晴れ、ときどき更新



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2019.11.23
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#1101 鬼皮まるごと

ようやく、冬の足音が聞こえるようになりました。
息をすると、ほんのりと白くなります。
これからは紅葉が進み、鴨の数も増えてくるはずです。

キンクロハジロがくわえているのは、クヌギの実です。
池の底に沈んでいるものを、拾い上げてきました。
群れの仲間が、横取りをしようとして近づきますが、
全力で泳いで、安全な場所にたどり着くと、
この大きさのものを、苦労をしながら丸呑みにしていました。
固い鬼皮ごと食べても消化ができるのか、気になります。


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■■■ 2019.11.25 ■■■
#1102 ようやく

この1週間ほどで、木々の色づきが進みました。
池のほとりには、サクラやミズキやモミジなど、
さまざまな植物が生えているので、いろいろな色が混じり合い、
さらにそれが水面に映るのも、いとおかしいものです。
秋が訪れるたびに、似たような光景を目にするのに、
まるで見飽きないのは、不思議な気がします。
そしてまた、同じようにシャッターを切るのです。

遥か彼方の水しぶきは、カワウのようです。
羽で水面を叩く音が、こちらにまで聞こえてきます。


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■■■ 2019.11.27■■■
#1103 一気に晩秋へ

ひと晩で最高気温が13度も下がり、たちまちにして風邪を引きました。
喉が痛くて、声を出すのが大変です。
あまりの素早さとひ弱さに、我ながら驚いてしまいます。
最近は人混みに出る機会が減り、免疫力が低下をしているのかもしれません。

かつては、多くのカメラマンがカワセミの撮影をしていたものの、
いまは、三脚がずらりと並ぶ光景は見られなくなりました。
個体数そのものは、かつてよりも多いようで、
池をぐるりと歩けば、一度はお目にかかれるくらいにまで増えたようです。
甲高く鳴きながら飛ぶので、すぐに居場所がわかります。


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■■■ 2019.11.29 ■■■
#1104 月並でも美しい

暖かい日が続き、だらだらと過ごしていたら、
冬将軍がお怒りになられたのか、急に寒くなりました。
これほど一気に気温を下げられると、老体寸前の身には厳しいです。

11月にしてはめずらしく、雨が1週間も降り続きました。
自分は蛙ではないので、それほど嬉しくはありません。

月並ですが、水溜りに落ちたオオモミジが綺麗でした。
曇り空が映り込んだところは、白く見えています。
秋が訪れるたびに同じように写して、似たような写真がまた増えるのです。


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■■■ 2019.12.1 ■■■
#1105 機材は進化をしても

近所の池には、ススキのような植物が生えています。
ススキに似ていますがそうではなくて、同じ仲間で湿地を好むオギです。

子供の頃は、それこそいくつもの秘密基地が作れるほど、
あちらこちらに草原や藪がありましたが、いまではその面影はありません。
50年前に、このあたりにレンズを向けることができたならば、
どれほど素敵な風景が撮れていたのだろうかと、思い描いてしまいますが、
当時は低感度のフィルムしかないので、撮影は難しいのかもしれません。
いまは、機材は使いやすく進化をしたものの、
肝心の被写体となる自然は、かなり貧弱になりました。


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■■■ 2019.12.3 ■■■
#1106 美味しくないのかも

クロガネモチに、また大量の実がつきました。
話によると、ヒヨドリやムクドリが来るらしいのですが、
なぜか、この木では1羽たりとも見たことがありません。
しかし、ある時に気がつくと、
枝先から、ひとつ残らず消えているのです。

あまり美味しくないので、積極的には口にしないものの、
目ぼしいものがなければ仕方がなく頂戴をする、というスタンスなのか、
もしかすると、完全に熟してから食べるのかもしれません。
どちらにせよこちらは鳥ではないので、真相は藪の中です。

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■■■ 2019.12.5 ■■■
#1107 オオモミジの木の下で

風邪をひいて、しばらく蟄居をしている間に、
木々の色づきは、粛々と進んでいたようです。

カメラバッグに缶ビールを忍ばせて、紅葉狩りに出かけました。
お気に入りのオオモミジの下で、のんびりと過ごします。
アルコールを飲むのは、10日ぶりかもしれません。

病み上がりなので、いつもよりも軽装で歩きたいところですが、
この時期は、望遠ズームと超広角レンズは必ず持つようにしているので、
機材が多くなるのは、仕方がないことなのです。


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■■■ 2019.12.7 ■■■
#1108 隣の紅葉は赤い

四方八方の紅葉が綺麗なところで、ファインダーを覗いていると、
そちらはどうだろうか、あちらもよいのではと、
別の場所が気になり、腰を据えて撮影ができないことがあります。
まずは、そこできちんと写すべきなのですが、
生来の落ち着きのない性格が災いをして、ばたばたとするばかりで、
結局は中途半端な写真が多くなり、後で反省をするのです。

黄色はイチョウで、赤はノムラモミジかもしれません。
絞り値の違いで背景の見え方が変わるので、いろいろと考えてしまい、
そうでなくても撮るのが遅いのに、ますます時間がかかります。


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■■■ 2019.12.9 ■■■
#1109 地元もまた美しい

かつては秋になると、紅葉を撮りに旅をしたものですが、
このところは遠くにまで出かけなくとも、地元で満足ができるようになりました。
同じルートを歩いていると、馴染みやお気に入りの木ができて、
11月も下旬になると、今年の色づきはどうだろうかとそわそわしてしまいます。
そして、いそいそと逢いに出かけるのです。

ひさしぶりに、日曜日に近所をぶらりとしてみました。
秋らしい景色を撮影している人たちが、あちらこちらにいます。
手にしているものはスマートフォンよりも、一眼が多いようです。
ここぞという時には、まだカメラなのかもしれません。


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■■■ 2019.12.11 ■■■
#1110 ブクブク

カルガモの雄が、首を上下に振り始めました。
雌も同じように応じれば、相思相愛ということになります。

雄が上に乗り、嘴で相手を押さえつけます。
頭を水に沈めてしまうので、まるでドメスティックバイオレンスのようです。
終わると胸を張り、雌のまわりをぐるりと泳ぎ、
最後にバシャバシャと羽ばたくのは、すべての雄に共通をしています。

産卵をするのは暖かくなる春からなので、時期としては早すぎるようです。
もしかすると、疑似交尾と呼ばれる行為なのかもしれません。


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