晴れ、ときどき更新



■■■ 2013.10.16 ■■■
#051 台風が来ますが

カイツブリが、やたらと目立つところに巣を作りました。
あたりが気になるのか、いつもまわりを警戒しています。
カルガモのカップルが通り過ぎましたが、お互いに気にしないようです。
ご近所さんで、顔見知りなのかもしれません。

雄と雌が交代で卵を温めますが、相方の帰りが遅いとイライラして巣の上で立ち上がり、
待ちきれない時は卵を葉で隠してから、近くを少し泳いでみたりします。

10年に一度という大型の台風が、これから上陸しますが、
このカイツブリの夫婦は、卵を守ることができるのかどうか心配です。



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■■■ 2013.10.19 ■■■
#052 不人気な赤い実

秋になると、いろいろな実が色づき始めます。
まずご紹介をするのは、よく見かけるイイギリです。

桐に似ている葉でご飯を包んだことが、名前の由来とされています。
たくさん実るので、いかにも鳥に喜ばれそうですが、
それほど好まれている様子もなく、意外と不人気かもしれません。
冬になり食べ物がなくなると、ヒヨドリがしぶしぶつついている感じもします。
しかし、秋のうちにひとつ残らず消えている時もあるので、
その年により、美味しさが違うのかもしれません。
これからどのようになるのか、楽しみに観察をしたいと思います。



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■■■ 2013.10.21 ■■■
#053 可愛いVサイン

かなりの雨なので、カイツブリの様子を見に行きました。
巣は無事にありましたが、卵がひとつしかありません。
おまけに池の水位が上がり、床上浸水です。
運んだ枝や草を土嚢のように積んで、夫婦で必死に守ろうとしていました。
可哀想ですが、これも自然の摂理かもしれません。

ちいさくても目立つ鮮やか黄色は、ツノマタタケというキノコのようです。
5ミリほどの大きさで、ハートのようにもVサインにも見えます。
土砂降りで歩くと、靴の中が気持ちが悪いのですが、
晴れの日とはまた違う、いろいろな発見があります。



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■■■ 2013.10.23 ■■■
#054 個性的なデザイン

秋になると、ジョロウグモの巣を見るようになります。
その昔は身分の高い女性は上臈(じょうろう)と呼ばれ、艶やかな着物姿をしていたので、
赤と黄色の派手な蜘蛛を上臈蜘蛛と名付けたのが、女郎蜘蛛の由来のようです。
しかし、女郎というのは遊女のことなので、
なぜ上臈から変化をしたのか、そのあたりは不思議な気もします。

自然界には多くの芸術家が棲んでいて、蜘蛛もその仲間です。
綺麗な同心円の巣を作りますが、そうではないものもあります。
この写真のものは、千鳥足の状態でつくられたのかもしれません。
これはこれで、個性的なデザインです。



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■■■ 2013.10.25 ■■■
#055 河骨

池のところどころで、コウホネが見られます。
初夏から秋にかけてが、通常は開花期のはずなのに、
この池では、いつも咲いているようです。

漢字では、河骨と書きます。
根の部分が、骨のようだからだそうです。
見た目の通り、スイレンの仲間で、
面白いのは、花だけが水面に出ていることがあり、
ちいさくても派手なので、すぐにわかります。
黄色い部分は、萼が変化をしたものです。



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■■■ 2013.10.27 ■■■
#056 暖かい国から

秋が深まるにつれて、虫の姿を見かけなくなります。
それでもよく飛んでいるのが、ツマグロヒョウモンです。
翅の端が黒いのでツマグロ、豹柄なのでヒョウモン。
なんとも分かりやすい、よい名前かもしれません。

インドや東南アジアなど、暖かいところを好み、
以前は、西日本を中心に生息をしていたようですが、
温暖化の影響か、最近は東京にも普通にいます。
気候の変化により、見たことのない蝶に出会えるのは嬉しいのですが、
そう単純に、喜んでばかりいてはいけないのかもしれません。



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■■■ 2013.10.29 ■■■
#057 拳のオブジェ

コブシの木の下に、実が落ちていました。
#004でもご紹介をした通り、純白の花が咲くイメージがありますが、
かなり立派な実がつくことは、意外と知られていないようです。

拳のような実の形が、名前の由来です。
この写真のものは、すでに赤い種が見えていますが、
割れる前のほうが、より似ているかもしれません。

しばらく部屋でそのままにしておいたら、かなり皺が出てきました。
オブジェのようで、なかなかよい感じです。



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■■■ 2013.11.1 ■■■
#058 金黒羽白

先日、オナガガモが池に来ましたが、
今週は、キンクロハジロのカップルを見ました。
冬になると北から訪れる、やや小柄なカモの仲間です。
可愛いのですが、目が金色で怖いです。
体が黒くて羽が白いので、そのような名前がつきました。
命名のされ方が、#056のツマグロヒョウモン的です。

カイツブリの巣には、卵はもうひとつもありません。
台風で流されたのか、カラスに盗られたのか。
空の状態でも、親鳥は巣の上にいました。



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■■■ 2013.11.3 ■■■
#059 どのような子供が

橙色のテントウムシが、黒いほうにプロポーズをしています。
違う種類に見えますが、どちらも同じ種類です。

ナミテントウには、黒地に橙色の紋があるものと、
その逆に橙色の地に黒い斑点のものと、大きく分けて2パターンがあります。
このカップルの子供に、メンデルの法則が適用されるのかどうかは知りませんが、
どのような模様の子供になるのか、気になります。

普通に見かけるので並テントウなのですが、定食みたいな名前です。
人間ならば、凡人と呼ばれているようなものかもしれません。



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■■■ 2013.11.5 ■■■
#060 臭いハサミ

お金でも落ちていないかと、下を見て歩いているせいか、
雨上がりには、よくキノコを見つけます。
我が家の近くには、いかにも毒キノコという派手なものはないのですが、
このあたりは景気が悪くてじめじめしているせいか、種類は多いのかもしれません。

マニキュアをした人差し指と中指のようにも見えますが、カニノツメというキノコです。
色も形も、確かに蟹のハサミに似ています。
かなりの悪臭がするらしいのですが、撮る時に顔を近づけても感じません。
最近は風邪気味で、気分がいまひとつですが、
この時ばかりは、鼻詰まりをしていて幸いでした。



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