晴れ、ときどき更新



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2022.5.25
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#1561 トゲトゲアート

このあたりでは数が少ない、ヒオドシチョウです。
成虫で越冬をして、春に卵を産んで、
それが、幼虫から蛹にまでなりました。

なかなか奇抜なデザインで、まるでアートです。
古墳からの出土品のようでもあり、SF的な近未来性も感じます。
床の間に置けば、部屋の飾りになるかもしれません。

背中のトゲは、身を守るためと思われます。
先端だけがワンポイントの黄色で、警戒色にしているようです。


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■■■ 2022.5.27 ■■■
#1562 独身鳥貴族

5月も中旬になると、ほとんどのカモは北へと向かうのに、
今年もまた、雄のオナガガモが残りました。
この数年いつも1羽だけが帰らずにいて、たぶん同じ子だと思います。

JALやANAには乗れずに、自力で飛んで行く必要があるため、
それならば、美味しいものでも食べながら、
のんびりと過ごしたほうがよいと考えても、不思議ではない気がします。

夏の繁殖期に、ひとりだけになるのですが、
それはそれで、気楽に過ごせるのかもしれません。


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■■■ 2022.5.28 ■■■
#1563 ゴージャス

ヒオドシチョウの蛹が、無事に羽化をしました。
黒と橙色という派手な色彩に、青いフリルが素敵です。

いろいろな場所で、さまざまなポーズをしていただいたものの、
両方の翅にピントを合わせるのが、最も美しさを表現できそうなので、
図鑑や標本のように、最終的には真上から写しました。
背景に若干のニュアンスがあるのは、スーパーの半透明のビニール袋です。

気温が上がる午後に、元にいた場所で自然に戻します。
しばらく指先で休んでから、森の中へと飛んで消えました。


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■■■ 2022.5.30 ■■■
#1564 早くも真夏日

最高気温が31℃を超えて、早くも真夏日を記録しました。
暑いのは得意とはいえども、このところ体力が低下をしているので、
本格的な夏が来たらどうしようかと、心配になります。
この前まで暖房を入れていたのに、もう冷房が必要です。
さすがに長袖はどうかと思い、今年になり初めてTシャツで出かけました。

自前の毛皮を着込んでいる猫は、厳しいかもしれません。
風通しのよい場所に座り込んで、動くのも嫌だという感じです。
そもそも、この子はやや太り気味なので、
猛暑が訪れる前に、少しダイエットをしたほうがよい気がします。


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■■■ 2022.6.1 ■■■
#1565 おおきなテントウムシ

日本3大テントウムシのひとつを、#1377でご紹介をしましたが、
こちらもその仲間であるカメノコテントウで、直径は1センチを優に超えます。

背中にはドットではなくて、お洒落な紋様が施されており、
ファッションブランドには、それほど詳しくはありませんが、
なぜか、グッチのロゴを思い出します。

体が大きいせいか、性格も落ち着いているようで、
ちいさなテントウムシは、すぐに飛んで逃げたりしますが、
そのようなことがないので、撮りやすいかもしれません。


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■■■ 2022.6.2 ■■■
#1566 ちいさなテントウムシ

5ミリあるかないかの、シロジュウシホシテントウです。
そのまんまの名前なので、覚えやすいかもしれません。

これほどちいさな虫を、どのようにして発見するのかというと、
クワキジラミを食べるため、ヤマグワの葉の裏を覗いてみると、
発生のタイミングと合えば、ちらりほらりと見かけます。

米粒のような被写体のピントの位置は、いつも悩みどころですが、
このような場合は、手前の白丸にフォーカスをすれば、
とりあえず、自然な感じに写ります。


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■■■ 2022.6.4 ■■■
#1567 どこにいるのかな

池の広さに対して、カイツブリの数が多いためか、
いつもの年よりも、縄張り争いが熾烈を極めています。

侵入者を執拗に追いかけて、両親ともに遙か彼方まで出てしまいました。
お父さんとお母さんの姿が見えなくなり、子供たちは不安そうです。
どこにいるのだろうかと、体を寄せ合いながら捜しています。

雌は卵を1日にひとつずつ産み、孵化の時期もずれるので、
雛の大きさには、差が出ることがあります。
たぶん奥が一番の年長で、真ん中が末の子です。


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■■■ 2022.6.6 ■■■
#1568 斑紋異常

6月に入ると、ゼフィルスを見かけるようになります。
1年に一度、この時期に現れるシジミチョウの総称で、
ミズイロオナガシジミも、その一種です。

本来であれば、黒いラインは直線のはずですが、
この個体は断裂をして、斑紋異常と呼ばれる一種だと思われます。

羽化をした直後なのか、まだ上手に飛べない感じです。
触角と目に似せた後ろ翅を、交互に上下させて、
襲われても致命傷にはならぬように、頭の位置を偽装しています。


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■■■ 2022.6.8 ■■■
#1569 いろいろと不思議

お寺の石垣で、ユキノシタを見かけました。
それほど陽が当たらず、湿り気のある場所を好むために、
人目に触れることは、それほど多くはないかもしれません。

白い大きな2枚と、その上のピンクのちいさいものが3枚という、
独特な花びらの構成で、なぜ複雑な形態をしているのかは不明ですが、
花には花の、それなりの事情があるのだと思います。

初夏に咲くのに、名前に雪とつくのも妙な感じで、
その由来にも諸説があり、定かではないようです。


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■■■ 2022.6.11 ■■■
#1570 いつも歩いている

トガリシロオビサビカミキリは、15ミリほどしかなくて、
見事な保護色で、木の枝や幹に溶け込みます。

たまに出逢う時には、いつも忙しなく歩いているので、
そのせいか、脚は太くて頑丈そうです。
翅を広げたところを見たことがないので、飛ぶのは不得手なのかもしれません。

カミキリムシの魅力といえば、大きな触角だと思います。
夕暮れ近くの低い光で、立派な影ができました。
右手を挙げた姿は、挨拶をしてくれているかのようです。


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