晴れ、ときどき更新



■■■ 2013.12.19 ■■■
#081 いないと寂しい


今年はイナゴが少なくて、姿を消すのも早いような気がします。
それで困ることはないのですが、いなければいないで寂しいものです。

ひとくちにイナゴといえども、いろいろな種類がいます。
翅が短いコバネイナゴや、胴体よりも長いハネナガイナゴ。
そして、茶色のツチイナゴなどが見られます。

これは、コバネイナゴのようです。
ショウブの葉を自分の形にくり抜いて、きれいに食べています。
片方の脚がありませんが、元気に生き抜いて欲しいものです。



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■■■ 2013.12.21 ■■■
#082 これも毒


秋から冬にかけて、いろいろな実が色づきます。
似たものが多いので、種類を見分けるのが大変です。

これは、鵯上戸という植物です。
上戸はウエトではなくて、ジョウゴ。
鵯(ヒヨドリ)がよく食べるという意味ですが、毒があります。

鳥たちは、ある程度の耐性があるのか、
あるいは、抜けてから口にしているのかもしれません。
鳥も馬鹿ではありませんから、生きていくのに必要な能力なのだと思います。



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■■■ 2013.12.23 ■■■
#
083 なにをしてるんですか

地面に降りた霜を写していると、背後に気配を感じます。
ファインダーから目を離して、顔を上げると、
なにしてるんですかぁという感じで、そばに来ていたのは、
スズメくらいのちいさな鳥、アオジです。

アオジは漂鳥で、冬になると山から平地に移動します。
好奇心が旺盛で、触れそうなところまで来ることもあるのです。
たまたまマクロレンズで撮影をしていたので、ピントが合いましたが、
普通のレンズならば、近すぎてピンボケになる距離です。
これほど近くで見つめられたら、焼き鳥が食べられなくなります。



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■■■ 2013.12.25 ■■■
#084 残り紅葉


紅葉の季節は、もう終わりですが、
いつも、年末まで色づいているイロハモミジの木があります。
今年もまた、美しく真紅に染まりました。

紅葉に、柔らかな冬の日が射しています。
すぐに光の状態が変わるので、撮影は手早くしないといけません。
ファインダーを覗いていると、太陽が動いていることを実感します。
地動説が正しいので、実際にはこちらが動いているのですが。

目で見て綺麗なものは、写真にするのが難しいのです。



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■■■ 2013.12.27 ■■■
#085 朝のダバダ


日の出の頃に、池のほとりを散策しました。
朝の空気は凛として、とても気持ちがよくて、
寒さも加わると、さらにきりりと引き締まる感じです。
歩くのは早朝に限ると、この時ばかりは思います。

冬の楽しみは、温かい缶コーヒーです。
ベンチに腰掛けて、池を眺めながら飲んでいると、
いつも、ある曲が脳裏をよぎります。
ダバダァ~♪
そのような自分は、古い人間です。



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■■■ 2013.12.29 ■■■
#086 カルガモ


赤いピラカンサの実が、水面を彩ります。
その中で、カルガモが気持ちよさそうに水浴びをしていました。
羽毛があるとはいえ、寒くはないのかなと。
震えている水鳥は、一度も見たことがありません。

カルガモは嘴の先が黄色いので、すぐに見分けがつきます。
冬になり、池の中で食べるものが少なくなると、
のこのこと陸に上がり、人の足元で何やら食べています。
池に棲みついているので、慣れてはいるのですが、
悪い言い方をすれば、やや図々しく感じます。



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■■■ 2013.12.31 ■■■
#087 これは寒椿


3年ほど前の大晦日は、なぜか暖かく、
まだカマキリがいて、もう梅が咲いていたのですが、
今年はさすがに、そのようなことはありません。

冬景色の中で、赤い椿はよく目立ちます。
#062で、椿の花はぽとりと落ちると書きましたが、
カンツバキはサザンカとの交配種で、花びらは1枚ずつ散ります。
つまり、地面の落椿を見ることができるのはカンツバキではなく、
ほとんどが、ヤブツバキということになります。
似て非なるものが多くて、自然界は厄介です。



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■■■ 2014.1.2 ■■■
#088 栴檀は白檀


栴檀(センダン)は双葉より芳し、という諺があります。
その栴檀は、白檀(ビャクダン)という名前の別の植物のことで、
白檀も栴檀と呼ばれることがあるので、そのようになりました。

この栴檀の写真は、3年前に写したものです。
たくさんの白い実が、夕陽に照らされています。
しかし、この木は半分ほどの大きさになりました。
強い台風で、太い幹が折れたのです。
ちいさくはなりましたが、今年もきちんと実がつきました。
冬の間、ヒヨドリの大切な食糧になります。



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■■■ 2014.1.4 ■■■
#089 黄色い手袋

池にいる鷺のうち、よく姿を見るのは、
#050でご紹介したゴイサギ、そしてアオサギとコサギです。

コサギやチュウサギ、ダイサギなどは全身が白くて、
一般には、すべてシラサギと呼ばれます。
その3種類のうちコサギだけは指が黄色いので、すぐに見分けがつきます。
鷺といえば、静かに待ちながら魚を狙うイメージがありますが、
コサギは池の中の落ち葉を、せわしなく脚でかき回しながら、
驚いて出てきた小魚やエビ、ザリガニを食べます。
まさに漁をしているようで、見ていて楽しいのです。



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■■■ 2014.1.7 ■■■
#090 冬枯れ


散歩をしていても、発見の少ない季節になりました。
注意力が足りないと言われれば、そうなのかもしれませんが、
基本的にぼんやりしながら歩いているので、仕方がないのです。

そもそも、歩いている人が少ないのです。
お年寄りは、寒さで体が痛むこともあるのかもしれません。
公園のベンチは、いつも空いています。

池には木が繁る小島があり、鳥が棲んでいます。
茶色に枯れた葉が、夕陽に輝いていました。



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