暖かい日が続いているので、紅葉はまだのつもりでいましたが、
池の奥のほうでは、すでに赤と緑が混在する状態にまで進んでいました。
これからしばらく、木々の変化を愉しみながら散策ができます。
不完全や不均衡なものをよしとするのが、日本の美です。
まんまるではない十三夜の月がありがたいのも、そのひとつだと思います。
水面へと垂れるイロハモミジの葉は、あちらこちらが傷んでいました。
このようなものを撮りたくなるのは、齢を重ねたからかもしれません。
さほど出来のよくない自分を肯定したい潜在意識が、シャッターを切らせている気がします。
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#1266 エレガンス
#1260から、それほど月日が流れていないのに、
お嫌いならば、本当に申し訳ございません。
#1261でご紹介をした、個人的に好きなルリタテハの幼虫です。
シックな親とはまた違う、独特なエレガンスがあります。
ウミウシかオニヒトデみたいに、たくさんの棘状の突起が出てはいても、
刺したりはしませんし、毒もなくて完全なる見かけ倒しです。
ファッションモデルのように、自由に歩いてもらいました。
背筋が伸びたポーズが、最も美しいと思います。
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#1267 紅葉の下で
今年は台風の上陸がないので、紅葉に期待をしていますが、
このところ晴れて乾燥をした日が続いたせいか、それほどではないかもしれません。
生まれてからいままでに、かなりの回数の秋を経験してきたために、
感動をする心も、薄れてきているような気もします。
ひとつひとつの葉が端正なイロハモミジは、翌年も美しく色がつきます。
どこにある木が綺麗なのか、経験としてインプットをされているために、
あちらこちらと探さなくてよいのは、撮り歩くには効率的です。
しかし、新しい発見をする機会もなくなるので、
どちらがよいのかは、難しいところかもしれません
。
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#1268 変わる季節感
この10年でも、季節感が変化をした気がします。
師走だというのに、青々とした木が多くて、
大部分のイロハモミジは、これから見頃を迎えます。
12月というのは、かつては真冬のイメージでした。
タイムマシンがあれば、子供の頃の景色を確認したいものです。
大きなレンズを手にしている人が、池のまわりで増えました。
紅葉を撮るカメラマンで、最も賑わう時期かもしれません。
秋だけではなくて、素敵な光景はたくさんあるので、
一年を通じて歩くと、四季それぞれが楽しめます。
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#1269 冬来たりなば
最高気温が、10度そこそこの日も出てきましたが、
晴れて暖かくなれば、まだシジミチョウが見られます。
ウラナミシジミは、1日の店じまいが早いほうです。
あたりが明るくても、午後しばらくすると休んでしまいます。
休息状態に入ると、警戒心が薄くなるようで、
指で掴めるまで近づいても、逃げることがありません。
枯れたオギの葉の雰囲気がよいので、少し引いて写しました。
鱗粉の落ちた姿に、冬の訪れを感じます。
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#1270 お邪魔をしました
角を曲がると猫がいて、ドキリとします。
顔見知りですが、それほど仲がよいわけではありません。
凶悪な目で、メンチを切られてしまいました。
このところ寒い日が続いて、ご機嫌がよくないというのに、
自分の縄張りに、急に入り込んだので、
人間であれども、許さないのかもしれません。
すみませんすみませんと、ひたすら謝りながら離れたものの、
撮影だけは、きちんとさせていただきました。
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