晴れ、ときどき更新



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2021.2.24
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#1321 白夜月

あちらこちらで、梅が咲き始めています。
早いものは、すでに満開です。

今年もまた、花の向こうにある白夜月を写しました。
ピントと絞りの組み合わせにより、赤の滲みが千変万化します。
ファインダーを通して見ると、月にはウサギがいるようです。

科学が発達する前の、物がない太古の人たちは、
空を眺めながら、いろいろな空想を膨らませていたわけで、
現代人よりも、遙かに想像力は優れていたのかもしれません。


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■■■ 2021.2.25 ■■■
#1322 作戦成功

ダイサギが日光浴をしていると、カワウが飛んで来ました。
木の最上部を交代して欲しいようで、真正面から向かいますが、
左羽のフック一発で追い払われてしまい、1回戦はあえなく敗退です。

諦めるのかと思いきや、しばらくしてから再挑戦をします。
背後から不意を突くと、サギは驚いて跳び上がり、
その瞬間に、場所を横取りしてしまいました。

カワウはそれほど好戦的ではないようですが、そこそこ喧嘩は強いようで、
さすがのカラスも、手を出しているところを見たことがありません。


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■■■ 2021.2.27 ■■■
#1323 ちいさなカップル

このあたりでも、コガモが越冬をしていますが、
多くの水鳥たちがいる池には、あまりいなくて、
最近は、少し離れた川でよく見かけます。
日本に来るカモでは一番ちいさくて、争いごとが得意ではないのか、
誰もいない場所を好み、静かに暮らしているようです。

雄は派手で、柔らかな鳴き声が綺麗ですが、
ご多分に漏れず、雌のほうは地味な色彩をしています。
いまの時期に、ほとんどのカモは伴侶と出会い、
春が終わるまでには、一緒に北へと旅立つのです。


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■■■ 2021.2.28 ■■■
#1324 隙を突いて

お寺の境内で、河津桜が咲きました。
あたりには誰もいなくて、とても静かです。

蜜を吸いにメジロが訪れると、ヒヨドリが来て追い出してしまいます。
蹴散らかすだけ蹴散らかすと、近くの別の木に戻るので、
自分が食事をしない時には、他の鳥に場所を譲ればよいのに、
縄張り意識が強いのか、意地悪をしているかのようです。

しばらくするとまたメジロが現れて、ヒヨドリもスクランブル発進をします。
このようなイタチゴッコを、延々と繰り返しているのでした。


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■■■ 2021.3.1 ■■■
#1325 ハシブトとハシボソ

これまでにご紹介をしてきたカラスは、すべてがハシブトガラスです。
かつては山で暮らしていたものの、いつの間にやら都会派になりました。
動物質を主とした雑食で、街のゴミを荒らすことで知られています。
社会性が強くて、団体で行動をするのが得意です。

この写真はハシボソガラスで、かいぼりされた池にいました。
こちらのほうが人間に近いところに棲んでいたはずですが、最近はハシブトに押され気味です。
どちらかというと植物性が好きで、地面に落ちているものを拾い歩きをして、
木の実を割るのに道具を使うなど、とりわけ頭がよいそうです。
鳴き声はガーガーと濁るため、見分けがつきやすいかもしれません。


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■■■ 2021.3.3 ■■■
#1326 鳥も木から落ちそう

オオカンザクラは、ヒカンザクラとオオシマザクラが掛け合わされた品種で、
川口市の安行に原木があるため、アンギョウザクラとも呼ばれています。
ソメイヨシノよりも1週間ほど早くに開花をするそうですが、今年はもう咲きました。

ワカケホンセイインコの嘴は、メジロのように蜜を吸うような形状をしていないので、
花だろうが蕾だろうが引きちぎり、舐めた端から捨ててしまいます。

枝先にあるものを取ろうとしましたが、脚を滑らせて転落しそうになりました。
指の力が強いようで、2本の爪で必死にこらえています。
いつもまんまる目玉なのでわかりにくいのですが、内心はパニックかもしれません。


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■■■ 2021.3.4 ■■■
#1327 かくれんぼ

かくれんぼをしているかのように、洞のところにヤマガラがいます。
いままでに載せた写真はすべて、正面からのものでしたが、
今回は初めての背中からで、バックシャンです。

このあたりでは、寒い時期にしか見かけません。
留鳥とされているようですが、冬だけ低地に降りるものがいて、
それが、我が家の近くに来てくれるのかもしれません。

シジュウカラやメジロなど、他の小鳥たちと群れで行動をしていますが、
一緒にいることで、危険を察知しやすいようです。


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■■■ 2021.3.5 ■■■
#1328 唯一無二

この冬は、数多くの鳥をご覧いただいてきましたが、
そろそろ、いろいろな花が咲き始めているので、
少しずつ、ご紹介をしたいと思います。

マンサクというと、低木のイメージがありますが、
我が家の近くで、4メートルもある大木を見つけました。
下からあおるように撮ると、空を背景にした逆光になるので、
思い切りプラスの露出をかけて、春らしくします。
ヒトデのような感じもして、やや気持ち悪さがあるものの、
それがまた、唯一無二の美しさかもしれません。


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■■■ 2021.3.7 ■■■
#1329 賢い鳥

水面に嘴をつけて食事をしているのは、ハシビロガモです。
池は広いのに、重なるように泳いでいました。
離れたほうが、どちらもお腹が一杯になるのではないかと思うと、
追いかけている様子が、お馬鹿さんのようにも見えてしまいます。

本当のところはそうではなくて、科学的な行動をしています。
水かきで流れを起こして、水中のプランクトンを浮き上がらせているのだそうです。
本来は多くの仲間で行わないと、効果はいまひとつなのかもしれませんが、
2羽しかいなくても、本能的に接近をしているようです。
自然の生き物は、それぞれが知恵を備えています。


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■■■ 2021.3.8 ■■■
#1330 これから春へ

最高気温が20度を超えた翌日に、一気に10度も下がり、
寒暖の差が激しすぎて、体調が追いつきません。
風邪なのか花粉か、ただ単に具合が悪いのか、
よくわかりませんが、だるい日々が続いています。

かいぼりをした後の池が、面白く凍りついていました。
水の造形は、意外で飽きません。

東京で氷を観測する最終日の平均は、3月10日だそうです。
たぶん今年の寒波はこれが最後で、これから春へと向かいます。


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