晴れ、ときどき更新



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2020.1.24
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#1131 野良として

逃げ出したのか、それとも捨てられたのか、
長い毛足の綺麗な猫が、うろうろとしていました。
野良たちの群れには入れなくて、遠くから眺めているだけです。

なんと、その子に2年ぶりに会いました。
残念なことに、いまだに仲間として認められていないのか、
体を膨らませながら、鳴き合いの喧嘩をしています。
右目には傷を負い、毛の艶もかつてほどはなく、
最初に見た時の、美しくて品のある姿ではありません。
自然の中で生きるのは、貴賤を問わずに大変なようです。


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■■■ 2020.1.26 ■■■
#1132 近づきすぎて

#1128のハクセキレイに、あれから2回も会いました。
撮影をしていると、向こうから飛んで来てくれます。
手で掴めそうな距離にまで、必要以上に接近をしてくれるので、
300mmでは近すぎてしまい、ピントが合いません。
野鳥をマクロレンズで写したのは、#083のアオジ以来です。

人間にはさほど好かれないのに、どうしたものか不思議なことです。
これほどモテるのならば、もうヒトにはこだわらずに、
もし生まれ変わるのであれば、鳥でもよいかもしれません。
ブロイラーや名古屋コーチンは、ご遠慮をさせていただきたいですが。


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■■■ 2020.1.31 ■■■
#1133 最期の花

昨年まで住んでいたあたりでは、もう梅が見頃のはずだと思い、
ひさしぶりに、様子を見に出かけました。

案の定、早くも満開になり、
夕陽に照らされて、さらに濃く染められていました。
陽当たりがよくて、なおかつ地面が芝生で暖かいために、
そこだけは、季節が少し先へと進んでいるようです。

数十年の間、目を楽しませてくれましたが、
再開発で処分されてしまうために、これが最期の花になります。


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■■■ 2020.2.2 ■■■
#1134 カラスのお参り

いつもお参りをしているお寺に行くと、先客がいました。
観音様に話しかけて、何か頼みごとをしているようです。
人間が生ごみにネットをかけないようにと、お願いをしたのかもしれません。

そこに、もう1羽が飛んで来ました。
尾羽を広げて、ブレーキをかけているです。

喧嘩になるかと心配をしましたが、仲がよさそうにしています。
春になると婚活が始まるので、もしかすると雄と雌で、
幸せに恵まれますようにと、ふたりでお祈りをしたのかもしれません。


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■■■ 2020.2.4 ■■■
#1135 黄房水仙

冬に咲く植物は、それほど多くはないので、
散歩の途中で見かけると嬉しくなり、ついレンズを向けてしまいます。

ニホンズイセンに似ていますが、全体が黄色で、
キブサスイセンという、近い親戚のような別の種類です。

奥行きのある花の場合、全体にピントを合わせようとすると、
背景も必要以上に明瞭に出てしまい、煩わしくなることがあります。
絞りをいくつにするのかは、いつも悩みどころです。
結局、開放寄りで写しました


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■■■ 2020.2.6 ■■■
#1136 最初で最後の寒波

この冬、初めての本格的な寒波が押し寄せて、
台風のように強く、冷たい北風が吹きました。

ミノムシが1匹だけ、飛ばされそうに揺れています。
その昔は、佃煮にできるほど大量にいたものですが、
最近は、なかなか見かけなくなりました。

東京でも、ようやく初氷を観測したそうですが、
我が家の近くにある池は、凍りつくまでには至りませんでした。
この寒さも一過性で、また暖かい日々に戻るようです。


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■■■ 2020.2.8 ■■■
#1137 2月もまだ上旬ですが

2月もまだ上旬ですが、河津桜が咲き始めました。
数日前から、ちらりほらりとほころんではいたものの、
ヒヨドリだと思いますが、少し開くとすぐについばんでしまい、
綺麗な状態の花に、なかなかお目にかかれません。

柔らかな光が欲しくて、夕方から撮りに向かいます。
まだ直射日光が強く当たり、濃い影が出ていたので、
日陰になるまで、10分ほど待ちました。
どのくらい明瞭に蕾を写し出すのかで、いろいろと試しているうちに、
どれが正解なのか、迷路に入り込んでしまうのです。


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■■■ 2020.2.10 ■■■
#1138 梅にメジロ

この季節になると、メジロが山から平地へと下りて来ます。
かつてはほとんどいませんでしたが、最近は数が増えてきて、
今年の冬は、かなりよく見かけるようです。

梅の受粉は、アブなどにより行われることが多いのですが、
来訪数は少なくても、メジロはたくさんの花粉を嘴で運ぶことができるため、
虫媒花というだけではなくて、鳥媒花でもあります。

梅に鶯という言葉があり、花札の絵柄にもされていますが、
ウグイスは蜜を吸わないので、大きさと色が似ているメジロと混同されたようです。


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■■■ 2020.2.12 ■■■
#1139 人気がない理由

最近は、カワウもよく見かけるようになりました。
今年の冬は、いままでで最も多く来ている感じがします。
基本的には、あまり争いを好まない鳥だと思いますが、
陣取りの時にはアオサギを追い払うなど、なかなか気は強いです。

木の枝に止まるカワセミに、たくさんのカメラが向けられています。
その真下で、羽を広げてポーズをしていますが、
残念ながら、誰も見てくれません。
光る羽の質感は、ゴージャスでフォトジェニックなのですが、
黒一色というのが、いまひとつ人気が出ない理由かもしれません。


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■■■ 2020.2.15 ■■■
#1140 雪を待つ

今年も暖冬傾向で、季節の進行も早い気がします。
本堂のそばにある白梅は、かなり前に満開になりました。
綺麗な孤を描く樹形が好きで、毎年のように写してしまうのです。

数日前に、ほんの僅かだけ池が凍りましたが、
雪を見ないままで春になると、拍子抜けをしてしまいます。
降り積もれば、それはそれで厄介ですが、
微妙に寒いだけでは、景色に変化がなくて凡庸で、
カメラを手にして歩いても、シャッターを切る回数が伸びません。
年に一度くらいは、スノーブーツで散歩をしたいものです。


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