ハンゲショウは葉が部分的に白いので、漢字では半化粧と書きますが、
季節の変わり目を表す雑節に、半夏生(はんげしょう)というのがあり、
その頃に咲くので、半夏生とも呼ばれます。
半夏という言葉は、同じ頃に花をつける別の植物にも使われていて、
そのうちのひとつであるオオハンゲを、#514でご紹介をしています。
どちらにも半夏とついているのが、ややこしいのですが、
こちらのハンゲショウは、まさに半分だけ白粉をつけたようなので、
半夏生よりも半化粧というほうが、より相応しいように思います。
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#714 トンボもつらいよ
ウチワヤンマを、よく見かけるようになりました。
見晴らしのよい場所にいるので、撮りやすいトンボです。
枯れ枝にしがみついて、逆立ちをしています。
太陽にお尻を向けて、直射日光が当たる面積を少なくすることで、
熱を受けないようにして、暑さをしのいでいるようです。
強烈な日射しの下で、かなり無理な格好をしています。
のんびりと、日陰にいれば楽なはずですが、
縄張りを守るために、この場を離れられないのかもしれません。
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#715 大暑
7月23日は二十四節気のひとつ、大暑です。
このところの連日、35度くらいまで気温が上昇して、
蛇口をひねると、水ではなくてお湯のようなものが出ます。
以前にも書きましたが、暑さはあまり気にならないのですが、
正確にいえば、鈍感なだけなのかもしれません。
バス停で待つ間、すべての人が日陰に逃げ込んでいるのに、
ひとりだけ太陽の光を浴びて、それが気持ちよいくらいです。
しかし夜になると、頭痛や悪寒に襲われます。
サルスベリは百日紅とも書くように、まだまだ楽しめそうです。
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#716 慎重派
のんびりしているというか、不用心というか、
アブラゼミは、明るいうちでも羽化をするものがいて、
鳥や蜂に見つかり、食べられてしまうことがあります。
ニイニイゼミは慎重派で、暗いうちに地上に出てきて、
すでに少し色がついていることもあり、あまり目立ちません。
#020のような、アブラゼミの白さとは対照的です。
午前10時だというのに、まだこのようなニイニイゼミもいました。
誰にも気がつかれないうちに、無事に飛び立てることを祈ります。
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#717 スポットライト
我が家の近くの、大きな水溜りのような池で、
どうしたわけか、オオカナダモが繁殖をしました。
記憶では、以前は何もないところなので、
誰かが持ち込んだものが、自然に増えたようです。
ちいさな花が咲いたので、撮影をしようとしたものの、
離れた水面に浮かんでいて、なかなか思うように撮れません。
自分としてはめずらしく、何度か足を運んでようやく写しました。
木漏れ日の下で、1輪だけが輝いています。
舞台上の女優が、スポットライトを浴びたようです。
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#718 繋がる理由
大きな水溜りのような池に、モノサシトンボがいました。
産卵に適した水草が、今年はたくさん生えています。
#029のように、ハートの形で交尾をした後も、
上下に連結をした状態で、一緒に飛んでいることがよくあります。
卵を産む前に雌がまた交尾をすると、新しい精子のほうが有効になるため、
繋がりながら、雄は監視をしているのです。
垂直に立つ雄も、それを支える雌も、
見るからにどちらも大変で、疲れそうな感じがします。
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#719 もどり梅雨
ひさしぶりに青空が広がり、気温が上がりました。
アカボシゴマダラが、木陰を飛んでいます。
もともとは、暖かい地域に棲息している南方系の蝶ですが、
陽の当たらない場所で、休んでいることも多く、
吸水してるところも、よく見かけるので、
もしかすると、暑いのが苦手なのかもしれません。
この数日は曇天が続き、明日からもぐずつくようです。
ほとんど降らないまま、梅雨明け宣言が出ましたが、
もしかすると、いまが梅雨本番なのかもしれません。
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#720 待ち構える
ボタンクサギの花に、オオカマキリがいました。
このくらい上手く緑に同化をすれば、たぶん気がつかれません。
翅がないので、成長している途中です。
しばらくすると、クロアゲハが飛んで来ました。
果敢にも跳びつきますが、ひらりとかわされてしまいます。
大きな蝶を捕えるには、まだパワーが不足しているようです。
翌日も、また同じ場所にいました。
前の日から、食事にありつけていないのかもしれません。
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