晴れ、ときどき更新



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2021.4.6
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#1351 改善された水質

池のかいぼりが終わり、水位も元に戻りました。
棲んでいた外来種の魚は、かなりの数が駆除をされたようです。

在来種からすれば、天敵がいなくなり安心して暮らせるのかもしれませんが、
大量にいたブルーギルなどを、食べ物として楽しみにしていた野鳥たちからすれば、
あまり、ありがたくないことのように思います。
あちらを立てればこちらが立たずで、なかなか難しいのかもしれません。

以前に比べると、水質が改善されている感じがします。
この綺麗さが長続きするように、汚さずに使いたいものです。


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■■■ 2021.4.7 ■■■
#1352 地味な理由

ソメイヨシノから八重桜へと、まさに桜の季節です。
イロハモミジが、この同じ時期に咲いていても、
存在に気がついていない人のほうが、多いように思います。

黄緑の葉に混じり、ちいさな赤が映えています。
ひとつひとつを見ても、それほど美しいという感じはしませんが、
離れたところから眺めると、色のコントラストが素敵です。

地味な花ですが、受粉は風により行うため、
虫に来てもらわなくてもよいので、派手にする理由がないのです。


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■■■ 2021.4.8 ■■■
#1353 4時間前

コトリのようにも見えますが、当然ながら違います。
#1348でご紹介をしたゴマダラチョウの、羽化直前の状態です。
この4時間後に、可憐な蝶に変身をしました。

グミのような、ぷるるんとした雰囲気はなくなり、
乾いた渋い色で、筋肉質な感じがします。
翅が黒く浮かび上がり、目玉も黄色く透けているようです。

木に固定をしているのが、お尻だけなので、
強く揺れた拍子に落ちないのかと、心配になります。


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■■■ 2021.4.11 ■■■
#1354 ようやく登場

蝶になるのは明け方だと思い、徹夜で観察をしたものの、
午前9時を過ぎても、#1353のような状態です。
午後1時になり、さすがに眠たくてうとうとしていたら、
突然ぱかんと割れて、ようやく登場しました。
1分くらいで抜け出して、瞬く間に翅が伸びます。

蛹のお腹がこれほど大きいのはどうしてだろうかと、不思議でしたが、
羽化をした直後も太くて、まるで蝉のようです。
それからそこそこの時間をかけて、体内の排泄物を放出して、
最終的には、スリムな体型になりました。


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■■■ 2021.4.12 ■■■
#1355 旅立ち

羽化をしたのが午後のためか、その日は飛ぶ気がないようで、
夕方になると、早々にお休みモードです。
蝶は寝てしまうと爆睡状態になり、よほどのことがなければ起きません。
もうひと晩、我が家でお泊まりをいただきました。

翌朝、ベランダに出してあげると、
太陽の光を一杯に浴びて、しばらく体を温めてから、
風に流されるように、大空へと旅立ちました。
#1346のイモムシが、1週間ほどでこのように変身をするとは、
自然の不思議に、改めて驚かされるのです。


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■■■ 2021.4.14 ■■■
#1356 関山

ソメイヨシノが散ると、次は八重桜の季節です。
その中で最もよく知られているのは、カンザンかもしれません。
日本原産の園芸品種で、あちらこちらの公園に植えられています。

八重どころではなくて、花びらは多いと50枚にも達して、
ひとつの枝に、たくさんの蕾がつくために、
その重みで、枝垂れのように見えることもあります。

実はつかないものの、花が大きいのと、
色が濃くて見栄えがよいことから、塩漬けとして利用されるようです。


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■■■ 2021.4.15 ■■■
#1357 初めてのトンボ

今年になり初めてのトンボを、4月9日に見かけました。
その時は、1週間ぶりに池のまわりを歩いたので、
すでにさらに以前から、姿を現していたのかもしれません。
越冬をしたものではなくて、これほど早くにお目にかかるのは、
記憶にはなくて、やはり気候が暖かいのだと思います。

かいぼりされた場所にいたのも、もうひとつの驚きでした。
ほとんど水がなくても、アジアイトトンボのヤゴは生きていたということです。
自然に身を置く生き物は、想像以上に強靱なのかもしれませんが、
これからの夏のトンボたちはどうなるのか、気になります。


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■■■ 2021.4.17 ■■■
#1358 来年こそは

ソメイヨシノが開花をした後は、穏やかな陽気が続き、
いつもよりも長く、お花見ができたようです。
天候が安定をして、宴会には絶好の日々で、
このようなコロナ自粛がなければと、残念な気がします。
誰もお酒を飲みに来ないので、今年の咲き方に問題があるのだろうかと、
もしかすると、桜たちは心配をしているかもしれません。

アオサギからすれば、花をどれだけ楽しめるかよりも
雨が水面に落ちないことが、重要だと思います。
魚を捕えるのには、池の中が覗きやすくないといけません。


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■■■ 2021.4.18 ■■■
#1359 立会人

暖かくなり、生き物の動きが活発になると、
弱肉強食の世界が、あちらこちらで見られるようになります。

ヤミイロカニグモが、ナナホシテントウの幼虫を捕えました。
相手はアルマジロのように堅そうですが、まるで抵抗をしていないので、
すでに麻酔のようなものを打ち込んで、動けなくしているのかもしれません。

どちらの体も、1センチに満たない大きさで、
大きな自然の中で、ちいさな攻防戦が繰り広げられています。
こちらはどちらにも加勢をせずに、その様子を眺めているだけです。


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■■■ 2021.4.20 ■■■
#1360 落とし物

林の中で、黄色いスイセンが咲いています。
高さが15センチくらいしかないので、ジェットファイヤーのようです。
自然にある品種ではないので、誰かが球根を落としたのかもしれません。

デジタルカメラになり、ありがたいことのひとつとして、
地面すれすれからの撮影が、格段にやりやすくなりました。
かつては、アングルファインダーがないとフレーミングがしにくい状況でも、
背面のモニターが可動式なので、いとも簡単にできるのです。

アリからすると、世の中はこのように見えているのかもしれません。


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