晴れ、ときどき更新



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2019.11.2
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#1091 発生しやすい色

ひさしぶりに、5本のレンズを担いで散策をしました。
使用頻度が高いのは、マクロの105mmと超望遠の300mmで、
他の3本は、触れもせずに帰ることも多々ありますが、
手元になくて後悔をするのは避けたくて、持ち歩いてしまいます。
撮影に出てしまえば、重さも苦にならないのが不思議です。

秋の七草のフジバカマが、あちらこちらで咲いています。
名前の通りに藤色が基本ですが、白いものもあるようです。
何かの拍子に、単純に色素が抜ければなりますから、
変化形としては、発生しやすい色かもしれません。


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■■■ 2019.11.4 ■■■
#1092 同じところを歩いても

ミゾソバの花に、ヒメアカタテハがいます。
数年前から、よくお目にかかる蝶ですが、
その昔は、見た記憶がないので、
温暖化の影響で、どこかから飛んで来たのか、
もしかすると、誰かが放蝶をしたのかもしれません。

このウェブサイトを始めて、6年半ほどになりますが、
姿を消した生き物がいる一方で、逆に数を増やしたものなど、
その程度の期間でも、入れ替わりがあるため、
同じところを歩いても、飽きることがないのです。


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■■■ 2019.11.6 ■■■
#1093 年々ずれてきて

11月ではないような、暖かい日が続いています。
紅葉が綺麗な近所のお寺に、お参りがてら伺いましたが、
多少は変化をしているのかと思いきや、まるで気配が感じられません。
かつてであれば、そろそろ色づき始めてもよいはずですが、
年々、年末にずれてきている気がします。
そのうちに、元旦が見頃になるのかもしれません。

オオモミジの木に、たくさんの種がついていました。
プロペラ状の羽があり、遠くまで飛ばそうということだとは思いますが、
このくらいのものでは、それほどの効果はない気がするのです。


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■■■ 2019.11.8 ■■■
#1094 北からの先遣隊

10月も中旬を過ぎると、北からの渡り鳥が池を訪れます。
先遣隊の主体は、いつものようにキンクロハジロで、
少しですが、オナガガモも混じります。

奥にいるマガモは、雌かと思いましたが、
よく見ると、エクリプスから変化をしている途中の雄のようです。
もうしばらくすると、手前のように綺麗な色になるのかもしれません。

しばらく眺めていたら、こちらに泳いで来ました。
ごはんでもいただけるのかと期待をしているようですが、残念ながら手ぶらなのです。


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■■■ 2019.11.11 ■■■
#1095 鷺も難儀

絶体絶命なのは、タウナギのようです。
名前の通り、水田などに棲息をする魚で、
外来種のため、駆除の対象にされていますが、
この池には、すでに半世紀前にはいました。
日本では、ほとんど馴染みがありませんが、
他のアジアの国では、食用にされるようです。

鵜が呑み込むのに難儀をするから鰻、というのは落語の噺ですが、
このアオサギも、口に入れたり吐いたりしながら、
10分くらいも格闘をして、なんとか胃袋に収めていました。


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■■■ 2019.11.13 ■■■
#1096 見飽きない鳥

このハシビロガモの雄は、エクリプスから変化をする途中のようです。
敵に狙われないように、夏は地味な色をして、
これからの繁殖期には、派手な生殖羽に変わります。
日本に飛来するいまの時期が、まさにその頃で、
しばらくすると、水面近くにあるマーブルの模様が消えて、
白と茶とベタになり、全体に鮮やかさを増すのです。

大きな嘴は、杓文字のような独特な形状をしています。
表情がありそうな顔や、泳ぎながら円を描く食べ方など、
見飽きることがなくて、なかなか可愛い鳥です。


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■■■ 2019.11.15 ■■■
#1097 遅れている

池のまわりを一周しましたが、秋の感じがしません。
イチョウの葉は、ようやく黄色くなりつつありますが、
メタセコイアやラクウショウは、まだ緑色をしています。
去年もそうでしたが、今年はさらに遅れているようです。

ようやく、少し赤いイロハモミジを見つけました。
いままでに撮影をしたことがない、初めての木です。
公園の紅葉は、このあたりから始まるのかもしれません。
明日からは、寒波が訪れるらしいので、
これからは、一気に色づきが進みそうです。


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■■■ 2019.11.17 ■■■
#1098 親子ともに目玉模様

このあたりではめずらしい、アケビコノハがいました。
左右で10センチほどもある、大型の蛾です。
前翅を立てていると枯葉のように見えますが、後翅は派手な橙色と黒で、
敵を驚かすためらしいのですが、目立ち過ぎて逆効果ではないかと思います。
幼虫はアケビなどを食べて育ち、#410のように目玉の模様が特徴です。

成虫で越冬をするので寒さには強いはずですが、翅が破れてしまい元気がなくて、
延々と小刻みに体を震わせているために、なかなかシャッターが切れません。
よく見ると、お尻にちいさな虫がついています。
何かに寄生をされてしまい、苦しんでいるようです。


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■■■ 2019.11.19 ■■■
#1099 ようやく黄色に

相変わらず暖かくて日射しも強いために、部屋の中が温室のようになりました。
自分が子供の頃の11月というと、凍えていた記憶があります。
タイムマシンがあれば50年前に戻り、確認をしてみたいものです。

この年齢になると、ウィンタースポーツをするわけでもないので、
寒い冬は面倒なだけで、いまくらいの陽気が続いて欲しい気がします。
残りの人生は、ぬるま湯に浸かるように過ごしたいものです。

大きなイチョウの木も、まだ緑が強い感じはしますが、
そろそろ黄色くなり始めたので、もうじきクライマックスになるに違いありません。


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■■■ 2019.11.21 ■■■
#1100 鳥行の自由

水面に浮いているカイツブリのすぐそばを、オオバンが通り過ぎます。
あたりには2羽しかいないので、離れて泳げばよいのに、
航行の自由ならぬ、鳥行の自由作戦を敢行しているかのようです。
好意的に解釈をすると、挨拶に来たのかもしれませんが、
オオバンは素知らぬ顔をしたままなのに、カイツブリのほうは気になるようで、
通過をした後も、振り向いて確認をしていました。

ちいさい動物ほど気が強いという説がありますが、カイツブリも同様で、
自分の縄張り内では、違う種類の鳥も攻撃をします。
一方のオオバンは、喧嘩をするにしても仲間内だけのようです。


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