晴れ、ときどき更新



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2021.10.19
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#1471 初秋から晩秋へ

10月16日と17日の間で、気温が10度くらい下がり、
初秋から晩秋へと、季節が一気に変わりました。
これほど境界が明瞭な年は、めずらしいかもしれません。
つい先日までは、Tシャツで出かけていたのに、
いまは長袖とさらにジャケットが必要で、日向を探して歩いてしまいます。

急に寒くなると、変温動物のニホンヤモリは大変で、
時々は太陽の光を浴びながら、暑くなると日陰に隠れているようです。
目の前まで接近をしても逃げませんし、夏の頃の敏捷さは微塵もなくて、
もうほとんど、冬眠に近い状態なのかもしれません。


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■■■ 2021.10.20 ■■■
#1472 キンクロ1号

また今年も、北からの使者が訪れました。
1羽だけですが、キンクロハジロがいます。
遠路はるばる、単独で飛んで来たとは考えられないので、
群れからはぐれて、ここに不時着をしたのかもしれません。

気のせいか、そわそわとした感じで、
カルガモを見つけると、近づいてみたりしています。
そのうちに、仲間が続々と到着をするはずなので、
淋しいのも、もう少しの辛抱かもしれません。
それまでは、池に落ちたクヌギの実は食べ放題です。


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■■■ 2021.10.23 ■■■
#1473 チョコレートのような

もしも、これがお皿の上に置いてあれば、
チョコレート菓子だと思い、口の中に放り込んでしまうかもしれません。

アゲハチョウの仲間の幼虫は、ほとんどが似た色と模様ですが、
ジャコウアゲハはどうしたことか、まるで違うデザインで、
ウルトラQに出てくる怪獣として、スカウトされそうな姿をしています。

外敵の目を欺くために、鳥の糞に擬態をして、
もし発見された場合には、赤い点々がついた突起で強く見せようという魂胆かもしれません。
毒が発射されるわけではないので、触れても大丈夫です。


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■■■ 2021.10.25 ■■■
#1474 白い糸

ジャコウアゲハの幼虫が、無事に蛹化をしました。
糸が体に食い込んでいるようですが、大丈夫なのだろうかと心配になります。

#748の命綱は黒でしたが、こちらは白です。
どちらの色になるのかは、湿度に影響をされるという研究があるのに対して、
環境には左右されないという説もあり、いまひとつ判然としません。

一年に数回、産卵と羽化を繰り返して、
この時期に蛹になるものは、そのまま越冬をします。
来年の春になると、綺麗な蝶に出逢えるはずです。


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■■■ 2021.10.28 ■■■
#1475 ひとりだけ

キンクロハジロは、10羽くらいに増えました。
その中にひとりだけ、珍客のホシハジロが紛れ込んでいます。
所在なさげに、池の上をうろうろしている感じです。

あまり見かけない鳥で、昨年も3羽が来たものの、
この公園は居心地が悪いのか、ほどなく姿を消してしまいました。
今回もまた、すぐにいなくなるのかもしれません。

マガモとオナガガモとハシビロガモも、それぞれ1羽ずついます。
ここは、はぐれ者が集まりやすい場所のようです。


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■■■ 2021.10.31 ■■■
#1476 集合果

10月の中旬から、一気に秋らしくなりました。
あちらこちらで、植物の店じまいが進行中です。

シデコブシの木の下に、実が落ちていました。
ひとつの花に複数の雌しべがあり、受粉をしたところにだけ種ができるので、
でこぼことした複雑な形状となり、集合果と呼ばれます。

意外かもしれませんが、イチゴも同じような構造をしています。
いつも食べている赤い部分は、茎の先端が変化をした偽果という部分で、
つぶつぶのひとつひとつが、果実なのだそうです。


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■■■ 2021.11.3 ■■■
#1477 星10個

トホシテントウには、10個の星がついています。
このあたりではあまり見かけませんが、さりとてめずらしいというほどでもありません。
背中がマット状で反射をしないので、撮影がしやすくてありがたいです。

ナナホシテントウやナミテントウは、アリマキなどを食べるのに対して、
草食性で、カラスウリの葉などを好みます。
背景はヨウシュヤマゴボウの花ですが、それにはまるで興味がないみたいです。

テントウムシには、成虫のままで春を迎えるものもいますが、
この種類は、基本的には幼虫で冬を越すようです。


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■■■ 2021.11.5 ■■■
#1478 歓迎はされなくても

繁殖力が強い外来種として、あまり歓迎をされていないようですが、
セイタカアワダチソウは、最も秋を感じさせてくれる花かもしれません。
当初は観賞用として輸入をされたくらい、華やかで美しく、
いまでも、普通に置いている花屋さんもあります。

同じような環境を好み、やはり海外から来たコセンダングサのほうが、
地味にも関わらず蝶からの人気が高いのは、蜜が美味しいのだと思います。
一方のセイタカアワダチソウは、花粉が充実をしているのか、
蝿や虻のような虫が、数多く集まるようです。
お得意様が違うことで、上手く共存をしているのかもしれません。


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■■■ 2021.11.7 ■■■
#1479 冬になる前に

10センチはあろうかという、不思議な幼虫がいました。
尻尾のような突起からして、ススメガの仲間らしいものの、
いままでに見たことがない模様で、頭はシモフリスズメに似ています。
調べてみると、やはりその通りで、
個体差による変異が、いろいろとあるようです。

葉に擬態をして、隠れているつもりだと思いますが、
これだけ食べ尽くして丸裸では、目立ち過ぎです。
土の中で蛹になり、来年の春に羽化をするので、
本格的な冬が訪れる前に、早く地面に降りないといけません。


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■■■ 2021.11.9 ■■■
#1480 どのようになるのか

11月7日は立冬で、暦ではもう冬です。
まだそれほど寒くはありませんが、ほとんどのトンボはいなくなりました。

越冬をしないイトトンボで、最も遅くまで見ることができるのは、
オオアオイトトンボと、このアオイトトンボです。
暖かい陽気が続けば、今月の末くらいまではお目にかかれるかもしれません。

池のかいぼりにより、虫たちが暮らす環境が大きく変化をして、
この夏は、その影響が出ている感じがします。
来年はさらにどのようになるのか、気になるところです。


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