晴れ、ときどき更新



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2014.5.16
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#151 梅雨の前に

梅雨を前にして、ムラサキツユクサが咲き始めました。
普通のツユクサとは、分類上では同じ仲間に属していても、
似ているのは花の色だけで、形はかなり異なります。

北米が原産地だと聞くと、大きさや派手さもわかるような気がします。
園芸品種として、日本には来たようですが、
繁殖力が強いために、最近は野生化をしているものをよく見かけます。

咲いた翌日には萎んでしまい、再び開くことはありません。
儚い一日花なので、より美しく感じられるようです。


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■■■ 2014.5.20 ■■■
#152 桜桃

見慣れない赤い実があるので、なんだろうと眺めていると、
近くにいた人が、ユスラウメだと教えてくれました。
長らく生きてきましたが、初めて聞く名前です。

調べてみると、ウメといえども桜の仲間です。
原産地の中国では桜桃と書き、日本でもその漢字が当てられていますが、
桜桃だとサクランボと混同するので、梅桃や朱桜や山梅桜も使われるようです。

食べられるそうで、ジャムにすると美味しいらしいのですが、
まだチャレンジをしていませんし、たぶん一生しないと思います。


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■■■ 2014.5.22 ■■■
#153 派手

葉の上を歩いているのは、クロウリハムシです。
7ミリくらいの大きさなので、ちいさくて見つけにくいはずなのに、
派手で目立つために、このように写真に撮られてしまいます。

警戒色という、黒と黄の組み合わせで、
周囲に対して、自分が危険であることを知らせる虫もいますが、
どのように見ても、この子は危ないようには見えません。

生きるための何かの理由で、この色をしているはずなので、
自然というものは、つくづく面白いと感じます。


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■■■ 2014.5.27 ■■■
#154 飛ばさせてあげたい

脱皮をすることは、虫には大変な作業です。
ヤゴから姿が大きく変わるトンボでも、リスクが伴います。

このコシアキトンボは、左の後ろ翅が完全に傷んでいます。
羽化する時に失敗をしたのか、そもそもヤゴの頃から問題を抱えていたのか、
どちらにしても、もう長くは生きられません。
池に落ちるのを、このまま待つしかないしかないのです。

長い水中生活が終わり、ようやく陸上に出てきたというのに、
一度も空を飛べないとは、なんとも可哀想です。


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■■■ 2014.5.30 ■■■
#155 黄色い侵略者

アヤメやハナショウブの花は、ほとんどが青系統ですが、
キショウブという、黄色に咲くものもあります。

古くから、日本で親しまれていた種ではなくて、
明治時代に、色のめずらしさから観賞用に持ち込まれたものです。
それが野生化をして、ぐいぐいと繁殖をして、
いまでは、侵略的外来種にされてしまいました。
とはいえ、そこにはヤギやドバトも指定されていますし、
同じ植物でも、ハルジオンやヒメジョオンなども含まれているので、
もしかすると、それほど不名誉なことではないのかもしれません。


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■■■ 2014.6.1 ■■■
#156 日本の山法師

体調がいまひとつなので、家で静かにしています。
最近、季節の変化についていけません。

ベランダから外を見ると、ヤマボウシが咲いていました。
昔、比叡山延暦寺の僧兵のことを山法師と呼んだそうで、
白い頭巾の姿が似ているため、そのように名付けられたようです。

#143では、アメリカヤマボウシをご紹介しましたが、
よく考えてみると、米国の山法師というのも変なネーミングです。
カリフォルニアロールみたいなもの、なのかもしれません。


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■■■ 2014.6.4 ■■■
#157 見知らぬ蝶

見たことのない蝶が、ドクダミの葉にいました。
調べてみると、ウラナミアカシジミのようです。
このあたりに長く住んでいますが、まだまだ知らない虫がいます。

翅の表面は橙一色で、いつもは閉じられているので見えません。
裏面には波のような紋様があり、それが名前の由来です。
黒い部分がなくて橙色だけの、アカシジミというのもいます。

昼間は休んでいて、夕方になると活動を始めるようで、
近づいてみましたが、逃げるそぶりがありませんでした。


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■■■ 2014.6.6 ■■■
#158 美しい紫

カメラを手にして一歩外に出ると、その日の調子がわかります。
よい感じだと、満足のいくものが撮れますし、
駄目な気分の時には、写真もいまひとつです。
思い込んでしまうせいも、もしかするとあるのかもしれません。

我が家のまわりでは、シランが満開です。
自生もありますが、このあたりは誰かが植えたものが、
繁殖力が強いために、あちらこちらで増えたようです。
白い花もありますが、紫のほうが美しく感じます。
紫蘭、というくらいですから。


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■■■ 2014.6.8 ■■■
#159 蛍の袋

子供の頃に見たホタルブクロは、すべてが紫色でしたが、
いまの時代に咲いているものは、ほとんどが白です。
関東は前者が、関西には後者が多いようなので、
誰かが持ち込んで、増えたのかもしれません。

名前の由来は、そのまんまで、
そこにホタルを入れたことから、という説があります。
花の中で光ると、綺麗だろうとは思いますが、
閉じ込めておくのは、かなり大変そうです。
機会があれば、いつか試してみたいと思います。


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■■■ 2014.6.9 ■■■
#160 これも雨宿り

梅雨入り後に初めて、池の様子を見に行きました。
雨だと人が少なくて、静かに散策ができます。

大型のトンボは、多少の降りならば平気で飛びますが、
ちいさなイトトンボは、休んでいることが多いようです。

アオモンイトトンボは、雨宿りのつもりかもしれませんが、
これではずぶ濡れで、もう少しよい場所があるはずです。
完全に休憩状態なのか、触れるくらい近づいても逃げません。
いつもこのようだと、撮りやすくて嬉しいです。


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