晴れ、ときどき更新



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2021.7.25
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#1421 朝日を浴びて

アオバズクは、暗くなると食事に出かけます。
このあたりには大好物の蝉が多いので、獲物には事欠きません。
夜明け前に戻ると、夕方までは休憩時間です。
お気に入りの枝があり、いつも同じ場所で眠たそうにしています。

#1415では1羽でしたが、つがいのことが多いので、
あたりを捜してみたところ、やはり少し離れた木にもいました。
やや小柄なのと、嘴の脇に白い部分があり、
しきりにこちらを気にする様子からして、雄ではないかと思われます。
泰然自若とした雌とは違い、巣を守るためか警戒心が強いようです。


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■■■ 2021.7.27 ■■■
#1422 あな恐ろしや

雨上がりに、ラブラブなヒダリマキマイマイがいました。
カメラを手にしたおじさんが見ているわ、いや気にしなくて大丈夫だよ、
などという会話がされているのかと思いきや、実はカタツムリの多くは雌雄同体なのです。
お互いの精子をやり取りして、どちらも卵を産みます。

つの出せ, やり出せ, めだま出せ♪、という歌があり、
作詞家の方が、ご存じの上で作られたのかどうかは知りませんが、
交尾をしながら、本当に恋矢と呼ばれる槍で刺し合います。
そこには、一種の薬のようなものがついていて、
受精をしやすくしたり、他の個体と交わりにくくさせる効果があるようです。


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■■■ 2021.7.28 ■■■
#1423 宇宙的雰囲気

ホトトギスには、大きく分けて3種類あり、
花は似ていますが、明確に区別をつけることができます。

#747はその名もホトトギスで、花びらは上向きですが、
このヤマジノホトトギスは水平で、ヤマホトトギスでは下向きに反ります。
中心部の紫色の斑点があるのが雌しべで、その下には6本の雄しべがあり、
なんだかよくわかりませんが、宇宙的な雰囲気がします。

#1266でご紹介をしたルリタテハの幼虫が、大好きな植物です。
虫喰いの跡がある葉をめくると、そこにいることがあります。


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■■■ 2021.7.30 ■■■
#1424 トラフカミキリ

ヤマグワに、派手な虎柄の虫がいます。
近視に加えて最近は老眼も患い、さらには乱視とかすみ目なので、
慎重に近づいて確認をすると、このあたりではめずらしいトラフカミキリでした。
3センチはあるので、かなり大きいほうです。
木の幹には穴がいくつも空いているので、そこから出てきたに違いありません。

スズメバチかアシナガバチに見せかけて、鳥などから身を守るようです。
カミキリムシとしては短めの触覚や、胸の丸みなど、
細かいところまで、本格的に擬態をしています。
どのような過程で似せてきたのか、本当に自然は不思議です。


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■■■ 2021.7.31 ■■■
#1425 忍者

夜行性で動きが敏捷なのと、木に擬態をしているので、
なかなか写すことができずに、1425回目にして初登場のニホンヤモリです。
色だけではなく質感も似ていて、忍者のように周囲に溶け込んでいます。

平安時代に、大陸から来たという説がありますが、
法律的には、明治以降に日本に持ち込まれたものが外来種とされるのと、
古くからいるために、固有種ではなくてもニホンいう名前がついているようです。

首のあたりの赤い点は、ヤマトヤモリダニです。
かなり高い頻度で寄生をしていますが、宿主の命に別状はありません。


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■■■ 2021.8.2 ■■■
#1426 心地よい風

日暮れ時に、カルガモが休んでいます。
暑さが続いているので、お疲れ気味かもしれません。

この時刻であれば、直射日光でも大丈夫なようです。
翼鏡の青が、夕陽に映えています。

うつらうつらしていると、杭から落ちそうになるのか、
たまに目を開けては、座り直しています。
もう少し安定をした場所のほうが、落ち着くと思うのですが、
池を吹き抜ける風が、心地よいのかもしれません。


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■■■ 2021.8.4 ■■■
#1427 無駄にはならずに

コシアキトンボが、池に墜落をしています。
自然死ではなくて、アオメアブに襲われたのかもしれません。
このあたりでは、たまに見かける光景です。

望遠レンズで覗くと、そばにアメンボがいました。
針のような口で、水面に落ちた昆虫などの体液を吸います。
水中にはクチボソもいて、やはり食べようとしているようです。

自然界においては、死んだものも無駄にはならずに、
他の生き物の糧となり、未来へと引き継がれます。


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■■■ 2021.8.6 ■■■
#1428 脱皮中

ニホンカナヘビは、2ヶ月に一度くらいの頻度で脱皮をします。
下半身のほうは、すでにどこかで脱いだようですが、
上半身は、これから外さないといけません。
いまは中途半端な状態で、気持ちが悪いのではないかと思います。

顔を近づけると、逃げられてしまいますが、
ファインダーを覗きながらだと、意外に寄れるようです。
手を伸ばして、カメラのモニターを見ながら写すと、
確実性が、さらに高まる気がします。
こちらの目の存在が、相手に恐怖心を与えているのかもしれません。


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■■■ 2021.8.7 ■■■
#1429 成熟をした雌

早朝に、アジアイトトンボが飛んでいました。
夜露に濡れたためか、やや体が重たそうです。
芙蓉の葉にいるところを、その花を背景にして構図を決めます。

いままでご紹介をしたものは、すべて#1414のような色でしたが、
それは未成熟な雌で、成熟をするとこのような緑色になります。
しかし、橙色だと交尾ができないわけでもないようです。

3センチくらいと、イトトンボとしても小型です。
シャープに写るように、できるだけ真横から狙いました。


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■■■ 2021.8.9 ■■■
#1430 可哀想な運命

幼虫から成虫に羽化をするのは、一世一代の大仕事で、
アブラゼミの場合は、特に大変なようです。

体の一部が出られずに、そのまま絶命をしたり、
抜けられたとしても、翅を傷めて飛べなくなるものなど、
全体の2割くらいは、きちんと大人になれていないような気がします。

成功率が高まるように、進化をすればよいのにと思うのですが、
100%すべてが蝉になると、増え過ぎてしまうために、
自然の神様が、コントロールをされているのかもしれません。


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