますが、それほどメリットが感じられないのと、
贔屓目に見ても、あまり似ているとは思えません。
やはり他人の空似で、人間がそのように考えているだけのような気もします。

かなり近づいて写しても、逃げたりはしませんが、
その気になれば、そこそこのスピードで飛ぶことができるようです。


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