晴れ、ときどき更新



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2021.7.12
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#1411 木漏れ日と一緒に

池のほとりで、ヒメヒオウギズイセンが咲いています。
海外から、観賞用として持ち込まれたものが、
丈夫でよく育つために、あちらこちらで野生化をしているようです。

新製品のマイクロ105mmのレンズで、初めて撮影をしました。
見た印象に近くなるように撮る場合が多いので、あまり光のボケを入れることはしませんが、
ここでは仰ぎ気味にして、背景の木漏れ日と一緒に写してみます。

絞りをf8にしたので若干の角は感じるものの、癖のない綺麗な円になりました。
解像力とフォーカスの精度も、前のモデルよりも向上をしているようです。


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■■■ 2021.7.13 ■■■
#1412 ななめ30°

ぴんと伸びている棒は、フタナミトビヒメシャクという蛾の幼虫です。
3センチくらいと、それほど大きくはありません。
左上にあるのが顔で、右端の脚でしがみついています。

擬態をしているつもりなので、微動だにしませんが、
茎のところにいればよいのに、この場所では逆に目につきます。

傾いた状態で体を支えるためには、葉を掴む強い力が必要なはずで、
一直線にしていられるのは、かなりの筋力があるに違いありません。
全日本体操選手権大会に出たら、優勝ができそうです。


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■■■ 2021.7.15 ■■■
#1413 もうじき夏が来る

無邪気に暮らしていた頃は、梅雨明けが楽しみでしたが、
最近のように、まるで何もしないでいると、
夏というものはただ暑くて、鬱陶しいだけかもしれません。

タイサンボクの花は、直径で20センチほどあり、
花びらひとつにもボリュームがあるために、すぐに自重で垂れてしまいますが、
そこに雨でも降ろうものなら、ますます形が崩れてしまうのです。

曇天の暗い林の中なので、感度を1600に上げて、
木々の隙間から見える光を、ピンスポットのように入れて撮りました。


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■■■ 2021.7.16 ■■■
#1414 ずぶ濡れ

ゴロゴロと聞こえてきたので、雨宿りができる場所を目指して歩き始めたのですが、
その途中で突然、とんでもない豪雨に見舞われてしまいました。
寄らば大樹の陰とばかりに、とりあえずは木の下に避難をしたものの、
滝のような水が、幹を伝わりながら流れてきます。
服を着たままバスタブに投げ込まれたみたいに、よい大人が下着までグショグショです。
降水確率は30%でしたが、考えてみればイチロー選手の打率くらいはあるので、
傘を持たずに出たのは、完全なる失敗でした。

なんだか悔しいので、雨が止んでからも撮影を続けます。
自分より賢い昆虫たちは、どこかで雨粒から逃れていたに違いありません。


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■■■ 2021.7.17 ■■■
#1415 お待ちしていました

ホーホーという、このあたりでは聞き慣れない声がするので、
鳴いているあたりを探してみると、アオバズクがいました。
自然に暮らすものを見たのは、生まれて初めてです。

春になると南から飛んできて、秋まで日本で過ごします。
大きさは太めの鳩くらいで、黄色い目が印象的です。
おーいと呼びかけたら、数秒間だけこちらを向いてくれたものの、
すぐに正面を向いて、瞼を閉じてしまいました。
自分には害のない、つまらん奴だと思われたのかもしれません。
やはりフクロウは、昼間はお休みモードのようです。


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■■■ 2021.7.19 ■■■
#1416 南から来た蝶

まさか、交通整理の手伝いに来たのではないと思いますが、
三角コーンの上に、ナガサキアゲハがいました。
アゲハは他の蝶とは違い、赤い色を識別できるらしいので、
もしかすると、花と間違えたのかもしれません。

クロアゲハに似ていますが、後ろ翅に突起がなくて、
雄は全体がモノトーンですが、雌には紅白のアクセントが入ります。

かつてはこのあたりにはいない種類で、お目にかかれるのは嬉しいものの、
これが温暖化によるものだとすれば、やや複雑な心境です。


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■■■ 2021.7.20 ■■■
#1417 全国的に夏

遅れていた四国も、ようやく梅雨が明けて、
全国的にナツー!という、谷岡ヤスジ先生の世界になりました。
近所のアメダスは、すでに36度を記録しています。
これから、さらに暑い夏が来るはずです。

この季節のアカボシゴマダラは、翅の赤が濃いのが特徴です。
タテハチョウの仲間としては大柄なこともあり、かなり気が強くて、
カナブンやハナムグリが樹液を舐めていても、ひるむことなく突進をします。
追い立てられても、そう簡単には場所を譲りません。
やたらと長い口吻は、離れた位置から吸うための秘密兵器です。


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■■■ 2021.7.21 ■■■
#1418 あたかも夫婦喧嘩

カイツブリのカップルが、マイホームを作りました。
しかし、四方八方どこからも丸見えで、
これほど無防備な場所で、大丈夫なのだろうかと気になります。

カルガモと違い、雄と雌が共同で子育てをするので、
それはそれでよいのですが、問題が起きることもありそうです。

交代をする相方がなかなか戻らないので、卵を温めていたほうは腹を立てて、
姿が見えると大声で鳴きながら詰め寄り、言い争いをしているような感じがします。
その間に、カラスに巣を狙われやしないかと心配です。


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■■■ 2021.7.23 ■■■
#1419 和風な名前

日本固有のツリフネソウは、#1238でご紹介をしましたが、
こちらは同じ仲間の、ゲンペイツリフネソウです。
インド北部の西ヒマラヤが原産地で、観賞用として日本に持ち込まれて、
いまは自然でも繁殖をして、帰化植物に認定をされています。

命名をしたのは、もしかすると歴史が好きな学者さんで、
源氏と平家の旗の色が、それぞれ白と赤というのになぞらえて、
紅白二色の花であることから、源平という名前が付けられたようです。
はるばる海外から来て、随分と和風な名前になりました。
ゲンペイなどと呼ばれて、ご当人は驚いているかもしれません。


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■■■ 2021.7.24 ■■■
#1420 ぬけがら

アオダイショウが、脱皮をしていました。
このところ暑いので、衣替えには丁度よいかもしれません。

人間には手があるので、服を脱ぐことは難しくないのですが、
蛇の場合は、そう簡単ではありません。
直径3センチくらいの、木の幹にできた洞をくぐり抜けながら、
こすりつけるようにして、皮を外していました。
本能的な知恵であれば、凄いことだと思います。

抜け殻を財布に入れておくと、金運が上がるそうです。


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