晴れ、ときどき更新



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2020.8.13
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#1221 自然のフィルター

情報量が少なくなるので、前ボケはあまり入れませんが、
画面の整理をするために、たまに使うことがあります。

手前にある植物の茂みの僅かな隙間から、覗くようにして写すと、
ピントを合わせたスイレンは、ややソフトながらもきちんと表現がされて、
葉の緑の大きなぼけが、まわりを覆い隠してくれます。

植え込みに向かい、望遠レンズで撮影をしている時に、
あなたは何をしているのですか、と聞かれたことがあります。
はたから見ると、かなり怪しい光景なのかもしれません。


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■■■ 2020.8.15 ■■■
#1222 強面ですが

晴れ, ときどき更新に、まだカミキリムシが登場をしていないので、
ひさしぶりに、ゴマダラカミキリに会いたいと念じていたところ、
数年ぶりに、本当にお目にかかることができました。
このような願いが叶い、今年の運を使い果たしたのだとしたら、
嬉しいのと同時に、やや複雑な心境です。

大きく左右に広がる触覚が目立つように、真正面にカメラを置いて、
トレードマークの背中の白い斑点が見えるように、少し上目から写しました。
強面の顔つきは、野武士のようで勇ましいものの、
手で捕まえると、子供みたいにキャーキャーと騒ぎます。


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■■■ 2020.8.17 ■■■
#1223 迷彩

アゲハやモンシロチョウなどは、翅の表と裏が同じ模様ですが、
ルリタテハのように、まるで違う蝶もいます。

伏せた状態では、#1085のようにブルーの模様が鮮やかで、
立てて閉じると、迷彩のように地味になります。
身を隠すために、樹皮に似せている姿は見事ですが、
木から突き出してしまうために、目につきやすい気がします。

頭を下にしていることが多いのは、重力の方向と合うので、
敵から逃げる時に、素早く飛べるからかもしれません。


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■■■ 2020.8.19 ■■■
#1224 涼し気な場所

最高気温が少し下がり、34度台になりました。
しかし、これでもとんでもない高さです。
その昔の8月は、楽しめるくらいの暑さでしたが、
ここまでくると、外出をする気が失せます。
おととしには、39.6度にまで上昇をした日がありました。
これから毎年、このような夏が続くのかもしれません。

いつもよりも、飛んでいる蝶が少ない気がします。
ヒメジャノメが、林の中で休んでいました。
風が通る涼しい場所を、よくご存じのようです。


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■■■ 2020.8.21 ■■■
#1225 逆ではないかと

コオニユリは派手で綺麗ですが、写すのが難しい花です。
花粉も厄介で、ユリ系は粘度が高いために、
肌や衣服に付着をすると、簡単には落ちてくれません。
熱中し過ぎて、むき出しの雄しべに触れてしまわないように、
いつも気をつけながら、撮影をするようにしています。

絡み合うようにクロアゲハが飛んでいますが、縄張り争いをしているのではなくて、
よく見ると、雌が雄を追いかけているような感じもします。
普通は逆ではないかと思いますが、蝶の世界ではよくあることなのかもしれません。
そうだとしたら、来世はアゲハチョウになりたいものです。


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■■■ 2020.8.23 ■■■
#1226 運命

雨が降りそうな空でも、午後には30度を超えました。
それでも前日までと比べると、5度くらいは低い気温です。
このくらいであれば、夏の暑さを楽しめる気がします。

かつての我が家の前には、5メートルほどの高さのコブシがあり、
春になると毎年、たくさんの白い花をつけて楽しませてくれました。
その団地が取り壊されるために、木の貰い手を探していたようですが、
大きすぎるためか、見つかりません。
この秋には切られて、処分をされてしまいます。
赤く色づいた実が、なんとも侘しいです。


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■■■ 2020.8.26 ■■■
#1227 太くても短くありますように

先週までのとんでもない暑さからは、ようやく解放されて、
最高気温は、33.6度にどどまりました。
普通に考えれば、これでも十分に高いのですが、
感覚が麻痺をしてきたのか、かなり過ごしやすい気がします。

近くの公園には木陰が多く、直射日光を避けることができて、
池の上を吹き抜ける風も涼しいので、散策をするには最適です。
水面に映る空は、まだ8月の様相をしていますが、
ちぎれた雲からは、秋の気配が感じられるようです。
できるのであれば、太くても短い夏であることを祈ります。


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■■■ 2020.8.29 ■■■
#1228 花粉を食べる

バッタには、葉が主食というイメージがありますが、
花粉も好むものが、少なからずいるようです。
花に集まる虫としては、蝶や蜂だけではなくて、
コガネムシやツユムシの仲間も、よく見かけます。

芙蓉の花びらの上に、サトクダマキモドキがいます。
#1189でご紹介をしたものは、まだ幼虫でしたが、
大きくなると、このように立派な姿になります。
翅が長くなるには、もう少し時間がかかりそうなので、
カマキリに捕まらずに、無事に成長をして欲しいです。


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■■■ 2020.8.31 ■■■
#1229 最適な環境

ショウジョウトンボの雄は、#904のように真紅ですが、
雌のほうは、落ち着いた褐色をしています。

かつては、このあたりに水草はありませんでしたが、
誰かが持ち込んだのか、爆発的に増えています。
水生昆虫が暮らすには、最適かもしれません。

シオカラトンボが、邪魔をするように飛んで来ても、
ひるむこともなく、卵を産み続けています。
来年もまた、元気な姿を見ることができそうです。


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■■■ 2020.9.1 ■■■
#1230 さようなら

河川の改修が、ようやく終わりました。
あれやこれやで、10年近くは続いていた気がします。

一時期は、かなりの数にまで増えたハグロトンボですが、
去年の1年間で見かけたのは、一度だけでした。
長期に渡る工事により、姿を消したのだと思います。

団地の取り壊しが、ついに明日から始まります。
様子を見に行くと、今年も1匹だけですが窓のところにいました。
もしかすると、最後のお別れに来てくれたのかもしれません。


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