晴れ、ときどき更新



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2020.10.17
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#1251 ぼやぼやしていると

産卵を終えた後なのか、お疲れのショウリョウバッタです。
カマキリや野鳥に食べられることもなく、ここまでよく頑張りましたが、
翅が傷んでいて、そろそろ寿命かもしれません。

雌は体が大きくて、側面には白と黒のラインが入ります。
キチキチバッタやチキチキバッタとも呼ばれる雄は、小柄で地味です。
緑色と褐色があり、後者はすでに#379でご紹介をしました。

ヒガンバナの花も、さすがにもう終わりです。
ぼやぼやしていると、季節は足早に過ぎてしまいます。


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■■■ 2020.10.19 ■■■
#1252 横恋慕

ムスジイトトンボが、カップルでいるところに、
もう1匹の雄が飛んで来て、横恋慕をしています。
接近を試みるものの、残念ながら拒絶されました。
いまから卵を産もうというのに、その尻に掴まろうとしたら、
トンボでなくても、嫌がられて当然です。

この数日で、急に気温が低下をしたので、
残された時間が少なくて、誰もが必死なのかもしれません。
北からの渡り鳥の第一陣は、すでに池に到着をしています。
これから、一気に秋が深まりそうです。


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■■■ 2020.10.21 ■■■
#1253 やめてください

サクラタデの花に、右からヤブマメが迫ります。
こちらに来ないでくださいと、逃げようとしているみたいですが、
なんとか絡みつこうと、しつこく追いかけています。

つる性の植物は、草が生い茂る場所を好みます。
他者の力を利用して、陽当たりのよい場所にたどり着いて、
節約をしたエネルギーを、葉を増やすことなどに振り向けているようです。
生存戦略としては、賢いと思いますが、
自分だけでは、高いところにまで到達をするのは難しいので、
巻きつく相手がいないことには、どうしようもありません。


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■■■ 2020.10.23 ■■■
#1254 大丈夫かしらん

池の杭に、アカボシゴマダラがいました。
成虫で冬を越すことができない、もともとは南方系の蝶です。

夕暮れなので、今夜はここで休むつもりのようですが、
もう少し過ごしやすい場所が、どこかにある気がします。
翅が汚れているので、動けないのかもしれませんが、
強い風が吹き始めてしまい、飛ばされないかと心配です。

翌朝の気温は、この秋で一番の冷え込みという予報が出ました。
寒さに襲われることがないようにと、祈るばかりです。


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■■■ 2020.10.26 ■■■
#1255 あぶない奴

自然の中を歩きながらイヤフォンで音楽を聴くことは、ほとんどありません。
最大の理由は蜂が怖いからで、夏から秋にかけては要注意です。
気がつかないうちに、相手のテリトリーに侵入をしてしまう危険があり、
刺激を与えなければ、闇雲に襲われたりはしませんが、
羽音が聞こえたら、できるだけ速やかに退散をする必要があります。

オトコエシの周辺を、オオスズメバチが飛んでいます。
イモムシなどの狩りの対象になりそうな獲物を、捜しているようです。
虻や蠅たちは、あぶない奴が来たと感じたのか、
いつの間にやら、姿を消してしまいました。


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■■■ 2020.10.29 ■■■
#1256 キノコもあぶない

この9月は、毎日のように降水を記録しました。
秋の長雨というと情緒がありますが、それも程度の問題だと思います。
ひと月もの間、たらたらと水が落ちていたことになり、
じめじめしているところで動かないでいると、頭に苔が生えそうです。
アデランスが不要になり、個人的にはそのほうがよいかもしれません。

そのせいか菌類は元気で、手のひらほどもあるウスヒラタケを見つけました。
キノコには数え切れないくらいの種類があり、毒性が未確認のものが多くあります。
突然、笑い出したり踊り始めたりするといけないので、
自分のような素人は、闇雲に食べないほうが賢明です。


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■■■ 2020.11.1 ■■■
#1257 霜月の水面

11月といえば、秋深しという印象がありましたが、
最近は、季節が後ろにずれているみたいで、
かつての季節感が、いまは通用をしない気がします。

水面に映る濃い緑は、イロハモミジです。
青々としていますが、もうしばらくすると橙色に染まります。
台風がひとつも上陸をしていないので、今年の紅葉は期待ができるかもしれません。

池に浮いているのは、アオウキクサではないかと思います。
子供の頃には見たことがなくて、この数年で爆発的に増えたようです。


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■■■ 2020.11.4 ■■■
#1258 3年ぶりの

東京でも、3年ぶりに木枯らし1号を観測したそうですが、
こちらが馬鹿みたいに口を開けて爆睡をしている、真夜中の丑三つ時に吹いたので、
まるで実感がないままに、朝を迎えてしまいました。

お馴染みの散歩道を徘徊していると、ミャアミャアと声が聞こえます。
基本的に、猫は寡黙な生き物だと思うのですが、
このあたりには、いつも鳴いてばかりいる子がいます。

お腹が空いている感じで、そのまま通り過ぎようとすると、
恨めしそうな顔をしながら、こちらを睨むのでした。


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■■■ 2020.11.6 ■■■
#1259 泰然自若

フジバカマの花に、ダイミョウセセリがいました。
黒地に白の模様という、シックな装いをしています。
紋付き羽織袴の大名を彷彿させるというのが、名前の由来のようです。

その所作も、なかなか堂々としています。
蜜を吸い始めると、没頭してしまう性格なのか、
ほとんど動かずに、そのままでいることがあります。
近づき放題で、落ち着いて撮影ができるのはよいのですが、
違うポーズが欲しい時には、しばらく待たないといけません。
撮りやすい位置に来てもらうまでに、10分ほどかかりました。


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■■■ 2020.11.8 ■■■
#1260 デコイモ

見るのも嫌だという方には、本当に申し訳ございません。
いままでにイモムシはご紹介をしていますが、ついにケムシの登場です。
ヒメシロモンドクガと名前に毒とはついていても、人畜無害とされています。
しかし、触れたり食べたりしないほうがよさそうです。

前方に突き出した刷毛は、顔の上面にある赤い丸は、
背中に並んだ白いモヒカンは、魚の胸びれ状のものは、
それぞれなんの役に立つのか、デコトラも驚くほどの装飾過多です。
長い毛を振り乱しながら、高速で移動をする様子はまるで仔犬のようで、
発想を180度転換すれば、もしかすると可愛いのかもしれません。


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