晴れ、ときどき更新



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2021.5.19
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#1381 5羽のうちの1羽

今年もまた、カイツブリに子供が生まれました。
5羽もいて、育ちの大きさには差があるものの、
全員が成長をしているのは、このあたりでは凄いことかもしれません。

かいぼりがされて、魚が数十分の一に激減をしたはずなのに、
さすが親たちはプロの漁師で、次々と獲物を捕えています。

集合写真を撮りたくても、なかなか揃わないので、
1羽だけに絞り、ライティングが綺麗な場所で写しました。
お父さんとお母さんを探している姿は、いつ見ても可愛いのです。


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■■■ 2021.5.21 ■■■
#1382 お目にかかれて

ショウブの葉に、アオイトトンボがいます。
かつては時々見かけたものの、昨年はお目にかかれなくて、
このあたりから姿を消したのではないかと、心配をしていたところです。
あまり人を恐れないイメージがありますが、羽化をして間もないせいか、
安易に近づいたところ、逃げられてしまいました。

類似種のオオアオイトトンボとの見分け方は、胸の模様である程度はわかるものの、
雄の場合は腹部先端の形状の違いで、正確な判断が可能です。
昆虫の撮影をする時には、実際に撮りたいカット以外にも、
ポイントになりそうな角度から写しておけば、後で種類を調べやすくなります。


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■■■ 2021.5.22 ■■■
#1383 武蔵野限定

ニッコウキスゲは、群生地として日光が有名ですが、
寒冷な気候であれば、日本のさまざまな場所で見ることができます。
この写真にあるムサシノキスゲは、暖かな平地に適応をしたその変異種で、
名前の通りに、東京でのみ自生をしていますが、
どのような経緯で山から下りて定着をしたのかは、誰も知らないようです。
両者はよく似ていて、外見上はなかなか区別がつきません。

橙色の大きな花は、見栄えがするものの、
たくさん咲くと萎れたものが混じり、あまり美しくないので、
1輪だけが開いた早い時期に、蕾と絡めて写しました。


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■■■ 2021.5.23 ■■■
#1384 見慣れない姿

サンショウを花瓶に挿して、ナミアゲハの幼虫を止まらせました。
ちいさいので、まだ葉を食べるのだろうと思いきや、
しばらくしてから見ると溺れていたので、慌てて救出をします。
まるで入水自殺を図るかのように、枝を伝わりながら水中に突入するので、
育てる場合には、気をつけてあげないといけません。

徘徊を始めたということは、次の段階に移るつもりに違いないと、
割り箸を用意してあげたら、幼虫の着ぐるみを脱ぎ捨てました。
直後の状態は、あまり見慣れない姿をしていますが、
徐々に時間をかけて、蛹らしい形へと変化をするのです。


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■■■ 2021.5.24 ■■■
#1385 蛹の色

#1384から半日後には、見慣れたスリムな姿に変身をしました。
乾いた感じになり、茶色に変化をしています。

蛹には緑系と褐色系という、大きく分けてふたつがありますが、
あたりに合わせてどちらかになるのか、単純に決まりがあるわけでもないようで、
その場所の平滑さや光の当たる強さなど、さまざまな要因が絡んでいるらしいです。

葉の裏にいたものは緑、割り箸を選んだ2匹は褐色と、
我が家ではたまたまかもしれませんが、周囲に溶け込む色になりました。
当人たちの基本的な希望は、やはり同化をしたいのではないかと思います。


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■■■ 2021.5.26 ■■■
#1386 ロマンティックな朝

夜中に雨が降り、明け方には上がりました。
早朝の散歩に出てみると、遠くが見えないくらいに霞んでいます。

このような状態を表す言葉に、霧と靄があります。
1キロメートル以上先にあるものが見えなければ前者で、見えれば後者と、
気象学では、用語として決められているようです。

静かな池の上を、ハシブトガラスが横切りました。
あたりの雰囲気は、なかなかロマンティックなのですが、
ひとりで歩いているのでは、どうしようもありません。


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■■■ 2021.5.27 ■■■
#1387 無い月は撮れない

スーパームーンで皆既月食という、天体ショーの日です。
晴れて絶好の観測日和になるだろうという予報が、気象情報では出ていたこともあり、
公園では多くの親子連れが夜空を見上げて、ベンチでお弁当を食べながら待つ家族もいました。
しかしながら予報は外れてしまい、空は雲に覆われたままです。
カメラを手にした人たちは、所在なさげに右往左往するものの、
あちらこちら歩いたからとて、写すことができる場所があるわけではありません。
どこに行けば見られますかと、初老のご婦人に質問をされたので、
曇りなので駄目なのですと教えてあげると、激しく落胆をしていました。

この写真は、3年前に撮影をした前回のものです。


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■■■ 2021.5.28 ■■■
#1388 花粉に注意

日没が近い頃に、イボタノキにセイヨウミツバチが来ていました。
ひとつひとつはちいさくても、花粉の量が多い花かもしれません。
気をつけないと体が重たくなり、帰るのが大変です。

ミツバチにはニホンミツバチという、日本の固有種もいます。
翅の筋を比べれば、正確に見分けられますが、
生きている状態では、なかなか確認をすることができません。
その場合には、胸に近いお腹のあたりが、
橙と黒のどちらの色が強いかで、おおよそ判断がつきます。
蜂蜜を大量に集めるのには、セイヨウのほうが適しているようです。


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■■■ 2021.5.30 ■■■
#1389 お疲れさまです

緑色のクビキリギスが、ショウブの上にいました。
褐色の個体もいて、#654でご紹介をしています。

季節外れの暑さにバテたのか、僅かな葉陰で休んでいるようです。
脚はだらんとして、翅もかなり痛んでいます。
いまの時期にいるということは、去年から越冬をしたもので、
すでに産卵を終えて、くたくたなのかもしれません。

生きているのかどうかを確かめようと、指先で触れてみたら、
驚いたように、元気にピョンと跳びました。


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■■■ 2021.5.31 ■■■
#1390 華麗に変身

#1385の蛹が、1週間ほどで蝶になりました。
想像をしていたよりは大きいのですが、それでもかなりの小型で、
翅を拡げた左右の長さは、7センチもありません。
まだ一度も羽ばたいていないので、鱗粉が落ちていなくて綺麗です。
よく見ると、意外に毛深いことにも気がつきます。

#1354のゴマダラチョウは、羽化をした直後はかなり太めで、
時間をかけて大量の排泄物を出して、ようやく飛べる体型に変化をしたのに対して、
ナミアゲハは最初からそこそこスリムで、外でしたオシッコもほんの少しです。
飛び立つのも早くて、ほどなく大空へと消えました。


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