晴れ、ときどき更新



■■■ 2013.4.14 ■■■
#001 徒歩10分の公園で


家のすぐ近くに、自然豊かな公園があります。
子供の頃は、ザリガニやクチボソがいるという程度の認識しかなくて、
大人になると池で遊ばなくなり、足が遠のいていました。

数年前にひさしぶりに訪れると、なかなか素晴らしい場所なのです。
遊歩道が整備されて、自然の感じはいささか損なわれたものの、
雨でも足元がぬかるまずに、歩きやすくなりました。
改めてそのよさを認識して、いまでは暇があれば散策をしています。

そこにある池を中心に、四季の移り変わりを写してみることにしました。


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■■■ 2013.4.20 ■■■

#002 名残りの桜

我が家の前には、ソメイヨシノの並木があります。
毎年、綺麗な花で楽しませてくれていたのですが、
道を整備するために、すべて切り倒されることになりました。

昨年で見納めなので、名残り惜しい思いで撮影をしましたが、
お役所のはからいか、たまたま工事が遅れたのか、
この春も、お花見ができたのです。

これで本当に最後だと、桜は自分でも気がついているのか、
雨に咲くその姿は、いつもよりも美しく感じられました。


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■■■ 2013.4.29 ■■■
#003 染井吉野が散り始めると


近所にある枝垂桜は、どれもが境内に植えられています。
本堂よりも背が高いのではないか、と思われるほどの木もあり、
満開となり、滝のように見える光景は圧巻です。

今年もまた、綺麗に咲きました。
観音様も、お花見を楽しまれているに違いありません。
特等席で、羨ましい限りです。

このあたりのお寺に、ソメイヨシノがひとつもないのは、
もしかすると、なんらかの理由があるのかもしれません。


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■■■ 2013.5.4 ■■■
#004 春を告げる花


桜とともに、さまざまな花が見られるようになります。
一斉に開いてしまうのが、なんとも勿体なくて、
あとの季節に、少し残しておきたい気分です。

春になると楽しみなのは、シデコブシです。
八重でボリュームがあるので、華やかに見えます。

コブシが咲き始めると、季節の変わり目を感じます。
冬も終わりの頃になると、我が家の前のつぼみを眺めて、
最初の一輪が開くのを、いまかいまかと楽しみにしているのです。


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■■■ 2013.5.11 ■■■
#005 風との戦い


アウトドアの撮影は、いつも風との戦いです。
花は大きく揺れて、ピントがすぐに外れてしまいます。

よほどひどくない限り、揺れが収まる瞬間があるので、
息を少し吐き、シャッターを切るタイミングを待ちます。
カメラを構えたまま、マネキンのように動かずにいるので、
長く呼吸を止めていると、目眩がしてくらくらします。

暑くても雨でも、あまり気になりませんが、
強く吹いている日だけは、出かけるのを躊躇するのです。


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■■■ 2013.5.16 ■■■
#006 美しいものには


スズランというと、北海道の花というイメージがあります。
お土産に描かれていることが、よくあるからかもしれません。

誰かが植えたのか、我が家の前で満開になりました。
写真を撮ろうとして顔を近づけると、よい香りがします。
匂いがあるのは、知らない人も多いようです。

君影草という、ロマンチックな別名があり、
花言葉は純潔や純愛などですが、強い毒性があります。
美しいものが危険なのは、どこの世界でも同じかもしれません。


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■■■ 2013.5.23 ■■■
#007 初夏の訪れ


この季節に散歩をしていると、トンボの羽化に出会います。
そろそろ、初夏の訪れを感じる頃です。

大きな翅が、ちいさなヤゴの中にあるのですから、
自然というものは、本当に不思議です。
ただ、すべてが無事に成虫になれるわけではなくて、
上手く抜け出せずに、翅が伸びきらないものもいます。

ひと仕事を終えた直後の、コシアキトンボがいました。
今年もまた、元気に飛び回る姿を見られそうです。


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■■■ 2013.5.29 ■■■
#008 印象派風


初夏を告げる虫が、トンボだとすると、
スイレンが咲き始めると、梅雨が近いことを感じます。

ほとんどが外来種であるスイレンは、繁殖力が強くて、
池を覆い尽くすほどに広がり、ここではたまに除草されています。
しかし、一斉に花が開くさまは圧巻で、
どんよりとした雲の下でも、あたりを華やかにしてくれるのです。

風が吹いて、水面に波紋ができて、
新緑が映り込むと、なんとなく印象派風になりました。


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■■■ 2013.6.1 ■■■
#009 とろける世界


四季の移り変わりを撮影するために、レンズを1本だけ持つとしたら、
迷うことなく、マクロレンズを選びます。

スナップなどでは、見たままのイメージを写そうと考えていますが、
接写の世界は、肉眼の景色とはかなり異なり、
そのギャップが、楽しいのかもしれません。

ピントリングを少し回すだけで、ファインダーの映像が大きく変わります。
アウトフォーカスの部分が、とろけるような世界を演出して、
何気ない花でも、妖艶に感じられることがあるのです。


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■■■ 2013.6.5 ■■■
#010 雨でも晴れでも

例年よりも10日ほど早く、梅雨に入りました。
しばらくは、じとじとした日々かと思いきや、
日曜日の予報は曇りに変わり、実際には快晴になり、
あともう少し、輝く太陽を拝めそうです。

この季節に咲くものといえば、アジサイを思い浮かべます。
花のように見える部分は、野菜でいえばヘタと呼ばれる部分で、
そこが美しく変化をして、目を楽しませてくれるのです。

晴れの日には、雨とはまた違う華やかさを感じます。


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