晴れ、ときどき更新



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2020.9.26
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#1241 もぐもぐタイム

センニンソウが咲いているあたりに、アジアイトトンボがいます。
花に集まるちいさな虫が、お目当てのようです。

撮りやすい背景のところにいる雌を、望遠で写しました。
画像を見ると、何かを口に咥えています。
人間でもそうですが、食事をしている最中は警戒心が薄れるようで、
レンズをマクロに交換をして、ぐんぐん近づいてみたものの、
逃げる気配はなくて、シャッターを切り放題です。
撮影をした後で軽く触れてみましたが、飛びません。
これではカマキリにかじられても、気がつかない気がします。


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■■■ 2020.9.28 ■■■
#1242 ご立腹のモデルさん

雨の日に、ザリガニが陸にいるのを見かけることがあります。
理由はわかりませんが、気分がよいのかもしれません。

ちいさいながらも、立派に赤いハサミをした雄が、
池から3メートルも離れたところを、のこのこと歩いています。
どこを目指しているのかは不明ですが、頓珍漢な森の中へと向かうので、
帰れなくなるのを心配して、水際まで戻してあげました。

先日の亀ですら恩返しがないので、甲殻類ならばなおさらだと思い、
お礼にモデルをしてもらいましたが、ご立腹のご様子です。


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■■■ 2020.9.30 ■■■
#1243 なんとなくアート

外見からは想像がつきにくいのですが、ワレモコウはバラ科です。
名前がついた理由には、さまざまな説があります。
どこかのどなたかが命名をしたのは、間違いがないはずなのに、
どうしたことか、由来が判然としません。

花びらがなくて萼だけが集まり、楕円形に纏まります。
近くで観察をするよりも、少し離れたほうが美しく見えるようです。

花茎が長いので、どのように撮るかで迷います。
アートをしているような動きのある株を、シンプルに写しました。


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■■■ 2020.10.2 ■■■
#1244 橙色の月

10月1日は旧暦の8月15日で、中秋の名月でした。
その昔は7月から9月が秋とされていて、真ん中が8月です。

いまのカレンダーは太陽の動きが基準ですが、江戸時代までは月の満ち欠けでした。
毎月1日は新月と決められていたので、15日は真円になるはずが、
微妙にずれが生じているために、十五夜と満月が一致をしないこともあります。

地上に近いところにある月が、妖しく赤く見えるのは、
低い位置からの光は大気圏を通る時間が長くなり、青の成分が弱められるからだそうです。
朝や夕方の太陽の色が濃いのも、同じ理屈で説明ができます。


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■■■ 2020.10.4 ■■■
#1245 南方系の常連さん

ベンケイソウの花に、ツマグロヒョウモンが来ていました。
のんびりと蜜を吸い、くつろいでいるようです。
警戒心が強い蝶と、それほどでもない種類がいますが、
間違いなく後者で、撮影はしやすいほうかもしれません。
そのためか、このウェブサイトでも常連です。

温暖化の影響で、生息をする範囲を北へと拡げていて、
我が家のあたりでも、普通に見かけるようになりました。
幼虫が好むスミレ系の植物が増えているのも、一因かもしれません。
派手な模様は、いかにも南方系の感じがします。


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■■■ 2020.10.6 ■■■
#1246 印象が薄い木

名前は聞いたことがあれども、どのような木なのかはよく知らない。
その典型的なものが、このガマズミかもしれません。

日本のどこでも普通に見られますが、印象が薄い気がします。
我が家の近くでも、あちらこちらに生えていて、
花や紅葉もそこそこ綺麗なのに、あまり目に留まりません。
このウェブサイトでも、初めての登場です。

それほど興味はないので、口にしてみたいとは思いませんが、
秋が深まり熟した実は、酸味が抜けて食べられるようです。


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■■■ 2020.10.8 ■■■
#1247 ほぼ腸捻転

この数年は、数を減らしていたコバネイナゴですが、
ひさしぶりに、今年はよく見かける気がします。

コロナウイルスの影響で、除草がされなくなり、
身を隠せるところが多くて、食べるものにも不自由をしないために、
のびのびと成長をして、増えているのかもしれません。
草刈りなどはしないほうが、虫にはありがたいようです。

それにしても、凄い姿勢で交尾をしています。
人間ならば、ほとんど腸捻転です。


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■■■ 2020.10.11 ■■■
#1248 数百分の1

このあたりでは少数派の、右巻きのカタツムリがいました。
見慣れない模様をしていますが、縞々がなかなか綺麗です。

図鑑やインターネットで調べてみましたが、名前が確定できません。
最も近いと思われるのは、ミスジマイマイの筋のないタイプですが、
軟体部の黒い線の入り方が、どう見ても違うような気もします。

なんとかマイマイいうのは、日本国内に数百種類も存在をしているそうで、
さらに、それぞれが変異をしたりしているようですから、
同定ができなくても、無理はないのかもしれません。


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■■■ 2020.10.13 ■■■
#1249 弾けた激しさ

シャクヤクは、平安時代以前に大陸から持ち込まれたものですが、
同じ仲間のヤマシャクヤクは、その昔から日本にも自生をしています。

前者は薬草として伝わり、その後は観賞に用いられて、
改良を重ねることで、さまざまな品種が生み出されてきましたが、
後者は一重咲きの白だけで、ややこじんまりとしています。

袋果と呼ばれる実が開くと、その中は強烈な赤で、
黒い種が、そこに埋め込まれています。
清楚な花とは対照的に、まさに弾けたような激しい色です。


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■■■ 2020.10.15 ■■■
#1250 マインドコントロール

ハラビロカマキリが、溺れながら助けを求めていました。
もしかすると、マインドコントロールをされたのではないかと思います。

ハリガネムシは名前の通りに針金のような生き物で、カマキリの体内で成長をします。
池の中で生殖活動をするために、寄生をした相手の脳を支配して、
夢遊病者のように入水自殺を図らせて、自分は宿主の尻から抜け出るのです。
水面の煌めきに反応をして跳び込むように仕向けている、という説もあります。

かつて、その一部始終の撮影をしたことがありますが、
あまりに気持ちが悪くて、このウェブサイトには載せられませんでした。


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