晴れ、ときどき更新



■■■ 2013.8.28 ■■■
#031 美しい摂理

ごく普通に見かけるヨメナの花に、スジグロチョウがいました。
しかし、様子が少しおかしいです。
ゆらゆらと揺れるだけで、飛ぶ気配がありません。
よく見ると、向こう側にハナグモの脚が見えます。

待ち伏せをしていて、見事に捕えたようです。
動かずにいるだけで、食べる物にありつけるのだろうかと懐疑的でいたものの、
自分よりも遥かに大きい獲物を仕留めたところに、初めて遭遇をしました。
蝶が可哀想ですが、その姿は美しくすらあります。
すべては、自然の摂理なのかもしれません。



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■■■ 2013.8.30 ■■■
#032 できれば夜は

最近は静かになりましたが、しばらく前までは蝉が大合唱をしていました。
このあたりは、アブラゼミが圧倒的な与党ですが、
開発が進んだせいか、最近は都会派のミンミンゼミも勢力を拡大して、
与野党入り乱れたねじれ国会状態で、以前よりも騒がしくなりました。
我々国民は、大変に迷惑をしております。

夜も街灯の下で鳴くので、完全に寝不足です。
昆虫の世界にも労働基準監督署があれば、長時間労働で指導をされなければなりません。
地上で生きている時間が少ないので、わからなくはないものの、
午前0時以降は静かにしていただくことを、切に願います。



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■■■ 2013.9.1 ■■■
#033 鬼と小鬼

家の近くでは、オニユリとコオニユリの両方が咲きます。
その名の通り、コオニはひと回りちいさくて、
どちらも、くるんと巻いた花びらが特徴です。
よく似ているために、区別がつきにくいものの、
オニには、葉の付け根に黒い玉ができますが、
コオニには、それがありません。

池のほとりには、湿り気のある場所を好むコオニユリが育ちます。
一輪だけの状態は、初めて見ました。
両者ともに花の時期は終わり、もう秋が近いようです。



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■■■ 2013.9.4 ■■■
#034 金の水引

小雨が降る中、キンミズヒキが咲いていました。
ミズヒキといえば赤、ギンミズヒキは白い花を咲かせます。

キンミズヒキは両者とは違い、やや大ぶりの黄色です。
それもそのはずで、ミズヒキとギンミズヒキはタデ科で、
キンミズヒキはバラ科のため、名前は似ていても種類が違います。

ホソミイトトンボが、翅を休めています。
雨の日に、なぜ濡れるような場所にいるのか不思議です。
綺麗に咲いた花に、つい誘われたのかもしれません。



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■■■ 2013.9.6 ■■■
#035 世界にひとつだけ

シュウメイギクが咲くと、夏の終わりを感じます。
名前とは違い、アネモネの仲間ですが、
八重咲きのものは、菊のように見えるからかもしれません。
英語名はジャパニーズ・アネモネですが、原産地は日本ではなくて、
花びらのような部分は、萼が変化をしたものだという、
とにかく、いろいろとややこしい植物です。

品種ごとに大きさが不揃いで、形も歪んでいて、
ひとつずつに個性があり、それはそれで美しく感じます。
まさに、世界でひとつだけの花です。



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■■■ 2013.9.9 ■■■
#036 上層階で雨宿り

雨が降ると地面の色が変わり、植物の緑も鮮やかになります。
非日常感がして、散歩がより楽しくなるのです。

秋雨前線が南下をして、ぽつりぽつりと降り始めたものの、
予定通りに、カメラを手に出かけました。
雨の中を飛んでいる虫もいますが、人間でも雨粒を感じるので、
ちいさな体に当たると、かなりの衝撃があるかもしれません。

大きな葉の下で、ヤマトシジミが雨宿りをしています。
なんだか、マンションの上層階にいるようです。



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■■■ 2013.9.11 ■■■
#037 早朝からわいわい

朝は空気が清々しくて、人も少なくて静かだろうと思い、
早起きをして、カメラを手に出かけました。

太陽が昇る前で、あたりはまだ薄暗く、
池のほとりは不用心かと思いましたが、とんでもなくて、
かなりのお年寄りが、すでに歩いています。

明るくなると、ジョギングや犬の散歩も加わり、
昼間よりも、むしろ賑やかな感じです。
あちらこちらで、おはようございますという声が聞こえます。



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■■■ 2013.9.13 ■■■
#038 水紋

いつも散歩をする公園が、全国ネットのテレビに出ていました。
このところ大雨のニュースなど、近所がよく取り上げられています。
番組の内容は、池に棲みついた外来種についてでした。

ヨシノボリという、力士のような名前のハゼがいて、
子供の頃は自由研究をしていたのですが、最近はとんと見かけなくなりました。
ブラックバスやブルーギルなど、獰猛な外来の魚に食べられたようです。
外国の勢力が強まるのは、大相撲の世界と同じかもしれません。

誰かが水面で呼吸をしたのか、綺麗な同心円ができていました。



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■■■ 2013.9.15 ■■■
#039 減少するカマキリ

おととしあたりから、カマキリの数が減少をしている気がします。
カマキリ街道と勝手に名前をつけた場所では、かつてはよく出会えたものの、
そこでさえも、今年は見かけないのです。

公園が整備をされたことも、その一因かもしれません。
夏に伸びた草木は、秋になると剪定をして切られますが、
卵がついた枝も、一緒に刈り取られてしまうようです。

カマキリの顔は、少し怖いですが、
表情が感じられることもあり、撮影をしていて楽しくもあります。



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■■■ 2013.9.17 ■■■
#040 ほうほうのてい

台風で風が強くなる前に、池まで散歩をすることにしました。
出かけた時は小雨でしたが、着く頃には土砂降りです。
これほどの雨の中、馬鹿者は自分ひとりかと思いきや、
同類はどこでも見つかるもので、ちらりほらりといます。
しかし、その人たちは撮影をしているわけではありません。
余計なお世話ですが、歩いている理由をお伺いしたいです。

雨脚が激しくて、水面がスリガラスのようです。
しばらくすると遠くの空が明るくなり、ようやく少し弱まります。
その間を利用して、ほうほうのていで家に帰りました。



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