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#2191 鼻で気づく秋
このところ、最高気温が20℃を下回るようになりました。
ほんの少し前までは、エアコンで冷房を入れていたのに、
寒がりの自分は、早くも温風ヒーターを使い始めています。
キンモクセイが咲くと、目よりもまず鼻が気づきます
強烈で印象的な香りは、その昔から芳香剤の定番なので、
トイレの匂いとして覚えられることもあり、少々可哀そうです。
橙色の花はちいさくて、近くで見るとそれほど冴えませんが、
やや離れたところから眺めると、満開感があり素敵です。

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#2192 鳥が来る頃
越冬をするために、カモの先遣隊が姿を現しました。
気温の高い日が続いたせいか、昨年よりもやや遅い感じです。
それとともに、サギたちも増えてきて、
秋が深まるにつれて、このあたりも徐々に賑やかになります。
年が明けると、あちらこちらで子育てが始まりそうです。
水中の倒木に降りるつもりで、コサギが飛んで来たものの、
間違えて池に落ちてしまい、泳げないのであたふたとしています。
ゴイサギの幼鳥が、あれまあというような顔で見ていました。

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#2193 もうじき越冬
10月上旬までは、トンボやセミを見かけましたが、
いまはほとんどいなくなり、さすがに鳴き声は聞こえません。
季節は冬に向けて、一気に動いているようです。
萎れかけたヒマワリに、キタテハがいました。
夏型と呼ばれるものは、翅の周囲の黒が濃い目ですが、
越冬をする秋型は、このように柔らかな色彩をしています。
いまの時期は、最高気温が20℃そこそこしかありません。
太陽の光を一杯に浴びて、体を暖めていました。

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#2194 売り切れ御免
植物の実のつき方が、やはり今年はよくない感じです。
猛暑の影響も、ひとつはある気がするものの、
どちらかというと、梅雨以降の雨不足が主因だと思います。
クマたちが、続々と山から下りて来るのは、
あちらこちらで、同じ状況なのかもしれません。
シダレヤナギに負けじと、トキワサンザシが成長をしました。
赤くて美味しそうなのに、鳥たちはそれほど好まないようです。
年が明けても、食べられずに残されていることもありますが、
この冬は食糧難で、早くに売り切れるかもしれません。

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#2195 意外にフォトジェニック
カメムシは好かれる要素がほぼなくて、臭いイメージしかないので、
一般的な人気は、ほとんどゼロに等しいと思われますが、
独特な美しさがあるものもいて、個人的には嫌いではありません。
成虫で越冬をする種類も多く、晩秋になるまでよく見かけます。
そのひとつのヒメホシカメムシは、2センチないくらいの大きさで、
渋めのピンク系の赤に、目玉のような黒い丸が特徴です。
用心深いのか、こちらに気がつくとそわそわし始めて、
ほどなく飛んで逃げてしまうため、手早く写すようにしています。

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#2196 水鏡
夏が過ぎると、秋雨前線による天候不順な時期があり、
その後には、天高く馬肥ゆる秋晴れが楽しめるはずですが、
近年は夏がやたらと長くて、秋が短いように感じます。
池のほとりの木々が、少しずつ色づき始めて、
メタセコイアやラクウショウの葉は、これから橙色へと変わります。
風がなくて穏やかなので、綺麗な水鏡ができました。
このウェブサイトの第1回の写真も、ここで写しています。
飽きることなく、同じ場所を撮り歩いているのです。

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#2197 ハイブリッド
冬になると訪れるマガモと、国内に棲み続けるカルガモ。
その間にできた子供は、通称マルガモとも呼ばれています。
両者の交雑種なのかは、遠目では見分けがつきにくいものの、
黄色い嘴に混じる黒い部分で、ほぼ判別が可能です。
春になり気温が上がると、北へ向かうのかといえば、
自分が見た限りでは、生まれた場所で一生を暮らすようです。
日本で卵から育つと、留鳥である母親がそばにいますし、
最初の夏を乗り越えれば、暑さも気にならなくて、
どこかに行こうという考えが、起きないのかもしれません。

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#2198 秋の色
フジバカマという名前は、いかにも和風な感じがします。
奈良時代に薬草として、中国からもたらされたようですが、
そのくらい古ければ、在来種の扱いでよいのかもしれません。
ちいさな筒状の花が5つ集まり、さらにそれが大きな塊になります。
ニョロニョロと出ているものは、雌しべの先端です。
キタキチョウが、蜜を吸いに来ました。
翅が丈夫なのか、ぼろぼろなものを見たことがありません。
もう少し気温が下がると、草木の根元で冬眠に入ります。

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#2199 たくさん食べて
カラスウリの実を、あちらこちらで見かけますが、
今年はやはり、全体的に小ぶりなようです。
トホシテントウの幼虫が、皮をがりがりと食べていました。
全身を覆うように、たくさんの黒い棘が生えています。
相手を刺すわけではなく、毒が出たりもしませんが、
外敵から守るバリケードとしては、そこそこ役に立ちそうです。
秋のうちに栄養をつけると、このままの姿で冬を越して、
来年の春になると、蛹から成虫になります。

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#2200 遠路遙々
ジョウビタキは、暑い夏は中国や朝鮮半島で暮らして、
寒くなると、日本に来て過ごします。
冬から春にかけて毎年この場所に縄張りを作りますが、
いつも同じ個体なのかは、いまひとつわかりません。
遙か海を渡り、ピンポイントでかつていたところに戻るのは、
現実的には、かなり大変なことのように思います。
橙色の体に白い頭をしているのは雄で、雌はやや地味な姿です。
人間をあまり怖がらないのか、意外に近づいてくれたりします。

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