■■■ 2021.11.12 ■■■
#1481 少しずつ増えてはいますが
秋は徐々に深まりつつありますが、ここの池は相変わらずの不人気で、
北からのお客さまは、ぽつりぽつりとしか訪れてくれません。
#1475のホシハジロは、やはり姿を消してしまいました。
このあたりは、よほど居心地が悪いようです。
越冬のために飛来をしたマガモと、先住民のカルガモが、
お互いに相手の首に噛みついたまま離れずに、大喧嘩をしていました。
よくつついたりはしていますが、激しく戦うを見たのは初めてです。
それならば一緒にいなければよいのに、なぜか同じグループで行動をしています。
群れのリーダーの座をかけて、闘争を繰り広げているのかもしれません。
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#1482 美男になる実
#614でもご紹介をした、サネカズラの実がありました。
蔓から出る粘液が整髪料にされていたために、ビナンカズラとも呼ばれます。
美男子になれるのならば使いたいのですが、肝心の付ける毛がありません。
ブドウに似ていますが、ひとつひとつが枝分かれをしていなくて、
球状の中心部のまわりに、たくさんのタマタマがついている集合果です。
毒はないものの、苦くて食べられません。
色づき始めると、緑色から一気に赤く変わります。
逆光の西日を浴びて、ひときわ輝いていました。
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#1483 鯱鉾のポーズ
SF映画に出てくるエイリアンみたいな、シャチホコガのイモムシです。
5センチくらいはあり、かなり不気味な感じがします。
胸脚と呼ばれる前足が、すでに成虫のような形をしているのが特徴で、
写真の状態では折りたたんでいますが、それでも相当な長さです。
外敵に遭遇をした場合や、休憩をする時には、
名前の由来でもある、この独特な鯱鉾のポーズをします。
幼虫の頃は、とんでもなく派手な格好をしていても、
大人になると地味なのは、蛾のあるあるかもしれません。
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#1484 秋に咲くアザミ
アザミにも、咲く時期により種類があり、
秋に見ることができるのは、タイアザミやノハラアザミなどです。
両者はよく似ていますが、花が下を向いているのと、
総苞片という緑の膨らみの部分にある棘が、逆向きに反るところからして、
この写真は、前者ではないかと思われます。
日本が原産地で、名前のタイは国名ではありません。
大きいという意味とされているものの、実際にはそれほどでもない感じです。
利根川の流域に多く生えていたので、別名はトネアザミとも呼ばれます。
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#1485 色づき始めて
カエデの葉が、赤く色づき始めました。
年々、時期が遅くなりつつあるように感じますが、
温暖化の影響で、現実にその通りなのかもしれません。
このペースだと、年明けまで楽しめそうです。
年を追うごとに、美しさが褪せている気もします。
いままでの人生で、かなりの数の紅葉を目にしてきたために、
実際には、それほど変化をしていないにも関わらず、
自分の中で、勝手にハードルを上げてしまい、
そのように思い込んでいるだけ、なのかもしれません。
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#1486 よくよく見れば
#1477でご紹介をした、トホシテントウの幼虫です。
このままの状態で冬を越すので、体力を蓄えないといけません。
カラスウリの葉を、バリバリと食べていました。
よくいるテントウムシは#928のようですが、こちらはトゲトゲが生えています。
防寒のためのコートとしては、スカスカ過ぎて役に立ちそうにないのですが、
外敵が近くに来ないように、バリアの役目を果たしているのかもしれません。
左側が頭で、下のほうには目みたいなものがあり、
よくよく見ると、なかなか可愛いのです。
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#1487 残された実
ザクロの木に、たくさんの実がついていたのが、
ある日に突然、ほとんどが消えてしまいました。
誰かが密かに収穫をして、食べたのかもしれません。
酸味が強いそうですが、美味しいらしいです。
手が届かない高さにあるものは、まだそのままにされていて、
鳥がついばんだのか、ふたつに割れていました。
こぶし大ほどもあり、外皮が硬いので、
シジュウカラなどでは難しく、たぶんヒヨドリだと思われますが、
これだけ多く残されているということは、それほど好みではないのかもしれません。
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#1488 高速ドリブラー
ここを訪れる水鳥は、年々減少をしているようで、
この冬は、いままでになく寂しい感じです。
それでも、キンクロハジロはそこそこの群れになりました。
お目当ては、水底に落ちているクヌギの実ですが、
丸くて大きいために、なかなか喉を通りません。
こちらによこせと、後ろから追いかけて来るのを、
なんとかかわそうとして、嘴でドリブルをしながら逃げています。
落ち着ける場所で、早く呑み込みたいところです。
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#1489 冬のヒマワリ
この秋のイチョウは、いまひとつかもしれません。
以前は一気に黄色くなり、一斉に葉が落ちていた気がしますが、
緑が残りつつ、散るのもばらばらな感じです。
その手前には、皇帝ダリアが咲いていました。
昼間の時間が短くなると蕾をつけて、いま頃の時期に花が開きます。
最近ではそこかしこで見かけて、冬のヒマワリという佇まいです。
中央アメリカが原産地で、それほど寒さに強くはないものの、
温暖化の影響で、日本も育ちやすい環境に変化をしたのかもしれません。
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#1490 そろそろ限界
年の瀬も押し迫り、寒さが厳しさを増してきました。
太陽が出ていないと、気温が10℃に届かないこともあります。
日暮れが近くなり、ヤマトシジミが休んでいました。
まだ翅は綺麗ですが、成虫で越冬ができません。
あたりにはもう仲間はいなくなり、そろそろ限界のようです。
コセンダングサの花は、#923などでもご紹介をしています。
球状に並んだ種には、先端に棘がついているために、
迂闊に触れると、服に大量にこびりついてしまうのです。
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