晴れ、ときどき更新



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2017.6.22
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#701 美しい紋様

林の中を、蝶がひらひらと飛んでいます。
よく見かけるヒメジャノメよりは、ひとまわり大きそうです。
追いかけていくと、落ち葉の上に降りました。

望遠レンズで覗いてみると、ヒカゲチョウでした。
名前の通り、やや暗い日陰を好みます。
目を離すと、保護色で溶け込んでしまいそうですが、
光が当たると、翅が浮かび上がります。
なぜ、複雑で美しい紋様をしているのか、
自然が創り出すものは、不思議で神秘的です。


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■■■ 2017.6.24 ■■■
#702 在来と外来

ダイサギとクチボソを、#637でご紹介をしましたが、
こちらは年老いたアオサギで、捕えているのはブルーギルです。
基本的な食べ方は、みなさん同じようで、
嘴の先で挟んでから口元まで運び、飲み込みます。

この40年で、在来の魚は激減をしましたが、
外来種が爆発的に増えたことで、いろいろな鷺が集まるようになりました。

鳥たちには、日本固有の魚であるかどうかは関係がないようです。
どちらが美味しいのか、聞けるものなら聞いてみたいです。

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■■■ 2017.6.26 ■■■
#703 トゲトゲ

ササグモの背後から、静かに忍び寄ります。
これほど鈍感でしたか、というくらい近くにまで寄れました。

大きさは1センチくらいで、巣を張らずに獲物を探します。
ハエトリグモのような積極的徘徊型というよりも、待ち伏せ型かもしれません。
いつでも跳びかかりますよという感じで、前脚を上げていますが、
自分の背後には、まるで無頓着なようです。

かなり毛深くて、ほとんどトゲのようです。
こんなのに掴まれるのは、考えただけで寒気がします。

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■■■ 2017.6.28 ■■■
#704 おひさしぶり

学生の頃から、英語のリスニングの能力は劣悪で、
アメリカ人と話すのも宇宙人に話しかけられるのも、同じようなものでした。
その程度のレベルなので、鳥の声の聞き分けができません。
つい最近までは、ニワトリとニワトリ以外くらいしか区別がつきませんでした。

初めて耳にする鳴き声がするので探してみると、アオゲラがいました。
お金が落ちていないかと、いつも下を向いて歩いているので、
木の上にいる鳥と出会うことはあまりなくて、おひさしぶりです。
ばしばしと写していると、なんだなんだという感じで、
バズーカを手にした人たちが、三々五々と集まるのでした。

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■■■ 2017.7.1 ■■■
#705 2階から眺めると美しい

タイサンボクの花は、手を広げたよりも大きくなります。
高いところで、上向きに開くことが多いために、
2階から眺めると美しい、というキャッチフレーズもあるようです。

近所にある木は、いつもならばほとんど咲きませんが、
今年はかなりの数の蕾が、それも低い位置についたので、
一番撮りやすそうなのを見つけて、写してみました。

花びらは形が崩れやすくて、すぐに変色してしまうので、
本当に綺麗なのは、開いた当日だけかもしれません。

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■■■ 2017.7.4 ■■■
#706 キノコはむずかしい

キノコは、なかなかに難しいです。
とにかく種類の多いことが、その一因なのですが、
幼少期からピーク時、萎む頃と、
それぞれが、まるで違う様相のことが多くて、
図鑑でも、判別をつけにくいのです。

これは、まだ若いダイダイガサです。
このあたりでは、これほど派手なキノコはめずらしいです。
成長をすると、カサの頂部だけに黄が残り、
全体は白く、落ち着いた雰囲気になります。

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■■■ 2017.7.6 ■■■
#707 他人の空似

このあたりにホタルはいませんが、名前が似ている蛾はいます。

頭が赤いホタルガは、ホタルに擬態をしているらしいのですが、
白いラインは光のつもりならば、少々強烈すぎます。
ホタルを装うことで、どれだけよいことがあるのか知りませんが、
そもそも、普通に見れば間違えようがないと思います。
ホタルガがホタルに似ているとしたら、他人の空似のような気もします。

ホタルは可愛いのに、ホタルガがなんとなくなのは、
可哀想ですが、蛾という先入観があるからかもしれません。

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■■■ 2017.7.8 ■■■
#708 ぽつりと咲く

7月7日は、暦の上では小暑と呼ばれて、
この日から、夏が本格化をするとされています。

我が家の近くでも、ニイニイゼミの声を聞くようになりました。
トンボが飛び始めると初夏、セミが鳴くと盛夏という感じがします。

スイレンの花期は、ほぼ終わりましたが、
遥か彼方の木陰のところでは、まだ少し見られます。
水面全体に咲くさまは圧巻ですが、ちらりほらりもよいものです。
晴れた光よりも、曇りの日のほうが似合う気がします。

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■■■ 2017.7.10 ■■■
#709 綺麗でも不人気

クヌギの樹液に、カナブンが2匹いました。
色には個体差があり、美しく輝くものもいます。
しかし、まるで人気がありません。
やはり、カブトやクワがついていないと、
綺麗だとしても、四角い頭だけではだめなようです。
おかげで、子供たちに捕まえられることもなくて、
昼間でも、呑気にしていられます。

金属のようにピカピカして、ブンブン飛び回る、
そのネーミングはわかりやすくて、よいと思います。

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■■■ 2017.7.12 ■■■
#710 青いイイギリ

イイギリの花は、とても地味なので、
意識をして見ないと、咲いたことに気がつきません。

冬になると、ヒヨドリが食べに来ますが、
赤く色づいても、しばらくは見向きもされません。
完全に熟すまで、そのままにしておくつもりなのか、
さもなくば、あまり美味しくないのかもしれません。

食べられることなく、綺麗に残されていたほうが、
写真を撮る側としては、ありがたいのです。

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