#1457 捕えてみる
翅の端に色がついている赤いトンボには、いくつかの種類があり、
胸の模様で区別がつきますが、遠目ではなかなか分かりにくいものです。
縄張りの監視をしているところで、しばらく撮影を続けていると、
この人は自分に危害を加えないと油断をするのか、かなり近寄れるようになるため、
隙をみて翅をつまむと、容易に捕獲ができます。
リスアカネであると確認をしてから放すと、またすぐに同じ場所に戻りました。
背景の水草はホテイアオイで、誰かが池に捨てたに違いありません。
かいぼりをされても生き延びているのは、さすが生命力が強い外来種です。
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#1458 蟻が巨大化をしても
トビイロシワアリの巣の入口に、ギンナンがありました。
誰かがいたずらをして置いたのではなくて、彼女たちが運んだようです。
とてつもない力持ちで、自分よりも数十から数百倍の重さでも動かせます。
人間くらいの大きさの蟻がいれば、オリンピックの重量挙げで金メダル間違いなしと思いきや、
理論的には、そのようなことにはならないそうです。
身長が100倍になると、単純計算で体重は立方体の100万倍になるものの、
出せる力は筋肉の断面積に比例をするため、2乗である1万倍にしかなりません。
増えた重量に比べて、筋力の上積みはその100分の1だけなので、
たとえ巨大化をしても、我々と同じ程度のパワーしか発揮できないと考えられています。
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#1459 8年ぶりの満月
中秋の名月は、必ずしも満月になるわけではありませんが、
この9月21日は、6年ぶりに重なりました。
再来年まで、3年続けてまんまるになりますが、
さらにその次となると、2030年です。
その頃には、自分の目は霞んでいるはずなので、
少しくらい欠けていても、気がつかないかもしれません。
雲の隙間から、お月さまが見え隠れしています。
妖しげな情景が、とてもよい感じです。
刻々と変化をする光に、飽きることなくシャッターを切りました。
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#1460 最期の大仕事
ヒラアシキバチが、エノキの内部に卵を産んでいます。
幼虫の食材になるのは、枯れかけたような幹だけなので、
丁度よいのか、あたりには数匹が集中をしていました。
胸と腹の間から垂直に下りているのが産卵管で、黒い針のように見えます。
お尻の先にある黄色い棒状のものは、普段それを入れておく鞘です。
3センチくらいの虫が、腰を大きく左右に振りながら、
堅い木に管を刺し込むのは、かなりの重労働に違いありません。
すべてが終わるまでには数時間がかかり、そこで絶命をしてしまうため、
あたりにはいくつもの死骸が、この状態のままで残されるのです。
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