晴れ、ときどき更新



■■■ 2013.11.7
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#061 いました

カイツブリの巣に、なんとヒナが産まれました。
卵がないと思い込んでいたのは、葉で隠されていたからか、
あるいは、こちらがアンポンタンなせいです。
いくらなんでも、空の巣を温める馬鹿はおりません。
大変、失礼をいたしました。

カイツブリはハトよりも小さいので、ヒナの大きさがおわかりいただけるかと思います。
1羽だけなので、両親からの愛情や餌は独り占めです。
一生懸命に泳ぐ姿は、なんとも微笑ましいですし、
親の背中に乗るところは可愛くて、食べてしまいたくなります。


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■■■ 2013.11.9 ■■■
#062 サンサカ

サザンカとツバキを見分けるのは、たぶん宋兄弟を言い当てるくらい難しいです。
秋から冬にかけて咲くのがサザンカで、冬から春に咲くのがツバキ、
葉のまわりがギザギザなのがサザンカで、つるりとしているのがツバキ、
というのが、一般的な見分けるポイントなのですが、
必ずしもそうではない、変わり種もあります。
花びらが1枚ずつはらりと散るのがサザンカで、花ごとぽとりと落ちるのがツバキ、
というのが、一番わかりやすいのかもしれません。

サザンカは漢字では山茶花と書き、そのまま読むとサンサカになりますが、
それが、いつの間にかサザンカに変化をしたのだそうです。


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■■■ 2013.11.11 ■■■
#063 中禅寺湖ですか

池のほとりにいると、初老の男性が歩いてきて、
中禅寺湖みたいな景色だ、と呟きました。

一瞬、えっ?と我が耳を疑いました。
この池を見て、底なし沼を想像したことはありますが、
中禅寺湖など、考えたこともありません。
いくらなんでも、褒め過ぎです。
どこをどう見ればそのように思えるのか、まるでわかりません。
あたりにいる女性に、むやみやたらと、
あなたはクレオパトラのようだ、と言うようなものです。


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■■■ 2013.11.13 ■■■
#064 毒のある実

天気予報では晴れでしたが、起きてみると曇天です。
少し寒いのですが、それでも散歩に出かけます。
この秋、初めてのウインドブレーカーを着ました。

スズランの実は美味しそうですが、毒があるので食べることはできません。
しばらく前までは赤が強く出ていましたが、いまは萎びて橙色です。

太陽が出ていないので、シャッタースピードは遅くなりますが、
幸いなことに無風なので、被写体ぶれはしません。
手ぶれには気をつけて、息を少し吐いて撮りました。


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■■■ 2013.11.15 ■■■
#065 ようやくはじまる

ここしばらくは、寒い日が続きましたが、
基本的には、やはり温暖化をしている感じがします。

紅葉が始まるのも、年々遅くなるようです。
最近では、年が明けても見ることができますが、
赤い葉は年内に散らないと、新しい年を迎えた気がしません。

今年もまた、カツラの木が色づき始めました。
いろいろな葉が、一斉に赤や黄色に変わります。
散歩をするごとに、新しい発見がある季節です。


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■■■ 2013.11.17 ■■■
#066 夕暮れの池で

夕暮れの池のほとりに、アオイトトンボがいました。
寒さに強いのか、11月でも時々見かけます。
イトトンボは、翅を閉じて止まるものが多いのかもしれませんが、
この種類は、いつも広げているような気がします。
近づいても逃げないので、撮りやすくてありがたいです。

この植物は、たぶんヤナギタデです。
辛みがあり、赤い双葉は刺身のツマとして使われます。
この辛い葉を、わざわざ食べる虫がいることから、
蓼食う虫も好き好き、という諺ができたようです。


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■■■ 2013.11.19 ■■■
#067 なくなりませんように

カラスウリの実が、赤く熟しました。
若いうちは青くて縞模様があり、ウリボウとも呼ばれます。
イノシシの子供も、ウリボウですが、
ウリのような形で、やはり縞があるからだそうです。
色づいた実は目立つので、誰かに採られてしまうことが多くて、
持ち帰りたくなる気持ちも、わからなくはないものの、
撮影をする立場からすると、なくなると悲しいのです。

カラスウリの花は、夜にならないと咲きません。
日が暮れるとともに家に帰る小学生のような自分は、見たことがありません


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■■■ 2013.11.21 ■■■
#068 わくわくしながら

寒い日もありましたが、長続きはしません。
昨年は、ついに本格的なコートを着ることなく、
ハーフコートだけで、ひと冬を過ごしてしまいました。
今年もまた、そのようになるとよいのですが。

以前ならば紅葉しているはずの木が、まだ青々としていると、
なんだか、拍子抜けをしてしまいます。
しかし、考えようでは楽しみが増えたということかもしれません。
どのくらいまで色づいているのだろうかと、想像をしながら歩くのも、
わくわくして、楽しいものです。


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■■■ 2013.11.23 ■■■
#069 ぐるんぐるん

これは、アオツヅラフジです。
秋になると、7ミリくらいの実がつきます。
藪に生えていて、地味な色なので、
すたすた歩いていると、気がつかないかもしれません。

弾力があり、強そうなツルですが、
その昔は太いものを編んで、まさに葛籠(つづら)にしていました。

それにしても、このぐるんぐるんは凄いです。
絡みついた相手が、先に枯れたのかもしれません。


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■■■ 2013.11.25 ■■■
#070 蛙の手

オオモミジの葉が黄色く変わり、秋の装いになりました。
プロペラのような形の種は、風を受けて遠くまで飛ぶことができます。

カエデとモミジは、似て非なる感じがしますが、
カエデと呼ばれるものはカエデ、モミジというものはモミジで、
なんとなくの境界線はありますが、厳密な区分けはないようです。
どちらもカエデ科で、モミジ科というものはありません。

カエデという名前は、蛙の手に似ているのが語源なのだそうです。
ということは、昔の人はカエデよりも蛙を先に認識をしていたのかもしれません。


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