晴れ、ときどき更新



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2020.12.24
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#1281 悪そうな顔

この冬に来ているワカケホンセイインコは、人間を怖がらないようで、
目の前にまで、平気で近づいてくれます。
ペットとして飼われていたのが、意外に大きくなり、
育てるのが大変で、捨てられて自然に繁殖をしたものです。
なかなか悪そうな顔つきで、枝の掴み方も乱暴な感じがします。

ついばんでいるのは、ムクノキの実です。
食べこぼしが池に落ちると、カルガモが我れ先にと群がります
水面での小競り合いが見苦しくて、プライドはないのだろうかと思うのですが、
カモの水かきでは木に登れないので、仕方がないのかもしれません。


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■■■ 2020.12.26 ■■■
#1282 超広角の季節

暖かい日が続いたので忘れていましたが、そろそろ手袋は必需品です。
この冬は雪が降るのかどうか、気になります。

目を楽しませてくれた紅葉も、終盤を迎えています。
コナラの黄葉を讃えるかのように、まわりの木々が取り囲んでいました。
今年は台風の上陸がないために、葉の傷みが少ないかもしれません。

落ち葉の絨毯を歩くと、かさかさと乾いた音がして、
一年のうちで最も散策を楽しめるのは、いまの時期ではないかと思います。
超広角レンズの出番が増えるのも、この季節です。


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■■■ 2020.12.27 ■■■
#1283 最後の1個

翌年もまた、たくさん収穫ができるようにとの願いを込めて、
ひとつだけ残す実を、木守柿と呼びます。

前日までは綺麗な丸でしたが、この日は大きな穴が空いていたので、
誰が来ているのだろうかと、しばらく様子を眺めていると、
メジロとシジュウカラが交互に現れて、美味しそうについばんでいました。
背景が暗くなるアングルを選び、木漏れ日のボケと重ならないように写します。

翌朝に再び訪れてみると、影も形もありません。
風習よりも満腹であるほうが、鳥には重要なのだと思います。


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■■■ 2020.12.29 ■■■
#1284 幸せな名前

美人の誉れ高い歌人の名前をいただけるとは、ムラサキシキブは幸せです。
ヘクソカズラが聞いたら、泣いて悔しがるかもしれません。
名付け親により、植物の運命も変わります。

冬に見かける橙色の実の多くは、口に入れると危険なのに対して、
紫色ということもあり、人畜無害とされていますが、
仁丹くらいの大きさしかないためか、小鳥くらいしか食べに来ません。

しかし、魚類に対しては麻酔のような効果が得られるようで、
近縁種を利用して漁をする地域が、世界にはあるそうです。


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■■■ 2020.12.30 ■■■
#1285 来年もまた

いまだに紅葉を見ることができますが、さすがにそろそろ終わります。
12月も晦日ですから、当たり前かもしれません。
自分の子供の頃に比べると、季節が後ろにずれている感じです。

水面に浮いている落ち葉が、美しい光景を描いていました。
次の秋も、鮮やかな景色に出逢うのが楽しみですが、
このくらいの年齢になると、それはあの世への扉が近づくことも意味します。

考えてみたところで、やるせないばかりなので、
目の前にある日々を、できるだけ有意義に過ごすしかありません。


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■■■ 2021.1.2 ■■■
#1286 まずは近所を

東京都の1日の新規感染者数は、ついに4桁です。
流行をし始めた頃には、秋には終息をするのではないかと思いましたが、
それどころか、いまだに拡大を続けています。

いろいろな出来事に対して、いつもならば脳天気な自分ですが、
この時期に人混みに出るのは、さすがに如何なものだろうかと考えてしまいます。
さりとて家にばかりいると、あちらこちらが退化をしそうなので、
近所の公園を歩く回数を、少し増やすことにしました。
話し相手は、人間ではなくてカルガモですから、
新型コロナウイルスよりも、鳥インフルエンザに気をつけないといけません。


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■■■ 2021.1.3 ■■■
#1287 日没寸前の光

沈む寸前の夕日に照らされて、ラクウショウの葉が輝いて、
木々の隙間からは、仄白い十三夜の月が昇ります。
塒へと向かうカラスが、その前を横切りました。

近所で撮影をした写真を、8年近く掲載していますが、
フィルムカメラならば、ここまでは続けられていないのかもしれません。
デジタルから受けた最大の恩恵は、高感度化です。
早朝や日没後、雨や雪などの暗い状況下でも、
ISOを6400にまで上げて、シャッターを切ることができます。
いろいろな光に出逢いながら、これからもこの公園を歩くつもりです。


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■■■ 2021.1.5 ■■■
#1288 萎びた実

#831や#1001で、以前にご紹介をしましたが、
ハナミズキは、東京都では最も数が多い街路樹なのだそうです。

大きく開いた萼の中心に、いくつもの花が咲いて受粉をします。
たくさん実がついている木と、まるでないものが極端なので、
雌雄異株だと思われがちですが、そうではありません。
実りに差が生じる理由については、まだ不明な点が多いようです。

時期的にはもう完全に終わりなので、かなり萎びてしまいました。
そろそろ、鳥が食べに来てもよい頃です。


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■■■ 2021.1.7 ■■■
#1289 殿様気分

この季節になると、ダイサギが姿を見せるようになります。
いつも数えるほどしか来ませんが、この冬もようやく1羽だけ現れました。

タワーマンションの最上階にある物件は、価格が高いのと同じように、
鳥の世界でも、木の頂上は人気のポジションです。
天守閣から城下町を見下ろして、殿様気分なのかもしれません。

日没に近い太陽光は、ほぼ真横からになります。
雲ひとつない冬の空を背景に、羽が白く輝いていました。
自然による素晴らしいライティングが見られるのも、散策の愉しみです。


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■■■ 2021.1.9 ■■■
#1290 かいぼり開始

近くの池のかいぼりが、ついに始まりました。
テレビ番組の企画ではなくて、行政が独自の判断で行うものです。
この場所で実施されるのは、今回が初めてらしいので、
埋蔵金が見つかると楽しいのですが、横溝正史シリーズみたいなことになると困ります。
人工の水溜まりなので、それほど驚くようなものは出ないのかもしれません。

縄張りを確保したカイツブリのカップルは、何も聞かされていないので、
徐々に水位が下がると、そのうちに驚くと思います。
もうひとつある池へと、引越しを余儀なくされるはずですが、
これから移動をしても、よい物件はなかなか見つからないかもしれません。


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