#088 駆け抜ける男
旅先の駅で歩いていると、なんとなく違和感がします。
いつもより、いくぶん背が低いような。
なにげなく足元を見ると、「○○ホテル」と書かれた便所スリッパが。
一瞬、時が止まりました。
それまで散々歩き回り、堂々と食事までしていたのですが、
気づいてしまうと、まわりの視線がすべて僕の足元に集中しているようで。
急いで走るとパタパタ音がしますが、少しでも早くホテルに戻りたい。
欽ちゃん走りで繁華街を駆け抜ける、便所スリッパの男。
かえって、注目されてしまったかもしれません。
撮影地 : 北海道 小樽
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