晴れ、ときどき更新



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2020.9.4
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#1231 よくがんばりました

9月になりましたが、暑い日が続いています。
最高気温は36.3度で、ピークの頃となんら変わりません。
梅雨明けが遅いというよりも、季節が後ろにずれているような感じもします。

サトキマダラヒカゲが、木陰で休んでいました。
見事なまでに、ぼろぼろの状態ですが、
いまの時期は、多かれ少なかれ似たような個体を多く見かけます。
飛ぶためには、かなりの負荷がかかるのと、
樹液を吸うための喧嘩で、傷ついたのかもしれません。
破れた翅は、全力で生きた証です。


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■■■ 2020.9.7 ■■■
#1232 陣取り合戦

アシナガグモが、巣の足場にしている枯れ枝を、
リスアカネも、テリトリーを見張る場所に選びました。
前脚を上手に使い、邪魔になる糸を切り離してしまいます。

たまらないのは、自分の家を壊されてしまう蜘蛛です。
相手が大きいので、最初は我慢をしていましたが、
そのうちに勘弁ならぬという感じで、追い払いにかかります。
しかし、トンボは牛若丸のようにひらりと逃げて、
しばらくすると、また素知らぬ顔をして元の位置へと戻るのです。
堂々巡りは、延々と続いていました。


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■■■ 2020.9.9 ■■■
#1233 甲羅干し

ボードに乗りながら、クサガメが日光浴をしています。
真夏の太陽の下では、焼き亀になりかねませんが、
和らいだ最近の日射しであれば、甲羅干しができそうです。

#1180で助けてあげた子にしては、やや大き過ぎるようです。
ホルモン剤でも注射をすれば、短期間に成長をするのかもしれませんが、
ウルトラQではないので、3ヶ月でここまでは育たないと思います。

そういえば、まだ我が家に来てくれません。
きちんと恩返しをするのは、やはり鶴だけのようです。


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■■■ 2020.9.12 ■■■
#1234 カメムシは美しい

菜の花を好むために、その名前がつけられたナガメです。
大きさは1センチにも満たないものの、橙と黒の2色なので目立ちます。
なにゆえに派手な模様をしているのかは、よくわかりません。

カメムシというと、妙な臭気を出すイメージがある一方で、
見た目には美しい種類が、数多くいます。
このあたりでは、#330でご紹介をしたアカスジキンカメムシも綺麗です。

時として、イナゴのように大発生をしますが、
翌年にはぱたりといなくなることもある、不思議な虫です。


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■■■ 2020.9.14 ■■■
#1235 万事休す

ハシブトガラスが、セミにでもなるつもりなのか、
近くの木に垂直に止まろうと、チャレンジをしていました。
5回ほど繰り返して、ようやくベンチに戻ると、
巨大なイモムシを、嘴の先に捕えているではないですか。
意味不明と思われた行動の意味が、ようやく理解できました。

可哀想なのは、シモフリスズメのようです。
幼虫の大きさは、蛾の仲間としては最大級になります。
くねくねしながら必死で逃げようとしますが、どうにもできません。
しばらくすると、林の中へと連れ去られてしまいました。


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■■■ 2020.9.16 ■■■
#1236 恐ろしくて

ミヤマカラスアゲハの幼虫が、無事に蛹になりました。
先端が猫みたいで、蛙のようにも見えます。

周囲に合わせて、緑か茶色のどちらかになるようです。
いまは綺麗な黄緑ですが、これから木に同化をするのかもしれません。
どのようにあたりを認識しているのか、不思議な気がします。

お尻の一点を接地させて、細い糸だけで体を支えていますが、
この状態で半月ほど、冬越しをするものは半年くらいは過ごすようです。
自分ならば、恐ろしくてできません。


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■■■ 2020.9.18 ■■■
#1237 今年の最後の夏の日

この日の最高気温は、33.8度にまで上がりました。
8月のとんでもない暑さに比べれば、可愛らしいものですが、
少し過ごしやすい陽気が続いていたので、体にはこたえます。
しかし、これが今年の最後の夏の日かもしれません。

池のまわりの植物も、なんとなく疲れているのか、
心なしか、緑の発色がよくないようです。
もうじき、木々が黄から赤へと移り変わります。
ほんのしばらく前に、ここで紅葉を見ていたような気がして、
とてつもない勢いで、人生が過ぎていることを感じるのです。


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■■■ 2020.9.20 ■■■
#1238 くるりん

最高気温は22.8度と、おとといに比べて11度も一気に下がりました。
散歩日和のはずですが、公園を歩いている人は少なくて、
日曜日なのに、平日よりもすいているくらいです。
お彼岸の4連休ということで、いままでコロナで出かけられずにいた人たちが、
ひさしぶりに、遠くまで足を伸ばしているのかもしれません。

池のほとりでは、ツリフネソウが咲いていました。
花そのものは、それほど美しいという感じはしませんが、
後ろのほうが、寝ぐせのようにくるりんとして可愛いくて、
そこには、美味しい蜜が隠されているそうです。


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■■■ 2020.9.22 ■■■
#1239 カップル成立

このあたりにいるコカマキリは、茶色い個体が多い気がしますが、
オトコエシの花にいたのは、緑色の雄です。
獲物を待ち構えて、身を伏せているような感じでしたが、
蜜を舐めていたアブは、なんとカマの上を歩いて通り過ぎてしまいました。

おいおいどうしたどうしたと思いながら、よく見てみると、
お腹をぱんぱんに膨らませた雌が、すぐ近くにいました。
カップルになりたくて、食欲どころではないに違いありません。
徐々に距離を縮めて、無事に相手に跳び移りましたが、
身重の花嫁は、背中に荷物が増えて大変そうです。


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■■■ 2020.9.24 ■■■
#1240 いただけない

オトコエシのそばで、キンミズヒキも咲いています。
カマキリの卵があり、先日のカップルのものかと思いましたが、
違う種類の、ハラビロカマキリのようです。

寒くなると枯れてしまう草に産卵をするのは、いただけないと思います。
本能でも、そこまでは気がつかないのかもしれません。

上からのアングルにして絞りを深くすれば、花にもほぼピントを合わせられますが、
背景が煩くなり、手前の黄色いボケの位置もずれてしまうので、
迷いながら撮影をして、このカットを選びました。


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