晴れ、ときどき更新



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2021.9.8
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#1451 1羽だけに

#1446のカイツブリの雛は、たちまちのうちに2羽がいなくなり、
卵も2個が行方不明で、残りは巣とともに水中に沈みました。
ハシブトガラスかアオダイショウか、もしかするとその両方にやられたのかもしれません。

危険を察知すると、転居をする習性があるので、
あたりを捜してみると、果たして少し離れた場所にいました。
かつて別のつがいが営巣をしていたところに、夜間はいるようです。
手入れのされていない空き物件なのでぼろぼろですが、抱卵をしないのであれば十分に使えます。
親鳥は健在ですが、子供は1羽しかいません。
7個も産んだというのに、自然界というものは厳しいです。


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■■■ 2021.9.9 ■■■
#1452 大きさの比較

同じ日に見つけたカブトムシに、並んでもらいました。
左にいる雄でもやや小型なので、右側のはかなりちいさいです。
この夏には、体長が28ミリというカナブンみたいな雌もいたりして、
我が家の近くでは、小型のものが多いのかもしれません。
ノコギリクワガタやコクワガタも、個体による大小がありますが、
すべては、幼虫の頃の栄養状態によるそうです。

色や形を正確に表現することを、写真は得意としているものの、
残念ながら、大きさはなかなか伝わりません。
比較のための対象物を、そばに置く必要があります。


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■■■ 2021.9.11 ■■■
#1453 万事休す

ミンミンゼミの悲痛な叫び声が、樹上から聞こえてきました。
ハラビロカマキリに、完全に押さえ込まれています。

草原にいるイメージが強いカマキリですが、かなりの数が木にも登ります。
1匹でも蝉を捕まえれば、十分にお腹が一杯になるに違いありません。
一攫千金を狙う、マグロの一本釣りの漁師のようです。

頭をかじられながらも、パワーを生かして飛んで逃げようとして、
翅をばたつかせながら、必死に抵抗を試みてはいたものの、
悲しいかな、10分ほどで動かなくなりました。


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■■■ 2021.9.13 ■■■
#1454 人嫌い

以前にもご紹介をしたことがある、ヘクソカズラが咲いています。
漢字で書くと屁糞葛となり、本当に可哀想です。

花言葉とされているものが、いくつかあります。
そのうちのひとつは、人嫌い。
このような名前を付けられたら、そうなるのも無理はないかもしれません。
誤解を解きたい、という切実なものもあり、
普通にしていれば臭くないので、それもそうだろうなあと思うのです。

虫にはそこそこ人気があるようで、チャバネセセリが飛んで来ました。


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■■■ 2021.9.15 ■■■
#1455 ダックスフンド

桑子さんがいらしたので、撮影をしました。
3センチはあり、もうじき蛹になるのかもしれません。

名前の通りに、ヤマグワの葉を食べて育ちます。
養蚕業で飼育をされているカイコは、人為的に作られた家畜虫で、
クワコは、その原種のようです。

やや上から写すと、ダックスフンドみたいにも見えます。
イモムシというと、嫌われるのかもしれませんが、
可愛いと感じる人が、ひとりでもいていただければ幸いです。


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■■■ 2021.9.17 ■■■
#1456 かつてのアイドル

かつては、アイドルのように追いかけられていたものの、
カワセミだけを狙うカメラマンは、最近は見かけなくなりました。
被写体にも、ブームがあるのかもしれません。

このあたりで生まれたものは、公園の風景に慣れているのか、
ボートが近くに来ても、人がかなり接近をしても、
すぐに逃げたりはしないので、撮影がしやすくてありがたいです。

かいぼりで、外来種のブルーギルは激減しましたが、
在来種の魚を獲りながら、静かに暮らしているようです。


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■■■ 2021.9.19 ■■■
#1457 捕えてみる

翅の端に色がついている赤いトンボには、いくつかの種類があり、
胸の模様で区別がつきますが、遠目ではなかなか分かりにくいものです。

縄張りの監視をしているところで、しばらく撮影を続けていると、
この人は自分に危害を加えないと油断をするのか、かなり近寄れるようになるため、
隙をみて翅をつまむと、容易に捕獲ができます。
リスアカネであると確認をしてから放すと、またすぐに同じ場所に戻りました。

背景の水草はホテイアオイで、誰かが池に捨てたに違いありません。
かいぼりをされても生き延びているのは、さすが生命力が強い外来種です。


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■■■ 2021.9.21 ■■■
#1458 蟻が巨大化をしても

トビイロシワアリの巣の入口に、ギンナンがありました。
誰かがいたずらをして置いたのではなくて、彼女たちが運んだようです。
とてつもない力持ちで、自分よりも数十から数百倍の重さでも動かせます。

人間くらいの大きさの蟻がいれば、オリンピックの重量挙げで金メダル間違いなしと思いきや、
理論的には、そのようなことにはならないそうです。
身長が100倍になると、単純計算で体重は立方体の100万倍になるものの、
出せる力は筋肉の断面積に比例をするため、2乗である1万倍にしかなりません。
増えた重量に比べて、筋力の上積みはその100分の1だけなので、
たとえ巨大化をしても、我々と同じ程度のパワーしか発揮できないと考えられています。


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■■■ 2021.9.22 ■■■
#1459 8年ぶりの満月

中秋の名月は、必ずしも満月になるわけではありませんが、
この9月21日は、6年ぶりに重なりました。
再来年まで、3年続けてまんまるになりますが、
さらにその次となると、2030年です。
その頃には、自分の目は霞んでいるはずなので、
少しくらい欠けていても、気がつかないかもしれません。

雲の隙間から、お月さまが見え隠れしています。
妖しげな情景が、とてもよい感じです。
刻々と変化をする光に、飽きることなくシャッターを切りました。


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■■■ 2021.9.24 ■■■
#1460 最期の大仕事

ヒラアシキバチが、エノキの内部に卵を産んでいます。
幼虫の食材になるのは、枯れかけたような幹だけなので、
丁度よいのか、あたりには数匹が集中をしていました。

胸と腹の間から垂直に下りているのが産卵管で、黒い針のように見えます。
お尻の先にある黄色い棒状のものは、普段それを入れておく鞘です。
3センチくらいの虫が、腰を大きく左右に振りながら、
堅い木に管を刺し込むのは、かなりの重労働に違いありません。
すべてが終わるまでには数時間がかかり、そこで絶命をしてしまうため、
あたりにはいくつもの死骸が、この状態のままで残されるのです。


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