晴れ、ときどき更新



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2021.1.27
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#1301 迷子

このあたりでは初めてお目にかかる、ヒドリガモがいました。
頭は#1274のホシハジロみたいで、お尻のあたりは#1296のオナガガモのようです。
どうしたわけか1羽だけしかいなくて、仲間を捜しているのか、
甲高い声でピューピューと鳴きながら、心細そうに右往左往しています。

翌日には姿が消えていたので、大丈夫かと心配をしたものの、
もうひとつの池を見に行くと、そこには十数羽の群れで来ていました。
ひとりだけ違うところに降りてしまい、まごまごしていたのかもしれません。
たぶん、無事に合流をしたのだと思います。
これに懲りずに、次の冬も訪れてくれると嬉しいです。


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■■■ 2021.1.29 ■■■
#1302 バイキング

かいぼりが進み、池の水位が下がりました。
水溜まりのようなところに、魚たちは追い込まれてしまい、
ダイサギからすれば、まるでバイキング状態です。
目の前はご馳走だらけで、笑いが止まらないかもしれません。
お腹が一杯、幸せ一杯だと思います。

嘴で捕えたのは、外来種のブルーギルですが、
昔から棲んでいるクチボソなども、ほんの少しですが混じります。
固有種は激減しているので、できるだけ残しておいて欲しいものの、
鳥からすれば、食べられればなんでもよいです。


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■■■ 2021.1.30 ■■■
#1303 狙われるゴイサギ

ギャアギャアと鳴き声がするので、そちらに目をやると、
オオタカに追いかけられて、必死にゴイサギが逃げています。
飛ぶスピードでは叶わないので、池に落ちてやり過ごそうとしていました。

なんとか追跡をかわすと、仲間のところに戻り、
やられたやられたと、1羽1羽に報告をしているようでした。
話を聞いて、毛を逆立てているものもいます。

狙うにしては、相手が大き過ぎるので、
本気ではなくて、幼鳥が狩りの練習をしていたのかもしれません。



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■■■ 2021.2.1 ■■■
#1304 カモの雌

カモの雌はどの種類も、総じて地味な色をしています。
#1301でご紹介をしたヒドリガモも、このような渋い感じです。

お洒落ができなくて、可哀想かもしれませんが、
基本的には1羽だけで、産卵から育児までをしないといけないため、
外敵に見つかりにくいことが、最も重要なのだと思います。

雄はどうしているのかというと、何もしません。
交尾をした後は仲間同士で集まり、ぶらぶらとしています。
いまのご時世であれば、袋叩き遭いそうです。


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■■■ 2021.2.2 ■■■
#1305 冬らしい冬

ひさしぶりに、冬らしい寒さになりました。
野良猫たちは、厳しい季節を迎えています。

ニャアニャアと鳴き声がするので、トラックの下を覗くと、
たまに見かける三毛が、体をまんまるにしていました。
この場所は、多少なりとも暖かいようです。

お腹が空いているみたいですが、あげるものがありません。
元気でねと、声だけはかけましたが、
言葉はいらないから食べる物をください、という目をしています。


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■■■ 2021.2.3 ■■■
#1306 空の穴

上着がいらないくらいの暖かな陽気で、よく晴れています。
いつものように、池のほとりでダイサギを眺めていると、
急に冷たい空気が流れてきて、たちまちのうちに黒い雲に覆われました。
切り裂かれたような破れ目からは、向こうの空が見えています。
雨になるかもしれないと、若干の期待をして待ちましたが、
暗くなりはしたものの、降ることはありませんでした。

アメダスで調べてみると、わずか1時間で気温が4度も下がり、
無風状態から、5メートルの北風に変化をしていました。
もしかすると、ちいさな前線が通過をしたのかもしれません。


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■■■ 2021.2.4 ■■■
#1307 適応能力

かいぼりが始まるとすぐにカイツブリはいなくなり、カルガモも姿を消しましたが、
オオバンは適応能力が高いのか、それなりに楽しく暮らしているようです。
排水が進んで、池の真ん中には水路のようなものができて、
そこを泳ぎながら、あちらへこちらへと移動をしています。
シルエットの姿は、ウズラみたいで可愛いです。

雑食性とされてはいるものの、主食のほとんどは植物です。
水中にいる生き物も食べますが、自分で獲る能力がないので、
死にかけた魚などがいると、口にしていることがあります。
動物性タンパク質を摂るには、いまが絶好の機会かもしれません。


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■■■ 2021.2.6 ■■■
#1308 ゆらゆら

天敵のカラスが増えた影響か、ほとんど姿を消していたオナガが、
この数年で、再び数を増やしてきました。

エンジュの木に、大きな群れが来ています。
警戒心が強くて、いつもは次々と移動をするので撮りにくいのですが、
この日は、同じ場所で長居をしてくれました。

間違いなく、太い枝のほうが安定がよいのに、
細いところで揺れながら、バランスを取ろうと必死です。
もしかすると、美味しそうな実を探しているのかもしれません。


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■■■ 2021.2.7 ■■■
#1309 2番目にちいさい

オナガと名前が似て、同じように長い尾羽がトレードマークですが、
こちらはエナガで、大きさがかなり違います。
前者が痩せたハトくらいはあるのに対して、後者はスズメよりも小型で、
聞くところによると、日本で2番目にちいさい野鳥なのだそうです。
種としてもさほど近くはなくて、遠い親戚という感じかもしれません。

懸垂のようにぶら下がる、得意のポースをしながら、
ナポレオンズさんのマジックみたいに、頭が180°回転しています。
キュートなので人気があり、仲間のシマエナガはプチブレイクをしました。
華麗に飛ぶ姿は、#791をご覧ください。


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■■■ 2021.2.9 ■■■
#1310 気絶ではなくて

#1293でご紹介をした、マルガモとカルガモです。
仲よきことは美くしきカモ、という武者鳥路先生のお言葉のように、
いつも一緒で、カップルで行動をしています。

今夜の寝床は、池に沈んでいる倒木の上に決めたようです。
どちらも白目を剥いていますが、気絶をしているわけではありません。
鳥や両生類や爬虫類、そして一部の哺乳類には、
人間には存在をしない、左右にスライドをする瞬膜というものがあり、
目の保護や乾きを防ぐために、日常的に使われています。
完全に瞑る時のみ、上下に動く瞼が閉じるようです。


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