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#1373 身近な鳥ですが
キジバトは名前の通り、羽のうろこのような模様がキジに似ています。
62円や80円の切手の図案として採用をされるなど、ポピュラーな鳥ですが、
被写体としての人気は、さほどではないのかもしれません。
個人的にはお気に入りで、すでにウェブサイトでは4回もご登場をいただいています。
近づいても逃げないので、撮りやすいのは嬉しいのですが、
落ち葉の上では保護色でわかりにくくて、危うく踏みそうになることもありました。
人間のほうが避けて歩いてくれると、あちらさまは勝手に思い込んでいたのかもしれません。
危害を加えられないためか、このところ人に慣れ過ぎている気がします。
もう少し緊張感を持ちながら生きたほうがよいのではないかと、鳥ごとながら思うのです。
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#1374 越冬をしたトンボ
夕方に池のほとりを歩いていると、オツネントンボがいました。
今年に羽化をするのは、もう少し先のはずなので、
この個体は、越冬をしたものだと思います。
止まる時に、翅は左右に2枚ずつ振り分けるのではなくて、
お腹のどちらか側に、4枚を纏めることが多いようです。
最大風速が6メートルで、瞬間的にはさらに強く吹く嵐のような日で、
ロデオのように振り回されながら、ヘクソカズラの蔓に必死で掴まり続けています。
絞りはf/8を確保しながら、被写体ぶれをしないように高速シャッターを切るために、
明るくても感度は3200に設定をして、風が弱まる瞬間を待ちました。
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#1375 梅ではない
ソシンロウバイの花は、#446のように綺麗ですが、
実のほうは観賞に向かなくて、形も色も可愛くありません。
先端の形状は、クリオネが捕食をする時に出す触手にも似て、
いまにも噛みつきそうで、恐ろしい感じです。
ロウバイを漢字では蝋梅と書き、唐梅とも呼ばれますが、
梅とは遠い親戚ですらなくて、縁も所縁もありません。
強い毒があるので、火曜サスペンス劇場では使うことができても、
一般の人たちは、梅酒や梅干しにすると危険です。
毒を以て制すのように、本場中国では漢方薬にされています。
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#1376 翼鏡
ほとんどのカモは北へと旅立ちましたが、雄の1羽だけが居残りを決めたようです。
日本に来る目的が、合コンをしてカップルを探すためなので、
一緒に帰る伴侶が見つからなければ、シベリアまで遠路はるばる帰る必要もなくて、
そのままひとりでのんびりと暮らしたほうがよいというのは、合理的な判断なのかもしれません。
このオナガガモには、シンペイと名付けました。
風切羽の二段目に橙と緑の部分があり、翼鏡と呼ばれています。
カモには特有のもので、種類により色が異なり、
普段はほとんど隠れていますが、飛んでいる時には目につくため、
空を群れで移動をする場合に、仲間の目印として使われるようです。
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#1377 ジャンボで腹黒
近くにある梅の木で、たくさんのナミテントウが群れている中に、
3倍か4倍くらいの大きさはある、ひときわジャンボなのが1匹いました。
日本3大テントウムシのひとつ、ハラグロオオテントウです。
初めてお目にかかる種類ですが、それもそのはずで、
もともとは西日本にしかいなくて、最近になり棲息域を東へと拡大しています。
これもまた、温暖化の影響に違いありません。
可愛い顔なのに、ハラグロなどというのは可哀想な気がしますが、
類似種のオオテントウの腹は橙色なので、差別化のためのようです。
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#1378 似ているシステム
長さが20センチほどもある、ムサシアブミの仏炎苞です。
その内側で花は咲くので、外からは見えません。
雌雄異株の虫媒花で、ハエなどを匂いで誘い込みますが、
雄株のほうは上下に穴があり、通り抜けがしやすいものの、
雌株は片側にしかないために、花粉を運んで来た虫は出るのが大変で、
ばたばたして受粉が増えるという、やや嫌らしいシステムです。
ぼったくりバーと、似ているのかもしれません。
このような構造が変化をして、食虫植物が生まれたのではないかと思います。
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#1379 残念ながら
4月の末あたりには、もうオオヤマトンボが見られます。
温暖化の影響か、最近はこのくらいの時期で定着をしたようです。
これは、かなり立派な大きさをしています。
しかし、翅の先端がよれよれです。
ヤゴから出る時に、抜くことに失敗をしたのか、
はたまた、羽化をした直後に誰かに掴まれたのか、
どちらにしても、もう飛ぶのは難しいに違いありません。
きちんとトンボになり、大空に舞い上がれるのは、
たくさんの卵のうちの、ほんのひと握りだけなのだと思います。
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#1380 ややこしい木
#1175でご紹介をしたのは、日本が原産地のトチノキですが、
これは花の色が違うだけではなくて、アメリカ生まれのアカバナトチノキと、
マロニエとも呼ばれている、ヨーロッパのセイヨウトチノキを交配したという、
ワールドワイドでややこしい、ベニバナトチノキという種類になります。
都会で見かけることが多いのですが、20メートルくらいにも成長をするために、
街路樹にはやや大き過ぎてしまい、公園などに向いているのかもしれません。
高いところで咲くためにアングルが限られて、似たようなカットになりがちです。
木漏れ日のボケを入れると、煩雑な感じがするので、
背景がフラットになるように、シンプルに写しました。
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