■■■ 2014.1.29 ■■■
#101 ダイナミックダイサギ
お昼から晴れるという天気予報が、残念ながら外れてしまい、
午後になると、さらに雲が広がり暗くなりました。
白い鷺のうち、このあたりで見かけるのはコサギとダイサギです。
前者は嘴が黒く、脚の先が黄色いのが特徴で、
年間を通して、ほぼ池のどこかにいます。
後者は北からの渡り鳥で、いつもいるわけではありません。
冬は嘴が黄色いので、すぐに見分けをつけることができます。
そして、名前の通りに大きいので、
飛び立つ姿には、かなりの迫力を感じるのです。
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■■■ 2014.2.1 ■■■
#102 空飛ぶアヒル
子供の頃に縁日から連れて来たヒヨコが、成長をしたら巨大なアヒルになりました。
A君とB君と名付けられた2羽は、ガアガア鳴きながら元気に狭いベランダを歩き回り、
スズメを見ては自分も飛べると勘違いをして、ベランダから落下をする始末です。
さすがに育てきれなくて、円山公園に預けられることになり、
当時は機内持ち込みができたようで、段ボール箱に入れられて羽田から札幌へと向かいます。
グアグア騒ぐので他のお客さんに奇異な目で見られて、ご迷惑をおかけしました。
現地では飼育員の方に、ウチマタでなくて綺麗な脚ですねと褒められて、
いじめられないかと心配をしたものの、すぐになじんで楽しそうにしています。
その姿を見て安心をするとともに、少し寂しい気持ちがしました。
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■■■ 2014.2.5 ■■■
#103 たまにはよいな
午後から雪という予報で、一応は降りましたが、
すぐに止んでしまい、積雪には至りません。
しかし、路上の凍結には要注意です。
雪などは見たくもないという人も、世の中にはいるのかもしれませんが、
年に数回しか降らない地方で暮らしていると、たまにはよいかなと思うのです。
なんということもない日常の光景が、非日常に変わると、
喜んで駆けまわるポチのように、カメラを手に飛び出したくなります。
しかし、それもたまにだからよいので、
毎日がそのようになると、うんざりなのかもしれません。
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■■■ 2014.2.7 ■■■
#104 ややデメキン
どうしたことか、コサギが近くにまで来てくれました。
ほんの少し手を伸ばせば、嘴を掴めそうです。
冬になると、動物も人が恋しくなるのかもしれません。
怖がらないでくれるのは、とても嬉しいのですが、
あまりに寄られると、ピントが合わなくなります。
コサギの頭を、真上から眺めるのは初めてで、
ややデメキンなのには、少々驚きました。
鳥というと、普通は横からの姿を想像しますが、
正面や真上から見ると、意外な発見があるようです。
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■■■ 2014.2.10 ■■■
#105 雪中紅花
目を覚ますと、予報通りの雪。
一面すべて白くなると、あまり面白くないのと、
午後からは、急速に風が強くなるらしいので、
髭も剃らずに、朝食もそこそこに出かけました。
ようやく開き始めたところで降り始めて、梅の花には可哀想ですが、
白の中にある赤は、一段と映えます。
いつもは、ぶらぶらと散策をすることが多いのですが、
このような天候だと、体力が消耗しやすくて判断能力も鈍りがちなので、
目的地を決めてから、歩くようにしています。
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■■■ 2014.2.12 ■■■
#106 水墨画の世界
アムンセンさんやスコットさんが履きそうな、ごついスノーブーツで、
記録的な雪の中を、撮影に出かけました。
大きいだけではなく、鉛でできているような重たい靴で、
安定感があり、滑らないのはよいのですが、
家に帰り着いた時には、脚がパンパンでした。
雪でも大丈夫な、ごついカメラで出かけましたが、
レンズ面は濡れないようにしないと、写真が滲んでしまいます。
池の対岸を見ると、かなり霞んでいて、
ファインダーの中は、まるで水墨画のようです。
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■■■ 2014.2.14 ■■■
#107 また雪が降る
今日も、また降るようです。
このあたりでは、湿気の多い牡丹雪が多いのですが、
先週のは、小粒で比較的さらさらとしていました。
今年はやはり、寒さが厳しいのかもしれません。
仕事の日に降ると、交通機関が乱れるので、
時間に遅れやしないかと、やきもきしてしまいます。
しかし、のんびりできる日であれば、
非日常感があり、楽しく歩くことができます。
雪で撮影がしにくいのも、また一興です。
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■■■ 2014.2.18 ■■■
#108 ヒヨ
かなりの降りでしたが、散歩に出かけました。
人が少ないのと、雪が音を吸収するせいか、
あたりは、いつもよりも遥かに静かです。
その中を、けたたましくヒヨドリが飛んでいました。
冬の食糧は、鳥には切実な問題です。
センダンの実は、大きな嘴でも飲み込むのは大変で、
ふたつにひとつは、落としてしまいます。
ほかに何もなくて、仕方なくつついているようです。
食べる物があるだけ、幸せかもしれません。
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■■■ 2014.2.20 ■■■
#109 贅沢
家の近くには、お寺がふたつ並んでいます。
ロウバイの木が、どちらにもありますが、
ひとつはワロウバイ、もう一方はソシンロウバイです。
前者が散り始めると、後者が咲き始めます。
その様子を見て回るのも、初春の愉しみです。
#100では、赤い部分があるほうが素敵と書きましたが、
全体が黄色いのも、なかなか綺麗です。
ふたつの花を楽しめるなんて、贅沢なことかもしれません。
厚みのある花びらが、雪の重さに耐えています。
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■■■ 2014.2.24 ■■■
#110 シャベルを使う鳥
ハシビロガモの食事の方法は、やや風変わりです。
平たくて幅の広い嘴を、水面すれすれにつけて、
かなりのスピードで泳いで、微生物などを濾して食べます。
英語名はshovelerで、まさにシャベルを使う鳥です。
とにかく、むやみやたらと動いているので、
摂取するカロリーよりも、消費しているほうが多い感じです。
プランクトンを集めるために、円を描きながら泳いでいる姿は、
はたから見ると、グルグル回転をしているだけで、
馬鹿みたいに見えてしまうのが、なんとも残念です。