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2019.5.20
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#1011 白から赤へ
ニシキウツギは、初めてのご紹介となります。
漢字で表記をすると、錦ではなくて二色と書くのが正しくて、
花の色が途中で変わるのが、名前の由来です。
白いものが、のちに赤く変化をするのは、
すでに受粉がされていることを知らせるため、という説もありますが、
虫からしてみれば、色などは関係がなくて、
花粉や蜜をいただければ、どの花でも構わないのかもしれません。
ホソヒラタアブは、気にせずに両方に来ているようでした。
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2019.5.21
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#1012 そのようにありたい
朝から強い雨が降り、おまけに風も吹きました。
このような日でも、30年前の井上陽水さんのように、
みなさんお元気ですか~と、植物に声をかけながら歩いているので、
もしかすると、変人の烙印を押されていると思います。
風雨にさらされた花たちは、お元気とはいえない状態で、
ハルジオンなどは、風呂上がりのロン毛みたいです。
しかし、それはそれで美しくも見えますし、
太陽が出れば、元の姿に戻れるのかもしれません。
自分も、そのようにありたいものです。
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2019.5.23
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#1013 羨ましいことだ
暖かな日射しの中に、キジバトのカップルがいました。
昼間から人目も憚らず、乳繰り合うとは許せません。
今日は一段と綺麗だよ、あなたも素敵よ♡、
などと囁き合いながら、こちらの存在には気がついていないかのように、
ふたりとも瞳を閉じて、ウットリとしています。
いつもまでもイチャイチャしているので、堪忍袋の緒が切れて、
愛用のバッグからM16を取り出して、狙撃をしようかと思うものの、
残念ながら持ち合わせがないので、Z6でシュートをします。
なかなか素敵な、ラブラブシーンが撮れました。
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2019.5.24
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#1014 いきなりの暑さ
最高気温が、一気に31度になりました。
明日以降は、35度を超えるところもあるようです。
ライオンやシマウマならば、喜ぶのかもしれませんが、
残念ながら、人間には暑過ぎます。
つい最近に羽化したらしきヒメジャノメが、日陰で休んでいます。
いきなりのこの陽気では、驚いているかもしれません。
蛇の目というのは、中を塗りつぶした二重丸のことですが、
この蝶の名前に、よく似合います。
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2019.5.25
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#1015 ややくたびれた花
日暮れに開き始めて、朝を迎えると徐々に萎んでしまう、
マツヨイグサは、まさに夜の花です。
小学生の頃に、北海道の有珠の海水浴場に出かけて、
民宿のまわりに大量に咲いていたのを、いまでも覚えています。
まともな自然写真家は、最も綺麗な瞬間を狙うはずですが、
寝坊助の自分は、昼近くに撮影に出かけました。
花びらにシミのようなものが浮いてきて、萎垂れてしまう寸前ですが、
いまの自分と、オーバーラップをするように見えて、
これはこれで美しいと、自己肯定をしてしまうのでした。
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2019.5.28
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#1016 あまり気にせずに
最高気温が35℃に近い、5月とは思えない日が続いたものの、
ようやくのこと、暑さも一段落をしました。
喘ぐようにしていた蝶たちも、気持ちがよさそうです。
ネズミモチの花に、多くの虫が来ていました。
アオスジアゲハも来て、忙しなく飛び回ります。
綺麗な青い翅に目を奪われて、シャッターを切るのをつい忘れてしまい、
ということはまるでなくて、バシバシと撮りまくります。
見知らぬどなたかが、その様子を呆れて眺めているらしいのを、
ファインダーを覗きながら、背中で感じていました。
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2019.5.29
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#1017 雨上がりの朝
夕立のような激しい降りでしたが、明け方には上がりました。
世の中の様子を見ようと、朝から散歩に出かけます。
雨に打たれると、しおたれてしまう花も多いのですが、
それとは逆に、瑞々しく輝くものもあります。
アヤメには青だけではなくて白もありますが、花びらに独特の模様がないので、
もしかすると、やや種類が違うのかもしれません。
水滴と一緒の時は、どちらをメインに据えるのかを考えて、
主客転倒にならないように、気をつけて撮影をしています。
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2019.6.1
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#1018 気持ちよさそうに
冬から春にかけて、暖かい日が続いたので、
早い時期から、トンボにお目にかかれるかと思いましたが、
いつもの年と、あまり変わらない感じでした。
地下から汲み上げている池の水は、温度がほぼ一定のため、
ヤゴの成長には、影響がないのかもしれません。
水面に映り込む空を背景に、コシアキトンボが飛んでいます。
翅の真ん中が変色をしているのは、羽化をする時に傷めたのかもしれません。
水中から出てきても、上手くトンボに変身ができなくて、
そのまま命を落としてしまうものも、少なからずいるようです。
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2019.6.2
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#1019 嬉しくて懐かしくて
ノアザミの花に、モンシロチョウが来ています。
よほど美味しいのか空腹なのか、近づいても逃げる気配がありません。
背景にぼけているのは、ニッコウキスゲです。
我が家のあたりの生態系は、この半世紀で大きく変化をしています。
かつては、佃煮にできるほど飛んでいたモンシロチョウは、
キャベツ畑が少なくなるにつれて、激減してしまいました。
嬉しいことに、今年はひさしぶりに数が多いようです。
乱舞をしている姿を見ると、子供の頃を懐かしく思い出します。
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2019.6.4
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#1020 秋からは逆回り
住んでいる団地が取り壊されるため、どうしようかと思いましたが、
あれよあれよという間に、次の棲み家が決まりました。
いまの場所よりも、かなり公園に近づいて、
パジャマのままでも、密かに出かけられるくらいの距離です。
これまでは池の西側寄りにいましたが、今度は東の端です。
散歩の道順が逆回りになるので、違う景色が見られそうで、
もしかすると、新たな発見があるかもしれません。
新居に移動をするのは、涼しくなる秋を予定しています。
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