晴れ、ときどき更新



■■■ 2014.1.9 ■■■
#091 真紅の蕾


ひさしぶりに、冬らしい寒さです。
春夏秋冬は、毎年同じように訪れるものの、
いつもの公園を、カメラと一緒に歩いていると、
その年ごとの違いを、肌で感じることができます。

芙蓉の花は、夏から秋に咲きますが、
なぜか、真冬に蕾がふたつ。
この季節は、ほんの少しでも赤いものは目立ちます。
果たして、無事に開くのか、
咲いても咲かなくても、それが自然です。


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■■■ 2014.1.11 ■■■
#092 なぜかヤツデ


冬でも青々としているのが、ヤツデです。
名前からして、葉の先は8つに分かれているのかと思いきや、
実際には、ほとんどが7か9か11で、
中央から左右に分かれるので、奇数になります。
8というのは、7と9の両方を表すためか、
末広がりで、おめでたい数字だからかもしれません。

風もなく、穏やかな日には、
水面でゆらゆらと揺れる葉が、印象的です。
写真を始めた頃から、水鏡には惹かれます。



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■■■ 2014.1.13 ■■■
#093 春のスイッチ


今年も、梅が咲き始めました。
しかし、すぐに春になるわけではなくて、
むしろ、寒さはこれからが本番です。

梅の花は、冬から春へのスイッチです。
まだひとつだけですが、見るたびに数が増えて、
それとともに、季節が進みます。

梅一輪いちりんほどの暖かさ、という有名な句は、
江戸時代の俳人、服部嵐雪が詠んだものです。



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■■■ 2014.1.15 ■■■
#094 美しい三頭身


冬になると、いろいろな渡り鳥が訪れて、
その中には、普段は見かけない珍客もいます。
白鳥がほんの一瞬だけ来た時は、さすがに大騒ぎになり、
ハクチョウはどこだ~!と、テレビ局の人が叫びながら捜していたものの、
すでに、どこかへと飛んで消えた後でした。

オシドリも、数年前に1羽だけ見たことがありますが、
仲間がいなくて退屈そうで、半月ほどで姿を消しました。
足環がついているのは調査のためか、飼育されていたものが逃げたのだと思います。
嘴を体に突き刺して寝ているのは、頭が大きくて重たいからかもしれません。



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■■■ 2014.1.17 ■■■
#095 ありがたい花


ヤツデは、不思議な花を咲かせます。
よく目立つ5本の雄しべは、触手のように見えて、
まるで、深海にいる生き物のようです。
黄色いところの真ん中には、雌しべがあり、
ちいさいながら花びらが、フリルのようについています。
美しいかのどうかは、やや微妙です。

この季節に、受粉してくれる虫がいるのかと思いきや、
ハエやアブを中心に、意外に賑わいを見せています。
冬でも活動する虫には、ありがたい存在かもしれません。



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■■■ 2014.1.19 ■■■
#096 真知子巻き


鵜には、ウミウとカワウがいます。
よく似ているので見分けがつきにくいのですが、こちらは後者です。
広い分類では、ペリカンの仲間で、
羽を広げた姿を見ると、なるほどと思います。

鵜というと、長い嘴の横顔を想像しますが、
正面から見ると、意外に丸顔です。
繁殖期であるこの季節には頭が白くなり、真知子巻きのようにも見えます。
ジェルで固めたように毛がピンとしているのも、なかなかお洒落です。
人間界にも、このような貴婦人がいるかもしれません。



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■■■ 2014.1.21 ■■■
#097 暖かな色


おととい、初雪の予報が出ていました。
普段は見ることができない、非日常的な景色に出会えるので、
楽しみにして早起きをしたのですが、完全に空振りでした。
期待していたのと違う天候の場合は、失望感が半端ではないです。

昨年は、この時期によく降りました。
その時に印象的なのは、クチナシの実かもしれません。
栗きんとんや沢庵に使われるほど、強い着色作用があるので、
果汁がしみ出して、かき氷にシロップをかけたようです。
白い世界にある橙色は、より暖かさを感じます。



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■■■ 2014.1.23 ■■■
#098 空飛ぶ宝石


空を飛ぶ宝石とも呼ばれる人気者、カワセミです。
ゆらゆらと風に揺れながら、枯れ草で静止をしています。

カラスのことが気になるのか、時々空のほうを確認しながら、
魚を見つけたようで、池に飛び込むと、
水面すれすれのところを、一目散に消えました。

このあたりでは、以前は見かけることはありませんでした。
環境に合わせて、汚れた水にも適応をしているのか、
それとも、最近は水質が改善をされたのかもしれません。


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■■■ 2014.1.25 ■■■
#099 鴨のいない風景


広々とした池を、1羽だけで泳いでいます。
ここにも、以前は多くの水鳥が来ましたが、
最近は激減して、今年は数えられるほどです。

餌やりを禁止にした影響が、大きいように思います。
人間と同じ食べ物を与えるのは、よくないことかもしれませんが、
生き物も賢いので、何もくれないところには来なくなります。

この季節は、太陽の光が弱いと寒々とします。
動いているものが少ないと、一層の寂しさを感じます。



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■■■ 2014.1.27 ■■■
#100 蝋細工のような花


冬に咲く花には、黄色いものが多くあります。
フクジュソウやツワブキ、レンギョウ、
そして、ロウバイもそのひとつです。

蠟梅の名前の由来は、花が蝋のようで梅に似ているからとか、
旧暦で12月を意味する臘月(ろうげつ)からきているなど、諸説があります。

よく見かけるのは、花全体が黄色いソシンロウバイで、
近くのお寺で咲いているのは、中心が赤いワロウバイです。
少し色があるほうが、より素敵に感じます。



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