晴れ、ときどき更新



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2021.6.1
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#1391 厳しい現実

まだ日の出前ですが、散歩に出かけます。
暗いうちからウロウロしているのは、自分とコソ泥くらいかと思いきや、
ちらりほらりとジョギングをしている人もいて、やや驚きました。

池のほとりでは、コシアキトンボが変身中です。
撮影をして離れると、すぐにムクドリが飛んで来て、
羽化をしたばかりのものを咥えて、対岸へと消えました。

子育ての時期なので、動物性の食べ物が必要なのだと思います。
自然界の厳しさを、目の当たりにしました。


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■■■ 2021.6.3 ■■■
#1392 このような鳥

#1391でトンボを捉えたムクドリは、このような鳥です。
かつては、ごく普通に見かけたものの、
一時期は姿を消してしまい、最近になり再び増えてきました。
ひとつの群れの大きさは、我が家の近くでは20羽くらいですが、
とてつもない数が集まり、鳥害をもたらす地域もあります。

ヒヨドリよりは小型で、顔の独特な模様が特徴です。
樹上だけではなくて、地面を歩きながら食べ物を探します。
性格的には、臆病というか怖がりのようで、
仲間の1羽が危険を察知すると、一斉に飛んで逃げてしまいます。


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■■■ 2021.6.4 ■■■
#1393 案の定

早朝に散歩をしていると、ゴマダラカミキリがいました。
ヨシの葉の上で見たのは、初めてです。
5月のうちに現れるのも、かなり早い気がします。

前回の#1222では、真正面から写しましたが、
たまたまですが、今回は真横からです。

前夜の突然の大雨で、緊急避難的に来たのかもしれません。
濡れているので脚を滑らせないかと、心配をしていたら、
歩き始めた途端に、池の中へと転落をしました。


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■■■ 2021.6.5 ■■■
#1394 白化型

ゴマダラチョウとアカボシゴマダラの判別は、難しい場合があります。
前者の眼は、すべての個体が橙色ですが、
後者は黒が基本ながら、同じような色をしているものもいるので、
見分ける時の、決定的な違いにはなりません。

この写真は、春に見られるアカボシの白化型のようです。
#1254の夏型に比べると黒い部分が少なくて、赤い星もありません。

急に雨が降り出したために、避難ができずにいたのか、
ずぶ濡れの状態で、かなり衰弱をしていました。


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■■■ 2021.6.7 ■■■
#1395 悠々自適

#1310でご紹介をした、マルガモのようです。
あれほどラブラブでいたのに、1羽だけでいます。
カップルを解消した、というわけではなくて、
すでに交尾が終わり、ひとりでいるのかもしれません。

カモの仲間は、産卵から育児までを雌だけが行うので、
この時期の雄はすることがなくて、悠々自適です。
用心棒のように近くにいる場合も、ごくたまに報告をされていますが、
ほとんどの場合は、子育てに参加をしません。
人間社会であれば、袋叩きの刑に処せられそうです。


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■■■ 2021.6.9 ■■■
#1396 楽しい撮影法

池の上に突き出したコブシの枝に、白い輪がついていました。
#860でもご紹介をしている、ヒモワタカイガラムシです。

美しくも見えますが、カイガラムシと聞くと微妙な感じもします。
面白い形であることには、間違いがありません。

背景になる水の流れが、瞬間ごとに変化をするので、
数多くのシャッターを切りながら、イメージに合うものを選びました。
フィルムの時代にはコストがかかりすぎて、なかなかできませんが、
デジタルならではの、楽しい撮影法かもしれません。


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■■■ 2021.6.12 ■■■
#1397 優しい光

まだ6月上旬ですが、最高気温が33度にまで上がりました。
子供の頃であればいざ知らず、還暦が近くなると、
暑くも寒くもない、ぬるま湯のような陽気のほうが嬉しいかもしれません。

ショウブの葉に、アジアイトトンボがいました。
この組み合わせは、いままでにもかなりの撮影をしていますが、
好きなので、いくらでもシャッターが切れてしまうのです。

夕方の優しい光に、ほんのりとした温かみが感じられます。
滲んだようにぼかすために、300mmの開放で写しました。


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■■■ 2021.6.14 ■■■
#1398 西風とともに

年に一度、この時期に見ることができる樹上性のシジミチョウは、
ギリシャ神話の西風の神になぞらえて、ゼフィルスと呼ばれています。
日本では20種類以上が確認をされていて、これまでにいくつかをご紹介しましたが、
ミズイロオナガシジミは今回が初めてで、翅の表側の輪郭が水色なのが名前の由来です。

黄色い口吻を出しながら、ヤマグワの葉の上を徘徊しています。
何かが滲み出しているのか、それとも単に水分を補給しているのか、
一心不乱という感じで、接近しても逃げません。
この仲間は、翅の後方に触覚を思わせる突起と目玉模様があり、
それを小刻みに動かして頭に見せかけて、外敵から身を守るようです。


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■■■ 2021.6.18 ■■■
#1399 県蝶

こちらはゼフィルスの代表格、ミドリシジミです。
どこが緑なのだろうかと、不思議な感じもしますが
#544をご覧いただければ、納得をするに違いありません。
綺麗に輝くのは雄だけで、雌は基調がグレーで地味です。
そちらも、いつかご紹介ができればと思います。

幼虫が食べるハンノキが多い埼玉では、県の蝶に指定をされています。
このあたりでも、もう少し頻繁にお目にかかれてもよい気がするものの、
樹上性で季節限定ということもあり、なかなか出逢えません。
地面の近くに下りて来た時が、撮影のチャンスです。


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■■■ 2021.6.21 ■■■
#1400 1400回目も猫

100ごとの区切りは、たまに猫の写真にしていますが、
今回は、茶トラにご登場をお願いしました。
初めてお目にかかる子なのに、近づいて来てくれて嬉しいです。

ウェブサイトを始めてから、8年が過ぎましたが、
いつも撮影をしている公園の様子は、その間に大きく変化をしています。
去勢が進んだためか、野良の子供は見かけません。
散歩をする立場からすれば、出逢いが減るので淋しいことですが、
増えてしまうと、それはそれで問題があるに違いないので、
現在の管理された状態が、たぶん正しいのだと思います。


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