晴れ、ときどき更新



■■■ 2013.7.29 ■■■
#021 渦巻をつくる芸術家

芸術家だなあと感心をする生き物が、自然界にはたくさんいます。
ウズグモも、そのひとりです。

名前の通り、直径2センチ程度の渦巻型の巣をこしらえて、
それを水平に張り、自分は裏側に潜んでいるのです。
第一の目的は、身を隠すためではないかと思います。

この巣の機能が、どのくらい優れているのかは、
獲物を捕えているところを見たことがないので、よくわかりません。
しかし、面白くて美しいことは確かです。



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■■■ 2013.7.31 ■■■
#022 まさに極楽浄土

お寺に行くと、蓮の花が咲いていました。
しかし、すでに少し萎れています。

クマバチが、その中に埋もれていました。
たぶん、花粉を集めているのです。
雄しべに腰を沈めて、そのまま動かずにいます。

人間でいうと、温泉に浸かる感じで、
これくらい大きければ、のんびりとできそうです。
極楽浄土にいるような、幸せな気分に違いありません。



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■■■ 2013.8.5 ■■■
#023 早起きは得か

仕事の早起きは苦手ですが、休日はすぐに目が覚めます。
根本的に、怠け者なのかもしれません。

早朝の公園へ、カメラとともに出かけました。
寝ている虫もいますし、閉じている花も多くて、
自然を撮るには、必ずしも三文の得ではないようですが、
風が弱いことが多いので、撮影はしやすいように思います。

家に帰る頃には、ヒオウギが咲いていました。
その種子は射干玉(ぬばたま)と呼ばれて、和歌の枕詞です。



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■■■ 2013.8.9 ■■■
#024 絶対に舐めない

子供の頃によく見たのは、アカトンボとシオカラトンボです。
アカトンボは、どちらかというと動きがのんびりで、
飛んでいるところを、素手で捕まえたことがあります。
シオカラトンボは、さすがにそのようなわけにはいきません。

名前の由来は、食べ物とは関係がなくて、
本当かどうか知りませんが、舐めると塩辛いからという説もあるようです。
自分は口にしたことがないですし、今後もする予定はありません。

背景の明るい反射は、水面の輝きです。



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■■■ 2013.8.13 ■■■
#025 かなしい蛇

昔から、カナヘビにはよく遊んでもらいました。
ヘビといえども、手も足もあるトカゲの仲間で、
我が家の近くでは、ごく普通に見かけますが、
東京では、準絶滅危惧種に指定をされているようです。

名前の由来は、金属のような色をしているからとか、
古語の愛(かな)しいからきているなど、いろいろな説があります。

茂みの間から、5センチくらいのちいさい子が顔を出しました。
くりくりとした眼が、なかなか可愛いのです。



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■■■ 2013.8.15 ■■■
#026 夏にいるカモ

冬の間、池にはいろいろなカモが来ますが、
夏にいるのは、留鳥のカルガモだけです。

ここには猫やカラスが多くて、蛇や雷魚までいるので、
繁殖をするには、あまり適していないのかもしれません。
卵から孵化しても、見るたびに徐々にいなくなります。
それでも、健気に子育てをしている姿を見ると、
もう少し安全なところで暮らせばよいのに、と思うのです。

そういえば、今年は雛を見かけませんでした。



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■■■ 2013.8.18 ■■■
#027 お出かけ日和

このところ、厳しい日射しが続いています。
体温よりも気温のほうが高いことも、めずらしくはありません。
自分は暑さには強いのですが、モグラと同様に直射日光は苦手なので、
日焼け止めと虫除けを塗り、木陰を探しながら歩いています。
この陽気では、さすがに虫たちの姿も少ないようです。
やはり、涼しいところで休んでいるのかもしれません。

テレビのニュースでは、気象予報士が、
非常に暑いことを除いてはお出かけ日和です、と話していました。
ということは、お出かけ日和ではないと思います。



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■■■ 2013.8.21 ■■■
#028 口笛を吹くお地蔵さま

ある日、お地蔵さまの顔を見ると、
なんとなく、様子がおかしい気がします。
よく見ると、口笛を吹いているような感じです。

口のところに、ドロバチが巣をこしらえていました。
凹み具合いがよいか、雨がかからないとか、
たぶん、巣作りに適した場所なのだと思います。

穴が開いているということは、すでに巣立ちをしています。
仏様に守られながら成長をしたなんて、幸せです。



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■■■ 2013.8.23 ■■■

#029 愛のカタチ


連結をしたモノサシトンボが、ふわりふわりと飛んできました。
どこかに止まるのかなと、目を離さずに見ていると、
池の上の草に、ついと止まりました。

しばらくすると、下にいる雌が体を振り始めます。
そして、何回か大きく前後運動をした後で、
勢いをつけて、エイヤとお尻を持ち上げて、
見事なハートの形になり、ついに結ばれました。
もちろん、トンボはハートであることなどは意識をしていません。
自然というものは、本当に不思議です。



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■■■ 2013.8.26 ■■■
#030 歩くエメラルド

朝起きたら、予報通りの雨です。
早速、そそくさと散歩に出かけました。

傘を持たないといけないとか、速いシャッタースピードが使えないなど、
撮影はしにくいのですが、のんびりとした気分で撮れば大丈夫です。
雨の日はいつもと違う光景に出会えて、嬉しいこともあります。

コガネムシの仲間のアオドウガネが、エメラルドのように輝いています。
濡れては大変とばかりに、一心不乱に歩いていました。
雨宿りができる場所まで、無事にたどり着ければよいのですが。



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