晴れ、ときどき更新



■■■
2021.12.14
■■■
#1491 竜胆

リンドウは秋から初冬にかけて咲き、独特な青さが印象的です。
中国では竜胆と書き、日本語でも似たように発音されて、
平安時代から、それに近い名前で呼ばれていました。

筒状で奥行きがあるのと、背丈が低いために、
カメラアングルや光の向きを、自由に選びにくいこともあり、
イメージをしたように写すのが、なかなか難しい植物かもしれません。

晴れないと花は開きませんが、日陰のほうが綺麗に見えるので、
自分の体で影を作り、その中に入れて撮りました。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2021.12.18 ■■■

#1492 いまひとつでも

この秋も、それなりに紅葉を楽しめていますが、
昨年に比べると、なんとなくいまひとつのようです。

もちろん、並べて比較をしたわけではなくて、
最近は頻繁に見て歩いてはいないために、断定はできませんが、
ぱさぱさとして、華やかさが不足気味の感じがします。

あたりを散策する人たちも、似たようなことを呟いていました。
みなさん、同じ印象を受けているみたいですが、
よくも悪くもその年ごとに違うのが、いとをかしなのだと思います。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2021.12.22 ■■■
#1493 早晩いなくなるかも

おととしあたりから、ヒドリガモが訪れるようになりましたが、
今年も数羽が来たものの、ほとんどはすぐに姿を消してしまい、
いまも残るのは、ここにいるつがいだけです。

定着をしない理由は、意地悪なカラスが原因というよりも、
他の水鳥には無関心なはずのオオバンが、なぜか無言の圧力をかけてくるために、
落ち着いて休んでいられなくて、逃げ出してしまうようです。

手前が雄で、奥のやや地味なほうが雌です。
カモ類が得意とする、半身伸び伸びのポーズをしています。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2021.12.26 ■■■
#1494 ランドマークの木

#1489とは違うイチョウが、今年も見事に色づきました。
まわりをコンクリートで囲まれて、暖かい場所にあるせいか、
このあたりでは最も遅くに黄葉をして、年末まで楽しめます。

根元には、鉄道の開通を記した石碑があり、
駅前のシンボルとして、再開発でも切られずに残りました。

20メートルは優にあり、樹形も美しいというだけではなくて、
全体が黄色に変化をした2日後に見ると、一気に8割ほどが落葉をするなど、
その迫力と潔さは、さすがランドマークの木という感じがします。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2021.12.28 ■■■
#1495 お願いごともなく

年の瀬が近づいたので、観音さまのところにお伺いをしました。
転居をしてから少し場所が離れてしまい、かなりのご無沙汰です。
かつては山のようにお願いごとをしていたので、困惑をされていたと思いますが、
いまはご挨拶をするだけで、無理難題は申し上げないため、
たぶん、安心をしておられるに違いありません。

うろこ雲とかいわし雲と呼ばれる巻積雲が、背後に出ていました。
地面から距離があるところで発生をするために、空が高く見えます。
飛んでいるカラスを撮るのは、そこそこ上手いような気がするものの、
人生においてこの技術は、なんの役にも立ちそうにないのが残念です。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2022.1.2 ■■■
#1496 これからも淡々と

冬に赤い実をつけるセンリョウは、名前の縁起のよさもあり、
正月の飾り物として、古くから用いられてきました。
日陰でもよく育ち、ほとんど肥料もいらないので、
育てる手間がかからず、あちらこちらでよく見かけます。

新しい年も、近所の公園を撮り歩くつもりです。
ウェブサイトを始めてからの9年弱でも、あたりの環境は驚くほど変わりました。
馴染みのある生き物がいなくなり、初めて見かける新顔がいたりするのですが、
それがよいのか悪いのか、ここでは論じないことにして、
その変化を受け入れながら、これからも淡々と写したいと思います。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2022.1.6 ■■■
#1497 氷点下の日々

この冬はひさしぶりに、最低気温が氷点下になる日が続いています。
どのくらい池は凍りついているのだろうかと見に行くと、それほどではなくて拍子抜けです。
最近はよく北風が吹くので、水面が動いてしまうのかもしれません。

氷の上に落ちている食べ物を、ハクセキレイが捜しています。
普通の地面は得意な鳥ですが、脚の裏がスノータイヤのようにはできていないので、
時々つるつると滑りながら、それでも上手に歩いていました。

ここには指の先がない子がいたはずですが、それとは違う別の個体がいます。
縄張り争いに勝利をして、居着いているのかもしれません。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2022.1.7 ■■■
#1498 ひさしぶりの銀世界

天気予報の通りに、午後から雪が降り始めました。
あやふやな記憶によれば、これほど積もるのは一昨年の3月以来です。

やや大袈裟な感じはしますが、ソレルのスノーブーツで出かけました。
南極観測隊に参加ができそうな代物で、これならば絶対に滑りません。
その代わりに、鉛を履いているように重いのです。

めずらしいことに、ヒヨドリがイイギリの実に来ていました。
あたり一面が銀世界になると、食べるものが見つからないために、
それほど好みではなくても、仕方がなく口にしているのかもしれません。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2022.1.12 ■■■
#1499 あるべき季節感

温暖化のせいか、1月の半ばでも紅葉が綺麗なこともありますが、
年末から気温の低い日が続いて、さすがに今年は見られません。
そもそも、いまの時期に色づいているのがおかしいので、
最近の寒さで、あるべき季節感に戻りました。

数日前と同じように、低気圧が関東の沖合を通り過ぎても、
このところ零度までは下がらないために、冷たい雨になりました。

最後の一葉が、落ちずにこらえています。
かつて撮影をしたのと同じようなシーンを、また写してしまうのです。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2022.1.16 ■■■
#1500 変わりゆく自然

「晴れ, ときどき更新」も、ついに1500回を迎えます。
近所だけを対象にしていると、ある程度は固定化されてしまうために、
似たような写真も多いものの、なんとかここまでやれました。

主なフィールドである公園が、この数年の間に整備が進み、
綺麗に手入れがされて、見栄えがよくなりました。
その一方で、生き物が暮らす環境も変化をしているので、
被写体の幅が、狭まりつつある気がします。
これからも、散策をしながら撮り続けるつもりですが、
更新の頻度は、やや少なくなるのかもしれません。


 写真をクリックすると拡大します


  トップページはこちら  「晴れ、ときどき更新」掲載一覧はこちら  前のページはこちら  次のページはこちら